facebook twitter hatena pocket
週2メルマガ

最新情報がメールで届く

登録

登録
マーケティング

SaaSの代表例と導入のメリット・デメリット|PaaSやIaaSとはどう違う?

最終更新日:2022.04.29

SaaSとは、「Software as a Service」の略で、クラウドサービスの1つです。ユーザーはインターネット環境さえあれば、クラウドサーバーにあるソフトウェアを利用することができます。

SaaS市場は今後も拡大が見込まれており、それだけに多種多様なジャンルのサービスが登場している状態です。「ビジネスモデルとして注目しており、代表例を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、SaaSの基礎知識とサービスの代表例、あわせて覚えておきたい2つのクラウドサービスを紹介します。

目次

    SaaSの基礎知識

    ビジネスチャットツールやWeb会議システムなど、SaaSは身近にあります。ここでは、SaaSの意味と主な特徴を解説します。

    SaaSとは?

    SaaSとは、「Software as a Service」の略で、インターネットを介して利用できるクラウドサービスの一種です。SaaSは「サーズ」または「サース」と読みます。

    SaaSとほぼ同じ意味の言葉にASP(Application Service Provider)があります。ASPより後に広まった概念がSaaSで、近年はインターネット上でアプリケーションを提供する事業者をASP、提供されるサービス(ソフトウェア)をSaaSとするのが一般的です。

    SaaSは汎用型(Horizontal SaaS)と特化型(Vertical SaaS)の大きく2種類に分けることができます。

    SaaSの種類備考
    Horizontal SaaS汎用型のSaaS。具体的にはチャットツールやWeb会議システム、顧客管理などが該当し、どのような業界でも利用する機能を提供。
    Vertical SaaS特化型のSaaS。業界・業種に特化している。例えば医療業界に特化したものや、農業の効率化に特化したものがある。

    SaaSの主な特徴

    SaaSは、クラウドサーバーにあるソフトウェアを利用するのが大きな特徴です。インターネット環境が整っていれば、どこからでもさまざまな端末からアクセスして使用できます。データは基本的にオンライン上に保存されるため、端末のデータ容量を圧迫しないという特徴もあります。

    また、複数人で同時にデータの管理や編集を行うことも可能です。例えば、離れた拠点にいるチームメンバーとも、プレゼン資料を一緒に確認したり編集したりすることができます。それぞれのタイミングでデータの入力や編集が行われても、意図しない形で保存されたり、サービスが利用できなくなったりすることはありません。

    なお、SaaSにはAPI連携という仕組みを利用して、他のSaaSの機能を簡単に追加できる特徴もあります。例えば、ビジネスチャットツールのChatwork上で、Web会議システムのZoomを使用できるようにするといった具合です。ユーザー数の多いSaaSになると、100以上のSaaSと連携できるようになっているケースも珍しくありません。

    SaaSの代表例

    SaaSの代表例を9つのジャンル別に紹介します。なお、今回ご紹介するSaaSは汎用型です。特化型のSaaSは、「医療 SaaS」「農業 SaaS」など、「業界名 SaaS」で検索してみてください。

    ビジネスチャット

    ビジネスチャットはSaaSの代表例で、社内外の人とテキストでコミュニケーションをとれるサービスです。

    電話やメールよりもカジュアルな手段ではありますが、スピーディーかつ効率的なコミュニケーションが可能になります。サービスによってはビデオ会議を実施したり、ファイルの送受信やタスク管理を行ったりすることもできます。

    ビジネスチャットの代表例を挙げると、以下の通りです。

    • Slack
    • Chatwork
    • Microsoft Teams
    • LINE WORKS
      など

    Web会議システム

    Web会議システムは、ノートパソコンやタブレット端末に標準で搭載されているマイクやカメラを利用して、ビデオ通話ができます。1対1のミーティングはもちろん、複数人でも会議ができるため、離れた拠点間の打ち合わせやリモートワークなどで広く使われるようになりました。

    Web会議システムを活用してインサイドセールスを行ったり、不特定多数の顧客に向けてウェビナーを実施したりしている企業も多く見られます。

    主なWeb会議システムは以下の通りです。

    • Zoom
    • Google Meet
    • Microsoft Teams
      など

    グループウェア

    グループウェアは、自社内のコミュニケーションを円滑にし、業務効率を向上させるためのSaaSです。情報共有の円滑化やコア業務以外の時間削減につながる様々な機能が搭載されており、主要なものとして以下が挙げられます。

    • スケジュール管理
    • チャットや掲示板によるコミュニケーション機能
    • 書類申請などのワークフロー機能
    • ファイル共有
    • 設備予約
      など

    グループウェアの主な例は次の通りです。

    • Google Workspace
    • Microsoft 365
    • サイボウズ Office
    • desknet’s NEO
      など

    プロジェクト・タスク管理

    文字通り、プロジェクトやタスクを管理するためのツールで、誰がいつまでに何をすべきかを可視化できます。イベント運営など複数のメンバーが関わる業務はもちろん、アジャイル型のプロジェクト管理なども可能です。

    具体的な機能は以下の通りです。

    • ガントチャート
    • ToDo管理
    • ファイル共有
    • チャット
    • レポート作成
    • バーンダウンチャート

    スケジュール管理機能はグループウェアにも搭載されていますが、プロジェクト・タスク管理ツールはガントチャートで可視化できるなど、より利便性の高い機能を備えています。主な例は次の通りです。

    • Backlog(バックログ)
    • Wrike(ライク)
    • Trello(トレロ)
    • Jooto(ジョートー)
    • Asana(アサナ)
    • Brabio!(ブラビオ)
    • Redmine(レッドマイン)
      など

