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2020.11.04

5G時代とともに到来するコンテンツ=ECの未来「Contents Innovation Conference 2020」開催レポート1

株式会社CINC(代表取締役社長:石松友典)は、9月29日・30日に初のオンライン展示会「Contents Innovation Conference 2020」をEventHubにて開催しました。展示会のテーマは「コンテンツマーケティング」。新型コロナウイルスの影響により多くの企業がオンラインを中心とした施策に移行する中、あらためて注目を集めているテーマの一つです。

2日間にわたって開催された展示会には延べ2500名以上の来場者が参加し、盛況のうちに終了しました。

Marketing Nativeでは、オンライン展示会の中から、総勢19名の登壇者によるKEYNOTE・トークセッションの内容を3回に分けてお届けします。

(取材・文:Marketing Native編集長・佐藤綾美)

目次

 

トークセッションはC Channel株式会社 代表取締役社長 森川亮さんのKEYNOTEからスタート。「これからのコンテンツマーケティング」と題して、これまでC Channelで行ってきたことや、今後予測しているコンテンツマーケティングの未来などが語られました。

来る5G時代のコンテンツの役割

マーケティングはSNS・動画・人が不可欠に

女性向けメディア「C CHANNEL」は2015年の開始当初からファッションやメイクなどの動画コンテンツを提供してきた。まだ流行していない頃からセルフィー動画や縦長動画、短尺動画などのコンテンツを配信。今ではそうしたスタイルの動画コンテンツが当たり前になっている。

5G時代を迎えるにあたり、今後はますますスマートフォン経由のコンテンツ視聴が主流になることを想定しており、SNSや動画、人(インフルエンサー)がマーケティングにおいて不可欠な時代になると考えている。SNSや動画、人をいかに活用し、コミュニケーションにつなげていくかが企業にとって重要になるだろう。

広告がコンテンツよりも魅力的でなければならなくなる

ユーザーがアドブロックする可能性があることを考えると、広告=コンテンツの時代、さらには広告がコンテンツよりも魅力的でなければならない時代になると考えている。テレビCMは認知を高めるうえでは有効だが、スマートフォンやタブレットなどテレビ以外のデバイスを見ている時間が増えた今となっては、行動喚起において課題があるように感じている。

デジタルマーケティングの場合、テレビCMをそのまま流すとスキップされやすい。ネイティブ動画広告を流したほうが、ユーザーにスキップされにくく、行動を喚起しやすい。

若い女性向けの商品を紹介する動画では、有名人よりもユーザーにとって身近なインフルエンサーが出演しているほうが、自分事化されやすい傾向にある。面白い動画やバズる動画、有名なタレントを起用した動画だからといって、動画の内容と商品が結びつかなければ、マーケティング効果は少ないだろう。メディア「C CHANNEL」では、課題解決や問題提起、ランキングといった切り口のフォーマットと人物を掛け合わせて、マーケティング効果やユーザーのエンゲージメントが高まる組み合わせをクライアントに提案している。

世界的に大きな流れを見せるD2C

D2Cブランドの展開は、世界的に大きな流れがあると考えている。中国では、KOL(Key Opinion Leader)と呼ばれるインフルエンサーがオンラインモールのタオバオ(淘宝网)に個人でショップを持っている。今タオバオはブランドショップではなく、KOLのショップがランキングの上位になっていて、中にはメーカーを買収し、工場からライブ配信を行って商品を販売するようなKOLもいる。こうした流れは日本やほかのアジア諸国にも広がるだろう。

最近の日本の若者は、自分が憧れている人や、ライフスタイルが近くて共感している人が紹介したものを購入する「人軸消費」の傾向にある。そのため、D2Cもインフルエンサーが鍵になると考えている。C Channelのグループ会社であるマキシムでは、D2Cのアパレル事業を展開しており、インフルエンサーのオリジナル商品や、企業とのコラボ商品などを制作している。

これからはコンテンツ=ECの時代へ

新型コロナウイルスの影響により、マーケティングの世界がダイナミックに変わると感じている。先日も、ある企業がマーケティングをオフラインからデジタルに大きくシフトすると発表した。そうした流れは不可避だと思うが、単にデジタルに置き換えれば良いわけではなく、今後のマーケティングではデジタル上のコミュニケーションをいかに取っていくかが重要になるだろう。

マーケティング4.0の時代では、既存顧客のエンゲージメントやLTVをいかに高めていくかが重要になる。日本は人口が減少しつつあり、顧客の新規獲得はますます難しくなっていく。そうした流れを受けて、今年4月には、ブランドとファンを結びつけ、ファンマーケティングを実現できるインフルエンサープラットフォーム「Lemon Square」を開始した。

これからはおそらくコンテンツ=ECの時代になると考えている。ユーザーがメディアから情報を得て、商品の口コミをチェックし、売り場に足を運ぶ状態から、メディア上にECがある、あるいはメディアが商品を開発するようになり、ユーザーがメディアで購入する時代になるだろう。我々もそれを実現したいと考えており、メディアを活用してインフルエンサーやファンを集め、データをもとに「Lemon Square」で既存のブランドとコミュニティのマッチングを行っている。今後はさらに、そのコミュニティから出た意見をもとに、商品開発を実現していきたい。これから到来する5Gの時代は、インフルエンサーや個人が動画を発信し、データをもとにD2Cブランドの創出を実現できる時代であり、我々も女性向けマーケティング企業として成長する好機と捉えている。

【お知らせ】

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※すでに会員の方は、11月5日(木)以降に届くメールマガジンに記載されたURLよりご視聴いただけます。

出展企業一覧

展示会当日は出展企業と来場者がチャットで交流できるオンライン相談会も活発に行われました。今回の出展企業は次の通りです。

※五十音順

アイティクラウド株式会社
株式会社イルグルム
株式会社ウィルゲート
Mtame株式会社
株式会社オープンエイト
株式会社ギブリー
株式会社クリエイターズマッチ
CROCO株式会社
株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ
株式会社GeeeN
スターティアラボ株式会社
株式会社スマートメディア
株式会社セールスフォース・ドットコム
株式会社セプテーニ・オリジナル
ディーエムソリューションズ株式会社
Visual Amplifiers Japan株式会社
株式会社フロムスクラッチ
株式会社ベーシック
株式会社北斗社
株式会社VOYAGE GROUP
株式会社マイナビ
未知株式会社
株式会社LeanGo
株式会社wevnal

佐藤綾美

記事執筆者

佐藤綾美

株式会社CINC社員、Marketing Native 編集長。大学卒業後、出版社にて教養カルチャー誌などの雑誌編集者を経験し、2016年より株式会社CINCにジョイン。
Twitter:@sleepy_as
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