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マーケティング

マーケターとは?自社と顧客両方から信頼される資質と能力

最終更新日:2022.03.29

マーケターとは、マーケティングに従事する人を指す言葉です。これからマーケターを目指す方は、マーケティング職の業務内容や仕事に就く方法だけではなく、マーケターに求められる資質や能力についても理解を深めておくことをおすすめします。

この記事では、マーケターが担う役割や必要な資質とともに、Marketing Nativeが行ったマーケティングに深い造詣をお持ちの方々へのインタビューから、良いマーケター・優秀なマーケターの条件をご紹介します。マーケターになりたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

    マーケターとは、どのような役割を担うのか?

    一般的に、マーケティング業務の担当者やマーケティング戦略の立案に関わる人を「マーケター」と呼びます。まずはマーケターが担う役割や仕事内容から見ていきましょう。

    そもそもマーケティングとは?

    マーケティングとは、お客様の「買いたい」気持ちをつくることです。商品・サービスのプロモーションだけでなく、市場調査や製品企画、広告制作など、「お客様の買いたい気持ちをつくること」に関わるすべてがマーケティングに含まれます。

    マーケティングにおいては、顧客にとっての価値を意味する「ベネフィット」が極めて重要な概念となります。顧客が商品・サービスの購入を決めるのは、それを手に入れることで得られる体験が顧客にとって価値が高く、かつ支払う対価よりも大きいと判断するときです。ベネフィットの提供によりお客様が「買いたい」気持ちになったとき、売り上げにつながる可能性が高まります。

    マーケティングの基本については以下の記事でも詳しくご紹介しています。本記事とあわせて参考にしてみてください。

    関連記事:マーケティングとは?実践するうえで押さえておきたい4つの基本

    マーケターが担う主な役割

    マーケターが担う主な役割は、マーケティングによって会社の利益に貢献することです。そのため、売り上げをつくるのに必要なマーケティング戦略や施策を立案したり、実行部分を担ったります。

    マーケターが行うのは、自社(もしくはクライアント企業)の商品・サービスをお客様に選んでもらう、自社ならではの価値を感じてもらうための活動が基本です。お客様の気持ちに寄り添いながら購買意欲を高めていただくために、商品・サービスの特徴や顧客層に適したマーケティング施策を行います。

    マーケターの主な業務内容

    マーケターが担う業務は幅広く、担当する実務や範囲は企業によって異なります。

    主な業務内容としては以下が挙げられます。

    • 顧客ニーズや市場、ターゲットの調査
    • マーケティング戦略の策定
    • 具体的な施策の策定
    • 施策の実行と管理

    市場調査・分析からマーケティング戦略を策定し、戦略を基にマーケティング施策(商品・サービスの企画や価格の設定、流通チャネルの決定、プロモーションの検討など)を具体化、実行に移すのがマーケターの主な仕事です。企業によっては、リスティング広告の運用や自社サイトのSEO施策などで集客を狙うWebマーケティングやデジタルマーケティングを担当することもあります。

    また、マーケターの業務は事業会社か支援会社かによっても異なります。事業会社では自社の商品・サービスのマーケティング、支援会社ではクライアントである事業会社のマーケティングを担います。マーケターを目指している方は、事業会社と支援会社それぞれの業務内容を確認し、どちらが自分に向いているか考えておくと良いでしょう。

    マーケターに必要な資質や能力

    自社と顧客の両方から信頼されるマーケターを目指すには何が必要となるのでしょうか。ここでは、マーケターに求められる資質と能力について、具体例を挙げてご紹介します。

    好奇心の強さ

    マーケターに向いているのは強い好奇心を持っている人です。たとえば、世の中の流行やトレンドに関する情報を積極的にキャッチアップしている人、新しい商品やサービスが出たら真っ先に試してみる人、話題のイベントがあれば自ら足を運んでみる人などが挙げられます。自分が興味のない物事であっても、実際に体験してみることで消費者視点の理解につながるでしょう。

