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Instagram広告の出稿方法|押さえておきたいポイントと注意点

最終更新日:2022.05.17

数あるSNS広告の中でも若年層の利用率が高く、企業が取り入れやすいのがInstagram広告です。画像がメインとなるため、ブランディングの訴求によく使われますが、CTAの設定やハッシュタグの使い方といったポイントを押さえれば、ユーザーの具体的な行動を促す上でも効果を発揮します。
では、Instagram広告で出稿するには、具体的にどのような手順を踏めば良いのでしょうか。
今回はInstagram広告のポイントや出稿方法、注意点を解説していきます。

目次

Instagram広告で押さえるべきポイント

Instagram広告を始めるにあたり、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。SNSとしての機能を利用して、効果的な広告を作りましょう。

Instagram広告を気軽に始められる理由

Instagram広告は、マス広告などほかの広告手段に比べると、少ない費用で取り組むことができます。
しかし、Instagramが広告を開始した当初は厳しい選定基準が存在し、出稿価格も高額でした。2015年10月(※1)から、設定した予算で広告を配信できるセルフサーブ型の広告(運用型Instagram広告)の提供が開始されたことにより、誰でも始めやすい価格に変わったのです。
従来は最低出稿価格が500万円程度であったものが、最低出稿価格1000円(※2)にまで引き下げられています。そのため、幅広い企業がInstagram広告に出稿しやすくなり、誰でも簡単に始められる手法となりました。

適切なCTAを設置可能

Instagram広告では、広告を見たユーザーに次にどのような行動を取ってほしいのか、画像の右下部分にCTAを設定することができます。目を引く広告素材と共に適切なCTAを設置すれば、商品の宣伝やブランディングの訴求だけでなく、ユーザーに起こしてほしいアクションを引き出すことができるでしょう。
なお、設定できるCTAの例としては、「リンクを開く」「購入する」「インストールする」「ダウンロードする」などが挙げられます。

ハッシュタグの有効利用

Instagram自体は写真をメインとするSNSのため、投稿の中から必要な情報を的確に検索することがあまり簡単ではありません。そのため、Instagramにはキーワードを検索する際に用いる「#」(ハッシュタグ)が存在します。
テキストの代わりにハッシュタグを利用して気持ちや内容を表現しているユーザーも多く、広告においても画像だけで表現しきれないメッセージを伝えたいときには、ハッシュタグが役立ちます。
例えば、フリマアプリの広告では、扱っているブランド名や「#onsale」「#minimum」といったハッシュタグを付けることにより、画像だけではわからないメッセージを伝えています。
ただし、Instagramの設定上、テキストにハッシュタグを用いても、ハッシュタグの検索結果に広告は表示されません。また、自社サイトへの訪問や商品の購入といったダイレクトレスポンスを目的とする場合にハッシュタグを付けていると、ユーザーが広告リンクをクリックせず、ハッシュタグに注目するおそれがあります。

Instagram広告の出稿方法

ここではInstagram広告を出稿する際の手順と、各項目の内容についてご説明します。
また、併せて指定されている写真や動画のサイズなどの条件も見ていきましょう。

出稿方法

Instagram広告の配信方法は主に4つあります。自社にとって利用しやすい方法を選択しましょう。

  • アプリ:最も手軽な方法で、Instagramでシェアしている投稿を宣伝する方法。
  • 広告マネージャ:広告作成ツールで、デスクトップとモバイルのどちらでも利用可能。広告すべてを一括で設定したり、結果を確認したりできる。
  • パワーエディタ:デスクトップ限定。キャンペーンの細部まで管理でき、一度に複数の広告を作成できる。
  • Instagramパートナー:Instagramによる認定を受けた専門会社が、あらゆる面で広告配信をサポートしてくれる。

今回は上記の中でも広告マネージャを使った出稿方法をご紹介します。

1.広告キャンペーンの作成

まずは広告キャンペーンの目的を設定しましょう。「Webサイトのアクセスを増やす」「動画の再生数を増やす」など、どのような目的で広告を出稿するかを明確にします。

【目的のリスト一覧】

・ブランドの認知度アップ
・リーチ
・トラフィック(ウェブサイトへのクリック数またはアプリストアへのクリック数)
・アプリのインストール
・エンゲージメント(投稿のエンゲージメントのみ)
・動画の再生数アップ
・コンバージョン(ウェブサイトでのコンバージョンまたはアプリ内コンバージョン)

引用:広告マネージャでInstagram広告を作成する facebook business

「キャンペーン名」の欄にキャンペーン名を記載して、追加します。

2.ターゲット層の設定

ターゲットの設定を行います。基本情報は年齢や性別、言語などを選択します。そのほか、趣味関心やライフイベント、ユーザーの行動なども選択できます。
幅広い選択肢の中からターゲットを詳細に設定すると、広告を配信する対象ユーザーの人物像をよりリアルに思い描くことができます。

また、広告のターゲット層には、既存の顧客にリーチするカスタムオーディエンスと、既存の顧客と興味関心などの特徴が共通し、新規顧客にリーチを広げられる類似オーディエンスもあります。例えば新規顧客のみに宣伝したいときは、ターゲット設定時に「次を除外する」という項目でカスタムオーディエンスを選びます。