    会計ソフト

    帳票入力、仕訳、決算といった会計や財務関連の業務ができるSaaSです。従来はパソコンにインストールするタイプの会計ソフトが主流でしたが、クラウド型の登場以降、利便性の高さからシェアを伸ばしています。

    会計ソフトの主な例は、以下の通りです。

    • クラウド会計ソフト freee
    • マネーフォワード クラウド会計
    • 弥生会計 オンライン
    • 勘定奉行クラウド
    • PCAクラウド
    • フリーウェイ経理Pro
    • クラウド発展会計

    人事労務ソフト

    勤怠管理や社会保険の管理、給与計算などの業務を効率的に行えるのが人事労務ソフトです。導入することにより、必要書類の配布や回収といった手間を減らせるだけでなく、電子申請に対応しているソフトもあります。その場合、役所などに書類を提出する手間がなくなります。従業員の情報を一元管理できる点も、メリットと言えるでしょう。

    以下に主な人事労務ソフトを紹介します。

    • SmartHR
    • freee人事労務
    • ジョブカン労務HR
    • オフィスステーション
    • 総務人事奉行クラウド

    オンラインストレージ

    オンラインストレージは、インターネット上にファイルを保存できるサービスです。要領の少ないファイルであればグループウェアやチャットでもやり取りできますが、オンラインストレージは主に大容量のファイルを送る際に使われます。代表例は以下の通りです。

    • Google ドライブ
    • Dropbox
    • OneDrive
    • Box
    • Amazon Web Service

    CRM・SFA

    CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)とSFA (Sales Force Automation、営業支援システム)は、それぞれ顧客管理と営業支援に特化したSaaSです。主に営業部の生産性向上や売り上げ、利益のアップに貢献します。例は次の通りです。

    • Sales Cloud
    • Senses
    • JUST.SFA

    関連記事:SFAとは?便利な機能と導入時のフロー、選定のポイント

    MAツール

    MA(Marketing Automation)は、マーケティング活動を自動化してくれるSaaSです。顧客情報の整理やリードナーチャリング、シナリオ作成などの機能があります。BtoC向けとBtoB向けのサービスに分かれている場合が多いため、自社ビジネスに適したものを選ぶ必要があります。主な例は以下の通りです。

    • SATORI
    • b→dash
    • Adobe Marketo Engage
    • Pardot(パードット)

    SaaS以外のクラウドサービス

    SaaS以外のクラウドサービスにはPaaSとIaaSがあります。字面は似ていますが、できることは異なるため、それぞれ意味を押さえておきましょう。

    PaaS(パース)

    PaaSは、「Platform as a Service」の略で、アプリケーションの実行に必要なプラットフォームの機能をインターネット経由で提供するサービスです。主にシステム開発のために利用されます。例として、以下が挙げられます。

    • Amazon Web Services(AWS)
    • Microsoft Azure
    • Google App Engine(GCP)

    IaaS(アイアース、イアース)

    IaaSは、「Infrastructure as a Service」の略で、ネットワークやサーバー、CPU、メモリといったインフラをインターネット経由で提供するサービスです。ITシステムの構築や運用を行い、自社でハードウェアを用意しない分、コスト削減などのメリットが得られます。例は以下のとおりです。

    • Azure IaaS
    • Z.com Cloud
    • IDCFクラウド

    SaaSの導入のメリットとデメリット

    SaaSを導入するメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

    メリット

    SaaSの主なメリットは以下が挙げられます。

    • 導入コストを抑えやすい
    • 場所と端末を選ばずに利用できる
    • システム管理にかかる負担を抑えられる
    • 常に最新版を利用可能

    SaaSはソフトウェアをインストールする台数分のパソコンを用意しなくて済むほか、サブスクリプションで利用できるため、導入コストを抑えられます。システムの管理やアップデートも自社でやる必要はありません。また、場所や人数、端末を選ばずに利用できるのも大きなメリットでしょう。

    デメリット

    一方で、SaaSには次のようなデメリットもあります。

    • SaaS特有のセキュリティリスクがある
    • カスタマイズに限界がある
    • サービス提供側の障害で使えなくなるおそれがある
    • アップデートやサービス提供終了の影響を受けるおそれがある

    マルウェアによる攻撃やアカウントの不正利用、ファイルの漏洩、
    SaaSは多数の人間が使う以上、不正利用などのリスクが発生する可能性があります。また、自社開発のサービスでない以上、カスタマイズには限界があり、アップデートによる使い勝手の変更やサービス提供終了などの影響も受けます。また、サービス提供企業側で障害が発生すると、一時的に使用できなくなることも覚えておきましょう。

    SaaS市場は今後も拡大見込み

    今回は汎用型のSaaSの中から、マーケターの業務にも関係があるジャンルを中心に、代表例をご紹介しました。SaaS市場は今後も拡大が見込まれており、多くの企業が参入しています。

    以下のエルモさんの寄稿では、多くの企業がD2CやSaaSに注力する理由について考察していますので、SaaSに興味がある方は、ぜひご一読ください。

    関連記事:【エルモ寄稿】購買フローとビジネスモデルから考える|D2CとSaaSが最強な理由について

    Marketing Native編集部

    記事執筆者

    Marketing Native編集部

    Marketing Native(マーケティングネイティブ)は株式会社CINC(シンク)が運営しているメディアです。 CMOのインタビューやニュース、Tipsなど、マーケターに役立つ情報を発信しています。
    Twitter:@market_native
    Marketing Nativeについて

    メルマガ登録する

    メルマガ登録
    週2メルマガ

    最新情報がメールで届く

    登録

    登録