    好奇心を持つことです。知りたがる心、好奇心が強ければ強いほど、マーケターに向いています。

    出典:Marketing Native『横河電機マーケティング本部長・阿部剛士が語る「CMOは第一級のマルチタレントであれ」(後編)

    洞察力

    洞察力とは一般的に、物事の表面的な部分だけでなく、見えていない本質的なところまでを見抜く力をいいます。マーケティングではさまざまな分析手法を用いるため、個人の主観にとらわれず、客観的・多角的な視点を持って物事の本質を探るスキルが求められます。

    仮説思考力

    仮説思考力とは、先に仮説を立ててから、その仮説に基づいて課題の解決策を考える力をいいます。仮の結論ありきで、それを証明するためのデータを集めて仮説が正しいかどうかを思考する作業であり、結論の見えない状態から思考を積み重ねるよりも迅速かつ効率的な物事の意思決定に役立ちます。市場の変化が激しくスピードが求められる現代において、仮説思考力はマーケターのみならず多くのビジネスパーソンに必要なスキルといえるでしょう。

    顧客視点で考えられる力

    マーケティングでは、顧客が商品やサービスに期待する「価値」に目を向けることが重要です。そのためには顧客のニーズを正しく捉える必要があり、マーケターは顧客視点で考える力を求められます。顧客視点のマーケティングは、言語化されていない顧客インサイトの発掘や、顧客満足度の向上にも役立ちます。

    全体最適で考える力

    仕事をしていると、つい自分の部署の都合で物事を判断したくなるもの。その結果、マーケティングとセールスの対立などが起こりがちで、それでは会社の利益に十分な貢献をするのは難しいでしょう。全体最適とは、利益貢献という全体の目標から逆算して自分の部署は何をすべきかを考える思考で、マーケターは一部のマーケティング業務に限定した部分最適を行うのではなく、経営者の目線で利益を追求できるような全体最適で考える力が求められます。当然、組織内の視点だけではなく、顧客視点を取り入れた全体最適であることが重要です。

    コミュニケーション能力

    マーケターにはコミュニケーション力も欠かせません。マーケティングは複数人のチームで連携して行うことも多く、全体最適に基づく情報共有や意見交換のために社内の他部署や消費者と関わる機会もあるため、円滑なコミュニケーションがとれることはマーケターにとって必須スキルといえます。また、コミュニケーション力はオーラルだけでなく、コロナ禍においてはオンラインでのテキストコミュニケーションで的確に意見を伝える能力も求められるようになりました。

    良いマーケター、優秀なマーケターとは?

    ひと口に「良いマーケター」や「優秀なマーケター」と言っても、その条件や考え方はさまざま。ここでは、Marketing Nativeが実施したマーケティングに造詣の深い方々へのインタビューから、良いマーケターや優秀なマーケターの特徴を抜粋してご紹介します。

    ※五十音順に記載

    足立光さん

    良いマーケターになりたいなら、その練習として宴会の幹事は一生懸命やったほうがいいと思います。

    出典:元マクドナルドCMO足立光が教える「CMOになるために大切なこと」

    良いマーケターになれるかどうかは、宴会の幹事をさせてみればわかるという足立さん。「どうすれば相手に楽しんでもらえるか」と知恵を絞ることは、マーケティングの基本となるからだそうです。

    関連記事:元マクドナルドCMO足立光が教える「CMOになるために大切なこと」

    猿渡歩さん

    自分で考えられることに加えて、全体最適の思考ができることです。

    出典:アンカー・ジャパン取締役 COO 猿渡 歩が語る、突き抜けるために必要なハングリー精神の大切さと、一緒に働きたい人の条件

    目の前のKPI達成よりも、常に全体最適で物事を考えられる人が良いマーケターであるという猿渡さん。マーケターとして優先すべきは会社全体の利益であり、経営目線で自分の業務が会社の利益にどう貢献するかを考えられる人が強いとしています。