3.掲載期間と予算の設定

Instagram広告の予算を決めて、掲載開始日と掲載終了日を設定します。

項目 選択肢1 選択肢2
配信期間 常に広告を配信する スケジュールを設定して配信する
予算の種類 一日の予算を設定する「一日の予算」 広告の配信が終了するまでの予算を設定する「通算予算」
予算の消化方法 期間内に均等に消化する「通常配信」 できるだけ早く消化する「スピード配信」

 

また、広告費の課金方法は主に3種類です。キャンペーンの目的と、広告形態に沿った課金方法を選びましょう。

  • CPM(Cost Per Mile)  :インプレッション数に応じて料金がかかる。
  • CPC(Cost Per Click)  :広告がクリックされるたびに広告料が発生する。
    自社サイトや、ダウンロードサイトへの誘導を目的とする場合に効果を発揮する。
  • 動画の再生時間              :動画が10秒以上再生されると広告料が発生する

4.広告フォーマットを選択する

「形式」セクションで、カルーセル・単一画像・単一動画・スライドショー・キャンバスから広告フォーマットを選択します。

画像や動画の適切なサイズについて

広告に使用する素材は、指定されている条件に適した状態にしましょう。
また、画像に含まれるテキストが多すぎると、広告配信の頻度が減るケースがあります。広告素材として使用する画像にテキストを記載している場合は、「画像テキストチェック」でテキスト量を確認してみてください。

■画像

作成しやすく、ブランドや製品の注目度を上げる効果が期待できます。

【フィード広告の画像サイズ】

【ストーリーズ広告の画像サイズ】

推奨解像度:1080×1920
最小解像度:600×1067
ファイルタイプ:「.jpg」または「.png」

■動画

ストーリー性のあるメッセージを提供することができます。

【フィード広告】

最大ファイルサイズ:4GB

【ストーリーズ広告】

ファイルタイプ:「.mp4」または「.mov」
最大ファイルサイズ:4GB
最大再生時間:15秒

ストーリーズ広告とは?

24時間後に消滅するため、ターゲットのSNS利用を妨げにくい配信スタイルです。

5.テキストを追加する

テキストに掲載できる文字数は最大で2200文字です。公式サイトでは、以下の文字数が推奨されています。

広告のスタイル テキスト部分 見出し部分 リンクの説明
画像(1件) 125文字以内 25文字以内 30文字以内
カルーセル広告 125文字以内 40文字以内 20文字以内

文字数が多いと「続きを読む」という形で省略されます。そのため、推奨されている字数以内でまとめたほうが、ユーザーにも訴求しやすいです。

6.注文の確認と広告の支払い方法の選択

各種設定に間違いがないか注文を確認し、「実行する」をクリックして完了です。

Instagram広告を出稿する際の注意点

Instagramは、Facebookの傘下にある企業です。そのため、Facebookと連携して広告を作成することができます。広告を作成する際に、注意したい事柄について見ていきましょう。

Facebookアカウントとの連携

Instagram広告を始めるにあたって、Facebookアカウントを所持している必要があります。Instagramアカウントをすでに所持している場合は、ビジネスマネージャに既存のアカウントを登録し、Facebook For Businessページから既存のアカウントを追加します。
Instagramのアカウントを所持していない場合は、ビジネスマネージャをInstagram広告の発信源として登録します。
Instagramのアカウントを所持しない、またはFacebookアカウントと連携しない場合は、以下の事柄が起こります。

⑴広告に対してユーザーから寄せられたコメントに返信できない
⑵ユーザーからフォローされない(プロフィールページが存在しないため)

より効果的な広告配信を目指すのであれば、Instagramのアカウントを所持し、Facebookと連携することを推奨します。

各種項目の見直し

Instagram広告は、出稿の際にFacebookの広告ポリシーによって審査が行われます。しかし、Instagram広告独自の広告審査も行われるため、Facebookでは承認されてもInstagram広告では非承認になることがあります。

Facebookは広告審査の際に考慮するポイントを以下のように述べています。

広告審査プロセスでは、広告の画像、テキスト、ターゲット設定、広告の配置に加え、広告のランディングページのコンテンツもチェックします。ランディングページのコンテンツが十分に機能しない場合、広告で宣伝されている商品やサービスと一致しない場合、Facebookの広告ポリシーに準拠していない場合などは、広告が承認されないことがあります。

引用:(5)広告ポリシー 2. 広告審査プロセス 考慮するポイント Facebook

Instagram広告では、Instagram広告のコミュニティ規定から逸れていないかどうかも確認しましょう。

目的に合ったInstagram広告を作成しましょう

従来の広告は、企業から消費者にメッセージを送る手法が主体でしたが、インターネットやSNSの普及によって消費者は自発的に情報を受信・発信するように変化しました。そのため、消費者のスタイルに合わせた広告の発信が求められます。ターゲットユーザーによっては、Instagram広告の活用が大いに効果を発揮するでしょう。

広告で反響の獲得を狙うなら、写真映えする商品やサービスであるかどうかも重要なポイントです。Instagram広告ならではの特徴として、写真や動画には、クリエイティブ性はもちろんのこと、「感情」や「情緒」に訴えかける情緒的な面も求められます。
ブランディングやダイレクトレスポンスなど、自サイトの目的に合わせて、Instagram広告を利用しましょう。

記事執筆者

Marketing Native編集部

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