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Webマーケティング

YMYLの基礎知識|対象ジャンルとコンテンツ制作時に気をつけること

最終更新日:2022.03.08

自然検索による流入を重視するメディアの運営者にとって、外せないテーマの1つが「YMYL(Your Money or Your Life)」です。YMYLとは、人の幸福や健康、お金、安全に関係する内容を扱うジャンルのことで、該当する記事コンテンツのSEOでは、ほかの領域よりも高い専門性や権威性、信頼性が求められます。そのため、自社のコンテンツがYMYLに該当するジャンルの場合、YMYL領域ならではの注意点を意識する必要があります。しかし、具体的にどのような分野がYMYLに該当し、どう対策すれば良いのか、詳しく把握できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、YMYLの意味や対象ジャンル、SEOで意識する重要性、対策のポイントなどを解説します。

目次

    SEOで重要なYMYLとは?

    近年注目を集めているYMYL。その言葉自体は2013年の時点でGoogleの品質評価ガイドライン(General Guidelines)に初めて登場しています。どのようなジャンルが該当するのでしょうか。

    YMYLの意味

    YMYLとは、人の幸福や健康、お金、安全に関係する内容を扱うジャンルを指す言葉です。「Your Money or Your Life」の頭文字を取って、YMYLと呼ばれています。

    Googleのガイドラインでは、 YMYLを以下のように定義しています。

    Some types of pages or topics could potentially impact a person’s future happiness, health, financial stability, or safety.We call such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL.

    出典:Google「General Guidelines」2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages

    健康やお金に関係する内容が書かれたページは、人の人生に大きな影響を与える可能性があります。例えば、病気の症状や治療法のページに正確ではない情報が書かれていたら、人の健康を損なうことにもなりかねません。また、株取引を解説するページに誤解を与えるような内容が書かれていたりすると、そのページを見た人が金銭的な損害を受けるおそれもあるでしょう。健康やお金に関係するキーワードで検索した際、検索ページの上位に信憑性に欠けるページが表示されていると、多くの人が悪影響を受ける可能性があるのです。

    上記のような事態を回避するために、YMYL領域に該当するコンテンツは、他のジャンルよりも厳しい基準で評価されます。

    YMYLに当てはまる対象ジャンル

    YMYLに当てはまるジャンルは、Googleの品質評価ガイドラインに明記されています。参考にまとめた対象ジャンルと概要は以下の通りです。

    ジャンル 概要 
    ニュースと時事問題(News and current events) 国際的な出来事や、ビジネス・政治・科学・テクノロジーなどの重要なトピックに関するニュース。ただし、スポーツやエンターテイメント、ライフスタイルに関するトピックは、YMYLに当てはまらない。
    公共サービス、政治、法律(Civics, government, and law) 選挙政府機関公共機関社会福祉などと法的な問題に関する情報
    金融(Finance) 投資税金退職金ローン銀行保険など金融に関するアドバイスまたは情報。特に、オンライン上で購入したり、送金したりできるページ。
    ショッピング(Shopping) 商品やサービスの調査または購入に関する情報。特に、オンライン上で購入・決済できるページ。
    健康と安全(Health and safety) 医療問題、病院緊急時の備えなどに関するアドバイスや情報。
    民族や宗教、性別など(Groups of people) 国籍人種宗教性別性的指向など人々のグループに関する情報や主張
    その他(Other) フィットネス栄養住宅大学の選択就職など、人生や日々の生活における重要な決定に関連する情報。

    参考:Google「General Guidelines」2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages

    拡大するYMYLの対象ジャンル

    Googleの品質評価ガイドラインのアップデートに伴い項目や具体例が増えるなど、YMYLの対象ジャンルは、当初に比べて拡大傾向にあります。具体的にどのキーワードがYMYLに該当するかまでは明らかになっておらず、アルゴリズムが判断していると言われています。

    GoogleのコアアルゴリズムアップデートとYMYL

    Googleは、定期的にコアアルゴリズムアップデートを実施しており、過去にはYMYL領域のコンテンツが大きく影響を受けるアップデートも行われました。その1つが、2017年12月に実施された医療・健康に関するアップデート(医療アップデート、健康アップデートなど)です。

