2018.12.28

 

デジタルマーケゆく年くる年!2018年に最も印象に残ったデジタルマーケティングのトピックスはこれだ!

TikTokのブームやInstagramのショッピング機能搭載、PayPayのキャンペーンなど、2018年もさまざまなデジタルマーケティングが話題となりました。

「今年話題になったデジタルマーケティングの手法は?」

今回はデジタルマーケティングに詳しい方々へアンケートを行い、「2018年に印象的だったデジタルマーケティング」についてご回答いただきました。

平成最後の12月も残りあと3日。印象的だったデジタルマーケティングのトピックスとともに、2018年を振り返り、新たな年へつなげましょう。

画像素材:abscent / PIXTA

    

目次

2018年に印象的だったデジタルマーケティングは?

印象的だったデジタルマーケティングのキーワードと、その中でも特に記憶に残っているトピックスをご紹介します。

1位「MA・CRM・Web接客(チャットボット含む)」

2018年の中で印象的だったとして多くの人の声が上がったのが、「MA・CRM・Web接客」です。

「コンシューマ向けサービスでチャットボットが目立ち始めた気がする」との声がありました。AI搭載のチャットボットの登場により接客対応が可能となり、Webサイトなどに導入する企業が見られるようになっています。

「MAやDMP、Web接客を当たり前のように使う習慣ができた」という方がいるように、MAツールを導入し、活用する企業も増えています。MAと言えば、アドビによるマルケト買収のニュースも話題となりました。

また、「CRM戦略の好例」として挙げられたのが、映画ファンに向けた有料会員制度を設けている立川シネマシティです。「『映画ファンのための映画館』という理念のもと、特定のカスタマーに価値提供を行う、CRM戦略の好例だと感じた」との声がありました。

2位「AI(人工知能)」&「動画マーケティング(YouTuber、VTuber含む)」

AI(人工知能)

AIの活用については活発化しているとの見方が多くあります。

「AIについてはニュースで記事を多く見かけるものの、議論されている内容については、昨年から全く変わっていない気がする。ただ、水面下ではAIは我々の想像以上に進化しているはず。個人的には、AIを軽視する人は10年後に痛い目に遭うと思う」

「各領域において、人工知能の中でも機械学習によるデータ解析を主軸としたアプリケーションの台頭が印象的だった(「FiNC」 など、一般ユーザー向けのものから、画像解析といったベンダーが提供するツールまで)」

動画マーケティング(YouTuber、VTuber含む)

人気YouTuberを起用した宣伝や企業のYouTube公式チャンネル運用など、動画コンテンツを利用したマーケティングが2018年も広がりを見せました。

動画広告の割合は2018年以前より急速に拡大していますが、「SNS広告における掲載枠のシェア拡大、Instagramストーリーズの飛躍、SEOメディアへの動画組み込みの重要性(ただの引用のみでは評価されないことも含める)など、プロモーション(ダイレクトもしくはブランディング)からSEOまで各チャネルにおける動画の比重がさらに上がった印象が強い」との声がありました。

動画マーケティングでもう一つ印象的だったトピックスは、「キズナアイをはじめとする、VTuber(バーチャルYouTuber)と企業とのコラボレーション」です。

2018年はロート製薬の根羽清ココロ(ねばせいこころ)やサントリーホールディングス株式会社の燦鳥ノム(さんとりのむ)など企業の公式VTuberが登場したほか、茨城県のYouTube公式チャンネル「いばキラTV」のアナウンサー・茨ひよりのように地方自治体での活用も見られました。

話題のバーチャルYouTuberとは?企業の活用事例と始め方

4位「ソーシャルメディアマーケティング」&「SEO」

ソーシャルメディアマーケティング

SNSを活用したマーケティングは企業にとって欠かせないものになっています。2018年はInstagramにショッピング機能が搭載されたり、Facebookストーリーの広告提供が開始されたりしました。

Twitterで人気の企業アカウントでは、「中の人」同士が相互キャンペーンを行ったり、コラボレーションしたりといった動きが見られました。2018年6月には株式会社タカラトミーアーツが「企業Twitter×ダンボー中の人コレクション」を発売。「中の人」はついにガチャにまで進出したのです。

「『中の人』への注目度が、特に今年高まった気がする。『企業内製のインフルエンサーマーケティング』に近づいている感じがある」との声がありました。

SNSといえばハッシュタグですが、2019年に年号が変わることから「#平成最後の」というハッシュタグが登場し、企業のセールやイベントのサブタイトルとしても利用されました。

また、12月に入ってマーケターをざわつかせたのがPayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」で、Twitter上でも大いに話題となりました。「なかなか真似できることではないが、自発的にユーザーが拡散したくなるような仕組みをつくり、認知を大きく上げたことは単純にすごいと思う」との意見がありました。

SEO

2018年3月にMFI(Mobile First Index)への移行がついに開始。移行完了通知がGoogleから続々と届きました

「コアアルゴリズムのアップデートで大企業ですら大ダメージ」という意見があるように、2018年は大きな順位変動が幾度かありました。特に8月のアップデート(Google Medic Update)は印象に残っている人が多いようです。

「8~9月での大型アップデートによる医療・健康領域における順位変動および、質の高くない個人サイト(アフィリエイト記事)の大規模な順位下落が印象的だった。明確なアルゴリズムがつかみづらいことから、Google側が大きく方針を転換したようにも感じた」との声がありました。

