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Webマーケティング

SEOに効果的なタイトルの付け方|順位が上昇しないときの確認事項

最終更新日:2022.01.30

企業が作成したコンテンツである以上、人に読まれなければ、あまり意味がありません。ましてコンテンツマーケティングを目的にコンテンツ作成を行っている場合、Googleなどの検索結果で上位に表示されないと、クリックされず、WebサイトやWebメディアへの流入がなくて、施策が失敗に終わってしまいます。

そこで重要なのがタイトルの付け方です。ユーザー(Webサイトへの訪問者)の検索意図を汲み取ると同時に検索エンジンにも理解されやすいタイトルを付けられれば、CTR(クリック率)を高めることができて、検索順位の上昇も見込めるようになるでしょう。

では、どのようにタイトルを付ければ良いのでしょうか。この記事では、検索順位上昇を目的に行われるSEOを重視したタイトルの付け方を解説します。

目次

SEOにおけるタイトルタグの役割とタイトルの重要性

タイトルタグにはどのような役割や重要性があるのでしょうか。ここでは、タイトルタグの基本的な知識とSEOに与える効果を解説します。

タイトルタグの機能

タイトルタグ(titleタグ)とは、Webサイトや各ページのタイトルを記述するHTMLタグの一つです。タイトルタグに入力されたテキストがタイトルとして、検索エンジンの検索結果一覧で表示されます。検索結果では主に各サイトのタイトルとURL、説明文(ディスクリプション)の3つを表示しており(最近では画像も)、タイトルはその中で一番大きく表示されます。また、タイトルは検索結果一覧だけでなく、複数の場面で表示されます。具体的にはSNSなどでURLをシェアした際にタイトルが表示されたり、ページを開いているときにブラウザのタブに表示されたりします。ユーザー(Webサイトへの訪問者)の目に真っ先に飛び込むのがタイトルであり、それだけ重要ということです。

タイトルタグの役割

タイトルタグは、ユーザーとGoogleにWebページにどのような情報が掲載されているかを簡潔に示す役割があり、CTR向上を目指すSEOにおいて重要な要素となっています。また、SEOではタイトルに含まれるキーワードの使い方やタイトルの文字数によっても効果が変わることがあります。そのため、タイトルをユーザーや検索エンジンにわかりやすく役に立つように変更することで、検索順位の改善を目指す施策も一般的です。

タイトルがSEOに与える効果

タイトルは、検索エンジンが検索順位を決める要素の1つとなっています。検索順位で上位に表示されるサイトのタイトルは、ユーザーのニーズ・検索意図に合っていることと、コンテンツの内容と一致しているのが基本です。理由としては、タイトルが、数あるサイトの中から自分の求めている情報を掲載しているページを選ぶ際の指標になるからです。そのため、ユーザーのニーズ・検索意図に合ったキーワードと表現を用いたタイトルであれば、クリックされやすくなる傾向があります。

SEOに効果的なタイトルの付け方

どのようなタイトルにすれば、検索結果の上位に表示され、ユーザーによく読んでもらえるようになるのでしょうか。ここではSEOに効果的なタイトルの付け方を紹介します。

狙いたいキーワードはタイトルの前半に入れる

検索結果で上位表示を目指すには、そのコンテンツの主軸となるキーワードをタイトルに含めるのが基本です。例えばこの記事のようにSEOとタイトルがテーマの記事であれば「SEOに強いタイトルの付け方」のように、主軸となるキーワードをタイトルに入れつつ、しかもできるだけタイトルの前半に入れるほうが良いでしょう。

理由は、主軸キーワードをタイトルの前半に入れることで、ユーザーが読みやすいだけでなく、検索したユーザーの求めている情報がそのタイトルをクリックすることで得られる可能性が高いことをユーザーと検索エンジンに伝わりやすくするためです。その結果、CTR向上にもつながるでしょう。

ただし、タイトルは文章として成立させることも重要で、文頭に主軸キーワードがあれば何でもいいわけではありません。キーワードの位置に気を取られたり、タイトルが重要キーワードの羅列になったりして意味不明な文章にならないよう注意しましょう。

タイトルの文字数は25~32文字程度にする

タイトルの文字数は、25~32文字程度が望ましいとされます。あまりにも長いタイトルは自動的に「…」で省略されてしまうからです。最後が省略されたタイトルより、全部読めたほうがユーザーにとってはわかりやすいでしょう。

また、あまりにも少ない文字数では、タイトルがコンテンツの内容を十分に伝えきれない可能性があります。その結果、長すぎるタイトルと同様にユーザーにとっては適切とは言えず、検索順位にも良くない影響を与えてしまうことが考えられます。

数字や記号を活用する

タイトルを全て文章にしようとすると文字数が多くなりがちなので、カギカッコやパイプ(|)などで区切って表現するのも一つの手です。

例:RSSリーダーのおすすめ3選【感想付き】再注目の情報収集効率化ツール

上記の例のように数字を入れることで具体性が出て、ページ内容がイメージしやすくなります。また、記号を用いることで、文字がずっと続くタイトルより読みやすくなります。

メリットや内容が一目でわかるようにする

タイトルは、ユーザーが数ある検索結果一覧からどのページを見るべきかを判断する基準にもなっています。簡潔にポイントを押さえつつ、ユーザーがクリックすることでそのコンテンツから何がわかるのか、どんなメリットを得られるのかなどをわかりやすくまとめたタイトルにしましょう。