    2016年11月に医療健康系のキュレーションメディアによる低品質コンテンツの問題が明らかになり、日本ではその前の2017年2月にもアップデートが行われています。医療健康系のキュレーションメディアによる画像や文章の無断転載、信憑性の低い情報の掲載などが問題視されたほか、ユーザーの健康を損なうおそれのあるコンテンツが検索上位に表示されていることが発覚したのです。Googleは2017年2月のアップデートで、日本語検索において品質の低いサイトの順位を下げ、高品質なサイトが上位に表示されるように対策しています。

    2017年12月の医療・健康に関するアップデートも日本語検索におけるページの評価方法のアップデートです。医療従事者や医療機関、専門家などが提供する信頼性の高いコンテンツが上位に表示されるように改善が行われています。以降も検索アルゴリズムの更新は続いており、2021年12月には商品レビューに関するアップデート(英語で書かれたコンテンツが対象)が発表されています。

    参考:Google検索セントラルブログ
    「日本語検索の品質向上にむけて」
    「医療や健康に関連する検索結果の改善について」
    「商品レビューに関するアップデートとサイト」

    SEOでYMYLを意識する重要性

    YMYLに該当するコンテンツのSEOでは、検索ユーザーに信憑性の高い情報を届けるため、ほかの領域よりも高いE-A-Tが求められます。

    E-A-TはGoogleの品質評価ガイドラインにページの品質評価において、評判(Reputation)とともに最も重要と記載されている項目です。

    Reputation and E-A-T are some of the most important considerations in Page Quality rating.

    出典:Google「General Guidelines」7.4.2 Lowest E-A-T and Lowest Reputation of the Website or Creator of the MC

    下記の3つの項目の頭文字を取って、「E-A-T」と呼ばれています。

    • Expertise(専門性)
    • Authoritativeness(権威性)
    • Trustworthiness(信頼性)

    検索順位を上げるためには、ユーザーファーストのコンテンツを作成し、Googleの品質評価基準を満たす必要があります。これは、YMYL領域だけでなく、どのジャンルのコンテンツにおいても当てはまることです。人の人生に大きな影響を与える可能性のあるYMYL領域では、それに加えて専門性や権威性、信頼性が重視されます。そのため、YMYL関連のコンテンツで検索順位上昇を図る場合、E-A-Tがないと上位に上がるのはなかなか難しいと言われているのです。

    YMYL領域のSEO:コンテンツの質を向上させる方法

    いくらYMYL対策を行っても、そもそもコンテンツの質が良くなければ、上位表示は見込めないでしょう。コンテンツの質を向上させる4つの具体的な方法と注意点をご紹介します。

    ユーザーの検索意図を満たす

    ユーザーの検索意図を満たすことは、コンテンツの質を向上するうえで重要な要素です。

    充実した内容のコンテンツであっても、ユーザーの検索意図を満たしていなかったり、ズレた内容だったりすると、上位表示は難しいでしょう。また、1つのコンテンツにすべての情報を詰め込むことが良いとは限りません。ユーザーが求める情報が見つけにくくなり、かえって利便性を損なうおそれがあります。コンテンツの質を高めるには、ユーザーの検索意図を過不足なく満たすことが大切です。

    オリジナル要素がある

    コンテンツの質を向上させるには、オリジナル要素を盛り込むことが大切です。上位サイトと同じようなコンテンツを作成しても、順位上昇を図るのは難しいでしょう。自社ならではのオリジナルの要素を盛り込み、品質の高いコンテンツを目指すことをおすすめします。例えば、自社ならではの具体的な事例を紹介したり、図解や解説動画を付けたりといった方法です。

    正確かつ最新の情報を記載する

    高品質なコンテンツを提供するには、正確かつ最新の情報を記載することも重要です。

    コンテンツに不正確な情報や古い情報が掲載されていると、ユーザーのニーズは満たせません。E-A-Tが重視されるYMYL領域では、なおさら情報の正確性、最新性は求められるでしょう。コンテンツを制作した後も、情報が正確なものか、最新の情報になっているか、定期的に確認することをおすすめします。また、信頼できるコンテンツを提供するうえでは、公的機関などから引用するのも一つの手です。