    関連記事:アンカー・ジャパン取締役 COO 猿渡 歩が語る、突き抜けるために必要なハングリー精神の大切さと、一緒に働きたい人の条件

    垣内勇威さん

    江戸時代にタイムスリップしてもモノを売れる人が良いマーケターだと思います。

    出典:「マーケターが最も時間を使うべきこと、クライアントへの初回訪問時に確認すべきこと」――垣内勇威(WACUL)×松本健太郎(JX通信社)特別対談

    良いマーケターは「今から江戸時代にタイムスリップしても売り上げを立てられる人」という垣内さん。マーケティング用語の定義をあれこれ考えるよりも、1円でも多く売り上げを立てるためにもっと顧客を見ることが重要といいます。

    関連記事:「マーケターが最も時間を使うべきこと、クライアントへの初回訪問時に確認すべきこと」――垣内勇威(WACUL)×松本健太郎(JX通信社)特別対談

    鈴木健さん

    大きくは2つあります。1つ目は刀の森岡毅さんもおっしゃっていますが、商売の仕組みを理解できることです。抽象―具体を行き来する思考が必要なのもまさにそこで、目の前で起きている表面的な現実だけにとらわれるのではなく、商売の仕組みを基に課題の解決策を組み立てられることが求められます。

    2つ目は商売の仕組みを活用して、ビジネスを最大化する方法を立案できることです。

    出典:一流のマーケターが身に付けるべき抽象化思考の重要性――ニューバランス ジャパン鈴木健インタビュー

    鈴木さんが考える良いマーケターの条件は、商売の仕組みを理解したうえで、ビジネスを最大化する方法を立案できることです。また、ビジネス全体を俯瞰して見ることも大切ですが、業務の中に深く入って至近距離から抽象化思考を進めることも重要といいます。

    関連記事:一流のマーケターが身に付けるべき抽象化思考の重要性――ニューバランス ジャパン鈴木健インタビュー

    西井敏恭さん

    まず、基本的なスキルは絶対に欠かせませんし、その上で、あらゆることを一通りやって、それぞれ80点くらいのレベルでできる程度に知識を持っておくことも大切です。そうした基本的なことができた上で、マーケターとしてもう一段抜け出すには、全体最適で考えられる力が求められます。

    全体最適というと組織内だけの話になりがちですが、お客様側から見たときのことも考えて全体最適するのがとても重要で、それは自分がユーザーになる体験を増やすことでもあります。

    出典:超多忙なマーケター・西井敏恭の成果を最大化するための仕事術

    マーケターは基本的なスキルを一通り、80点程度のレベルで身に付けておくことが大切という西井さん。そのうえで、組織・顧客両方の視点から全体最適で考えられる力が必要とのことです。

    関連記事:超多忙なマーケター・西井敏恭の成果を最大化するための仕事術

    松本健太郎さん

    良いマーケターとは「お金を稼げないところから稼げるようにできる人」というのが私の考えです。少し逆説的に、悪いマーケターとはどんな人かを考えたとき、お金を稼げない人が悪いマーケターかというと、状況にもよりますから、そうとは言い切れません。

    最近、「スキルを気にしてしまう人」が、おそらく悪いマーケターだと思い始めています。お金を稼ぐのにスキルは直接関係ないと考えていて、スキルはあくまでもお金を稼ぐのに必要な武器を強化する手段だと捉えています。

    出典:「マーケターが最も時間を使うべきこと、クライアントへの初回訪問時に確認すべきこと」――垣内勇威(WACUL)×松本健太郎(JX通信社)特別対談

    スキルばかりを気にするのではなく、お金を稼げるようにできる人が良いマーケターであるという松本さん。スキルの習得はお金を稼ぐことには直接的には関係せず、あくまでお金を稼ぐための手段として捉えているとのことです。

    関連記事:「マーケターが最も時間を使うべきこと、クライアントへの初回訪問時に確認すべきこと」――垣内勇威(WACUL)×松本健太郎(JX通信社)特別対談

    山口義宏さん

    決定的に重要なのは、全体像を理解した上で、自分がやっていることを結びつけて、全体最適の成果を出すことに貢献できるかどうかだと思います。

    出典:上位レイヤーを目指すマーケター必見!インサイトフォース・山口義宏さんに聞く、キャリアの壁を突破する方法とは?