なお、SNSでのシェア数獲得の観点でも、タイトルの見え方は重要です。基本的には、簡潔でインパクトのあるキャッチコピーのようなタイトルが効果的と言えます。

SNSでシェアされると、検索結果以外からの流入が見込めます。ただし、SNSでシェアされやすいタイトルは、検索結果で表示されるものよりもインパクト重視になりがちです。クリックされたいがあまり、過剰なタイトルを付けてしまうとユーザーの信頼を失い、検索エンジンからの評価も低くなるおそれがあります。

コンテンツと整合性のあるタイトルを付ける

ユーザーがタイトルを見て、必要としている情報があると判断してアクセスしたにもかかわらず、内容がタイトルと合致していないと、ユーザーからの信頼度や満足度は低下してしまいます。その場合、ユーザーはすぐに離脱して再検索を行い、他社サイトに移ることも考えられます。SEOで自社サイトに流入してもらい、問い合わせや購入などのCVにつなげようと思って施策を行っていた場合、それでは逆効果になってしまうでしょう。さらにGoogleからユーザーの信頼性や利便性を損なうコンテンツと見なされ、検索結果の上位に表示されなくなるおそれもあります。

順位上昇が見込めないときのタイトルのチェックポイント

コンテンツがなかなか順位上昇しないことがあります。その際、タイトルが適切かどうかチェックしましょう。順位上昇しない原因は複数考えられますが、ここではタイトルにおける問題に焦点を当てて紹介します。

タイトルを使い回している

一つのWebサイトで同じタイトルのページが複数存在していると、ページごとに情報(中身)が異なっていてもGoogleは重複コンテンツと見なす可能性があります。その結果、検索順位が上がらない、またはインデックスから削除されて検索結果に表示されないおそれがあります。重複コンテンツを避けるべき理由は、ユーザーを混乱させて利便性を損なわないようにするためです。オウンドメディアの記事やブログなどはコンテンツごとにタイトルを差別化しましょう。

参考:Google検索セントラル「重複コンテンツの作成を避ける

タイトルが競合サイトと似通っている

Googleが重複コンテンツと見なすのは、同じタイトルだけでなく、同じサイト内でタイトルが似通ったコンテンツも含みます。また、他社が運営する競合サイトのタイトルを真似て作成した場合、無断複製されたコンテンツ(コピーコンテンツ)と見なされる可能性もあります。コピーコンテンツはもちろん、競合のコンテンツと似通ったタイトルにするのもGoogleからの評価を損なうおそれがあるので、タイトルとコンテンツ内容は独自性を心がけましょう。

参考:Google検索セントラル「無断複製されたコンテンツ」

タイトルとコンテンツ内容が一致していない

タイトルはユーザーの検索意図に合致しているのに、クリックしてコンテンツを見ると内容が薄くて、信憑性が低い場合があります。ここでもGoogleから低品質コンテンツと見なされて検索順位に悪影響を及ぼす可能性が高いでしょう。改善方法は、ユーザーの検索意図を過不足なく網羅したコンテンツを作成し、その上でコンテンツの内容に合ったタイトルやディスクリプションを設定することです。

・タイトルの情報が古い

記事などのコンテンツを最新のデータに変更した場合、タイトルも変更すべきかどうかを確認する必要があります。特に年度や数値のデータなどは変動することが多く、内容によっては定期的に最新のデータに編集しましょう。その結果、タイトルに数値データが入っている場合は、最新のデータと一致するものに修正すると、ユーザーにとって有益であると判断され、検索順位に良い影響を与える可能性もあります。

タイトルタグに設定したタイトルが検索結果に表示されないのはなぜ?

Googleは基本的にはタイトルタグに設定されたタイトルを検索結果画面に表示しますが、時にページ全体の内容を反映したタイトルを自動生成することがあります。すると、意図しない文言がページタイトルとして検索結果に表示されます。このようにGoogleがタイトルタグを使用せず、自動生成を行う理由としては、ユーザーの利便性を向上させるために適切なタイトルを付けることが目的と言われており、コンテンツに合っていないタイトルであるとみなされた場合に多いとされています。Googleが「必ずしもページをうまく表現しているとは限らない」として、例に挙げたのは次のようなタイトルです。

  • タイトルが長い
  • キーワードの数が多すぎる
  • タイトルタグが設定されていない
  • 決まり文句が繰り返されている
  • タイトルが部分的に空になっている
  • タイトルに記載されている内容が古い
  • タイトルがページの内容を正確に反映していない
    など

参考:Google検索セントラル
「ウェブページのタイトルの生成方法に関する最新情報」
「Google によるウェブページ検索結果のタイトル生成方法の詳細」

こうしたことを防ぐためにも、選定した主軸キーワードがページ内容とユーザーのニーズに合っているかを定期的に確認するのが良いでしょう。タイトルが変更されてしまった場合には、まずタイトルとコンテンツを見直し、ページの主題が伝わりやすい内容に修正することが大切です。

ユーザーの検索意図に合った適切なタイトルを付けましょう

SEOコンテンツでは、タイトルの良し悪しが検索順位に影響することがあります。コンテンツの内容はそのまま、より適したタイトルに変更するだけで、狙ったキーワードで検索上位が見込める場合もあるため、定期的に見直してリライトすることをおすすめします。ユーザーニーズを過不足なく網羅したコンテンツを作成した上で、主軸キーワードがユーザーに読みやすい位置に来ているか、適切な文章になっているか、長すぎたり短すぎたりしないかなどを再確認し、読みやすく、アクセスしやすいタイトルの作成を心掛けましょう。

記事執筆者

Marketing Native編集部

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