    サイト内外への発リンクを設置する

    サイト内外への発リンクを設置することも、YMYL領域におけるコンテンツの質の向上で重要な要素です。

    該当のコンテンツに関連する情報がサイト内にある場合は、内部リンクを設置すると良いでしょう。ユーザーがさらに気になるであろう情報を用意しておくと、利便性が高くなります。また、記載した情報が信頼できる内容であることを示すために、公的機関などのサイトへの発リンクを設置するのも効果的です。

    YMYL領域のSEO:E-A-Tを高めるには?

    YMYL領域のSEO対策としてE-A-Tを高めるには、責任の所在や連絡先を明らかにすることや、専門家に執筆または監修してもらうことが重要です。

    責任の所在や連絡先を明らかにする

    コンテンツのE-A-Tを高めるには、責任の所在や連絡先を明らかにすることが大切です。サイト運営者の情報や記事の著者情報を明記してGoogleに伝えることで、E-A-Tを高められる可能性があります。また、運営者や執筆者の情報の記載は、ユーザーからの信頼獲得にもつながるでしょう。

    For example, YMYL websites demand a high degree of trust, so they generally need satisfying information about who is responsible for the content of the site. In addition, High quality stores and financial transaction websites also need clear and satisfying customer service information to help users resolve issues.

    出典:Google「General Guidelines」4.3 Clear and Satisfying Website Information: Who is Responsible and Customer Service

    サイト運営者の情報をGoogleに伝える方法としては以下のようなものがあります。

    方法詳細
    問い合わせ先を明記するYMYL領域は高度な信頼を要するため、コンテンツの責任者に関する満足のいく情報が必要とされている。
    SSLサーバ証明書を企業実在認証で取得するSSLサーバ証明書とは、通信の暗号化とWebサイトの運営者(組織)の実在証明を行う電子証明書。企業実在認証で取得すると、運営組織が法的に実在することが認証される。
    whoisで運営者や連絡先がわかるようにするwhoisはIPアドレスやドメイン名の登録者などの情報を参照できるサービス。トラブル発生時にユーザーが問い合わせを確認できる。
    Googleマイビジネスを活用するGoogleマイビジネスに運営者の情報を記載する。
    Wikipedia でページを作成し、URLと運営者を紐づける知名度の高い企業でないと作成できないおそれがあるため、企業や商品・サービスの認知度が高まったときに実施すると良い。

    専門家に執筆または監修してもらう

    運営企業だけで専門的な内容を執筆するのが難しい場合は、専門家に執筆または監修してもらうのも一つの手です。専門家の知見を得ることは、正確な情報を発信するうえでも欠かせません。

    ただし、専門家による監修を示すだけでは、E-A-Tを高めるのは難しいとされています。記事内に監修者のプロフィールを記載し、サイトやSNSのリンクを設置するだけでなく、 できれば専門家からも発リンクをもらうと良いでしょう。

    E-A-Tを高める方法や、質の高いコンテンツを作る方法については、以下の記事でも詳しく取り上げています。

    関連記事:
    サイバーエージェント・木村賢が徹底解説!「スタートアップが今やるべきSEO最新版」前編
    サイバーエージェント・木村賢が徹底解説!「スタートアップが今やるべきSEO最新版」後編

    YMYL領域のSEOではE-A-Tが重要

    YMYL領域のコンテンツで検索上位表示を目指す場合、コンテンツの質はもちろん、E-A-Tも重視されます。E-A-Tを高めるには、責任の所在や連絡先を明らかにしたり、専門家に執筆または監修してもらったりすることなどが大切です。この記事を参考に理解を深め、自社コンテンツのクオリティの向上に努めましょう。

    なお、以下の記事では、YMYLのNG表現事例を紹介しています。是非あわせてご覧ください。

    関連記事:クヌギ・渋谷匡志が教える「SEOで外せない!YMYLの基本とNG表現事例」

    Marketing Native編集部

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    Marketing Native編集部

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