    山口さんによると、細分化された領域が多いマーケティングにおいては、全体像をきちんと見られている人が少ないそう。定量か定性かで偏るのではなく、いかに定量的なことと定性的なことを統合してPDCAを回せるかが大切といいます。

    関連記事:上位レイヤーを目指すマーケター必見!インサイトフォース・山口義宏さんに聞く、キャリアの壁を突破する方法とは?

    マーケターになるにはどうすれば良いか?

    マーケティング職は特に資格はなく、未経験者でも目指せる職種です。ここでは、マーケターになるには具体的にどうすれば良いのか、マーケターを目指すにあたって必要なことをご紹介します。

    マーケティングに関する基礎知識を身に付ける

    マーケターになるのに決まった方法や必要な資格はありません。もちろんマーケターとして実務経験があれば就職や転職に有利になるとは考えられますが、必ずしも資格や経験が重要視されるとは限らないため、企業によっては未経験であってもマーケターになることは可能です。

    ただし、未経験からマーケターを目指すなら、事前にマーケティングに関する基礎知識を身に付けておくことをおすすめします。マーケティングに関する本を読んだり、講座やセミナーを受講したりして一通りの基礎知識が頭に入っていれば、業務を進めやすくなるからです。

    事業会社か支援会社を選ぶ

    自社の商品・サービスのマーケティングを行う事業会社は、マーケティングの全体的な流れをつかみやすいメリットがあります。一方で、マーケティング全体に幅広く携わることはできても、「デジタルマーケティング」「SNS」など何かに特化した支援会社と比べると、専門性が身に付きづらい場合があることや、配属や異動によりマーケティング以外の部署になる可能性があることも理解しておきましょう。

    支援会社とは、クライアントの事業会社を支援する調査会社や広告代理店、PR会社、SNSマーケティングのコンサルティング会社などを指します。支援会社でのマーケティング業務は専門性を身に付けやすい一方で、マーケティング業務全体に携われない場合もあります。

    事業会社と支援会社にはそれぞれ異なる特徴があることを理解したうえで、自分に合った働き方ができる会社を選ぶと良いでしょう。

    アウトプットを行う

    優れたマーケターになるには、できるだけ打席に立つことが欠かせません。マーケティングに関する知識を蓄えることも重要ですが、知識を活かして自社の利益に貢献するためには、実践あるのみ。マーケターとしてレベルアップするには実践重視で多くの場数を踏み、チャレンジし続けることが大切です。

    目指すべきは会社の利益に貢献できるマーケター

    マーケターの大きな役割の1つは、マーケティングにより顧客の「買いたい」気持ちを引き出し、会社に利益貢献することです。そのためには、マーケター自身が持つ資質や能力が重要となり、好奇心や洞察力があること、顧客視点や全体最適で考えられることなどが求められます。今回ご紹介したマーケティングに関して深い知識や優れた技量を持つ方々の「良いマーケター」「優秀なマーケター」の条件も参考にしていただき、会社の利益に最大限貢献できるマーケターを目指しましょう。

    Marketing Native編集部

    記事執筆者

    Marketing Native編集部

    Marketing Native(マーケティングネイティブ)は株式会社CINC(シンク)が運営しているメディアです。 CMOのインタビューやニュース、Tipsなど、マーケターに役立つ情報を発信しています。
    Twitter:@market_native
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