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インタビュー

累計90万フォロワーのグロースを実現!ハピラフ・富田竜介に聞く、Instagramアカウントのグロースハックのポイント

最終更新日:2024.03.14

若手キーパーソンを直撃 #03

ハピラフ合同会社 代表

富田竜介

Instagramの運用ノウハウをほとんど知らない状態から、これまで50個以上のInstagramアカウントを運用し、累計で90万フォロワーのグロースを実現したマーケターがいます。マーケティングのコンサルティングやInstagramの支援事業を提供するハピラフ合同会社で代表を務める富田竜介さんです。

中でも「節約チャンネル(@setsuyaku_channel)」は、同ジャンルですでに人気のアカウントがありながら、立ち上げから12カ月で40万フォロワーを達成しました。富田さんは、いかにしてInstagramアカウントのフォロワーを伸ばしてきたのでしょうか。また、Instagramアカウントのグロースがビジネス全体に与える好影響とは?

「若手キーパーソンを直撃」の第3回は、マーケティングコンサルタントで、ファッション業界向けにITサービスを提供するANAP子会社CMO/Narcissist,Inc. CEOの駒宮直樹が、ハピラフ合同会社 代表の富田竜介さんに話を伺いました。

(聞き手:駒宮直樹、構成:Marketing Native編集長・佐藤綾美)

※肩書、内容などは記事公開時点のものです。

目次

「21世紀を代表するマーケター」を目指し、選択したパラレルキャリア

駒宮 富田さんが運用に携わっているInstagramアカウントの累計フォロワーが90万人に到達したと伺いました。本日はInstagramのグロースを中心にお話を聞きたいと思っています。

富田 ありがとうございます。6月で累計90万フォロワーになりました。月に大体10万ずつくらい増えています。

駒宮 月に10万フォロワーずつですか、それはすごい。あらためてではありますが、これまでいろいろな企業で経験を積んできたと思うので、まずは富田さんの経歴を簡単に教えてください。

富田 はい、2016年に新卒でインターネット専業の広告代理店に入社した後、今まで4度の転職と起業を経験しています。具体的には、1社目の広告代理店で広告運用と新規開拓営業に1年半ほど携わった後、2社目は化粧品のD2Cベンチャーでマーケターとして経験を積み、3社目のフィットネス系スタートアップ企業ではマーケティングの事業責任者を務めました。2019年に4社目となるブライダル系のスタートアップ企業にマーケターとして入社し、その会社に勤めながら、同年10月にハピラフ合同会社を立ち上げました。そして、今年(2020年)6月からは某上場企業の新規事業のマーケターとしてフルコミットしつつ、ハピラフの代表としても働いています。

駒宮 5年で6社と多種多様な企業を経験されていますが、どのようなことを意識して転職してきたのでしょうか。

富田 大きく3つあります。1つ目は、新卒のときと同じ成長率を描けているかどうかです。新卒時の成長率と比べて自分が成長できていないと感じたとき、僕は転職を考えます。新卒を基準にしているのは、ほとんど何も知らない状態で入社し、知識と経験によって大きく成長することができるからです。

2つ目は、自分自身が目指す、21世紀を代表するマーケターに近づけているかどうかです。マーケターには当てはまらないかもしれませんが、具体的にはスティーブ・ジョブズのように周囲の人を巻き込みながらサービスやプロダクトをグロースできる人材を目指しています。そのため、自身が21世紀を代表するマーケターになるうえで必要な知識や経験が身に付くかどうかを考慮して、転職先を選んでいます。例えば4社目のブライダル系のスタートアップ企業は、オフラインのマーケティング経験を積みたくて転職先に選びました。

3つ目は、事業内容を自分事として捉えられるかどうかです。事業内容が自分にとって身近であればあるほど、お客様の立場を理解しやすく、マーケターとして貢献できると考えています。そのため、学生時代に資生堂の美容部員を務めていた経験を基に2社目の化粧品会社を選びましたし、ヨガやキックボクシング、ピラティスをやっていたので3社目のフィットネス系のスタートアップ企業に移りました。4社目のブライダル系のスタートアップに転職したのは、ちょうど結婚を経てからです。

駒宮 なるほど、ありがとうございます。今年の6月から働いている会社は、どのような理由で選んだのですか。

富田 これまでは主に20人以下のスタートアップ企業で、マーケターもしくはマーケティングの事業責任者として「0→1」や「1→10」を経験してきましたが、「10→100」「100→1000」のような大きなグロースを描いたことはありませんでした。21世紀を代表するマーケターに近づくためにも、これまで以上に大きな会社で、「10→100」「100→1000」の経験を積みたいと考えたのがきっかけです。

駒宮 勤めた企業もポジションもさまざまですが、すべて富田さん自身がやりたいことや、目指している21世紀を代表するマーケターに結びつくということですね。

富田 そうですね。

駒宮 1つの会社に正社員として勤めながら、自身でも企業を運営するパラレルキャリアのメリットは何ですか。

富田 本業では組織でのグロースの描き方を学びつつ、副業では個人で仕事を受けるために自分自身をブラッシュアップできる点です。あとは、先ほど申し上げたように、異なる規模の会社で「0→10」、「10→100」「100→1000」の経験を同時に積めるところに魅力を感じます。

海外に比べ、日本のInstagramは自分ゴト化と便益が重視されやすい

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・アカウントをグロースさせる大事なポイント
・Instagramのアカウント運用はSEOと同じストックの施策
・ユーザーと共創するD2C事業に挑戦したい

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記事執筆者

佐藤綾美

株式会社CINC社員、Marketing Native 編集長。大学卒業後、出版社にて教養カルチャー誌などの雑誌編集者を経験し、2016年より株式会社CINCにジョイン。
X:@sleepy_as
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