「CX(カスタマーエクスペリエンス)やUX(ユーザーエクスペリエンス)に比重が移りつつも、SEO対策は引き続き重要ということ。年々、アルゴリズム変更への対策は打ちづらくなっている」と、SEO対策の重要性と難しさを改めて感じた方もいます。

6位:VR・AR

「VR元年」から2年が経過し、VRに対する期待値はピークを過ぎた印象があるものの、2018年以降も東京・渋谷の「JOYPOLIS VR SHIBUYA」など、VRアトラクションを楽しめるエンターテインメント施設が開業されています。観光プロモーションなど、地方自治体による活用事例も多いものの、各企業による模索が続いている状態です。

一方ARについては、iOS12に「ARKit2」が搭載されるなど、普及に向けた新たなステップに進んだとも言われています。

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7位「動画SNSサービス(TikTokなど)」「IoT」「ライブ配信(ライブコマース含む)」「その他:メディア&アプリ」

「動画SNSサービス」については、「『TikTok』『Buzz-Video』の広告内製化」がトピックスとして挙げられました。

「IoT」で印象的だったのはスマートスピーカーです。国内市場は徐々に拡大傾向にあり、今後も普及が見込まれています。

「ライブ配信(ライブコマース含む)」で挙がったのは「FacebookやInstagramのライブ配信」です。特にInstagramのライブ配信機能は若い世代の多くの人に利用されています。

また、「メディア&アプリ」で挙げられていたのがWebメディアの「Palette」とアプリの「Palette Q」です。「『セクシャリティを問わず誰でも使える』『WebサイトのコピーコンテンツではなくアプリがCGMとして機能している』という点においてユニークで、メディアの課題であるユーザーのリテンション向上を考える上でヒントになりそうなサービスだと思った」との声がありました。

CINCで印象的だったデジタルマーケティングのトピックス

「Marketing Native」を運営しているCINCの社員にも調査を行いました。「印象的だった」と感じたキーワードは次の通りです。

順位

1位「AI(人工知能)」
2位「ソーシャルメディアマーケティング」
3位「動画マーケティング」&「ライブ配信(ライブコマース含む)」&「SEO」
6位「VR・AR」「MA・CRM・Web接客」「IoT」「動画SNSサービス(TikTokなど)」「その他:プライバシー保護の法案、PayPay、インフルエンサーマーケティング」

それぞれのキーワードで印象的だったトピックス

「AIが価格を決める『ダイナミックプライシング』の一般化。欧米では進められていたAIによる価格変動だが、2018年は国内でも実装に向けて大きく動き始めた」

「ソーシャルメディアマーケティングは企業の広告出稿量が飛躍的に増加し、業種の裾野も広がった印象がある」

「ライブ配信により魅力的な実況中継チャンネルを提供する人が増加し、課金やコメントを通じて応援する人も増加した」

「GDPR、Cookie法」
2018年5月25日にEU(欧州連合)がGDPR(一般データ保護規則)を施行。加えて次に導入が見込まれているとして話題になったのが「eプライバシー規則」(通称Cookie法)です。

「『Oculus Go』など低価格なVRハードの販売」

「Instagramユーザーの高齢化が進み、10代の若者がTikTokに移ったこと」

「ゆうこす(菅本裕子さん)流のインフルエンサーマーケティング」

2018年を総括して思ったこと

デジタルマーケティングに携わる方々やCINCの社員が、2018年を総括して感じたことをご紹介します。

 

 

  • 広告代理店の開発内製化が異常に進んでいる1年だと思った

  • Big5(Amazon, Google, Microsoft, Apple, Facebook)を含め、各企業が投資フェーズだったのではないかなという印象を受けた

  • GoogleやInstagram、LINEなど、従来の広告代理店に外部委託をしていた広告出稿が各社のシステム提供によりインハウス化し、中小企業や個人事業主の一店舗でも気軽にネット上に広告配信ができるようになった。消費者から見たあからさまな広告へのクリックは懸念される傾向となり、SEOによるオーガニック検索への関心が強まったと感じる。また動画に関心が寄りながらも、広告分野では動画広告が未成熟であり、先駆者利益が存在すると感じている

  • 動画マーケティング、ソーシャルメディアマーケティングをはじめ、これまでは「大手に限られていたような施策」に、中小企業も取り組み始め、認知が進んだ一年だったように思う

  • 「デジタルを最優先でマーケティング活用できるかがサービスの成長・減衰に大きく影響を与える」と認識するマーケターが一気に増えた一年になったと思う

  • チャットボットの導入企業が非常に増えたと感じている。よりUXを意識したマーケティング施策が重要になると思うが、今後AIによる実現性が高くなれば、チャットボットもよりおもしろい仕組みになるのでは、と楽しみにしている

  • YouTubeのSuper Chatにより、プロゲーマーにならずともお金を稼ぐことができるようになった。これによりVTuberのビジネスは急拡大したのだと思う

2018年の動向を2019年の施策の鍵に

2018年は、MAやCRM、Web接客、AIなどのトピックスが注目を集めました。年末に動向を振り返り、2019年の施策検討のヒントにしてみてはいかがでしょうか。

※アンケートの方法:「MA・CRM・Web接客(チャットボット含む)」「AI(人工知能)」「SEO」などの選択肢の中から、2018年を通して印象的だったキーワードを3つまで選択。それぞれについて、トピックスを挙げていただきました。

※アンケート協力企業・メディア:
株式会社小野写真館、株式会社オールアバウト、株式会社トモノカイ、株式会社プラスクラス、株式会社ATLAB、Web担当者Forum など

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