コンテンツを主体としたSEO(いわゆるコンテンツSEO)は、ユーザーニーズをあらかじめ分析し、そのニーズに応える情報をコンテンツ化することで効果的に自社サイトへの集客を獲得する施策の一つです。
Googleから評価(上位検索順位の獲得)され、検索結果で上位に表示されるには、コンテンツの文字数は多いほうが良いのでしょうか。
この記事では、コンテンツSEOの重要性と、作成時に本当に重視すべきポイントについてご紹介します。
目次
コンテンツSEOの重要性
そもそも、コンテンツSEOに取り組む意義とは何でしょうか。メリットとデメリットも含めて、あらためて確認していきましょう。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOとは、Googleから評価されるコンテンツを作成し、検索順位を上げることによって自然検索からの流入数の増加を目指す施策です。検索順位を上げるには、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に発信し、蓄積していく必要があります。
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOはWebサイトの流入数増加に有効な施策です。多種多様なキーワードで検索したユーザーがサイトを訪れるようになるため、見込み顧客を獲得することができます。
また、自社製品やサービスに関連するキーワードでコンテンツを作成するため、検索結果からサイトへ流入したユーザーが潜在顧客になる場合もあります。
コンテンツSEOのデメリット
効果が出るまでに時間を要する
コンテンツ数の増加と検索順位の上昇に伴い、サイトへのユーザーアクセス数も増加するため、コンテンツSEOで効果を実感するにはある程度の時間を要します。対策するキーワードにもよりますが、作成したコンテンツがインデックスされ、Googleから評価されるには数カ月程度の期間が必要です。
ビッグワードで検索順位を上げるのは難しい
検索ボリュームの大きいビッグワードは競合も多く、コンテンツページでは検索順位が上がりにくい場合があります。そのため、ビッグワードで上位表示を見込む場合は、コンテンツSEO以外の施策を検討することも必要です。
コンバージョン率は低い
コンテンツSEOで集客するユーザーは、検索して偶然見つけたサイトを閲覧している人がほとんどです。そのため、商品の購入や資料請求といったコンバージョンにはつながりにくい傾向にあります。
コンテンツSEOに必要な文字数とは
コンテンツSEOに取り組むにあたり、文字数が気になる方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、コンテンツSEOに必要な文字数に決まりはありません。その理由を見ていきましょう。
コンテンツSEOは長文が良いと思われがち
Googleは、ユーザーが満足できるコンテンツ(=情報の網羅性が高いコンテンツ)を評価します。そのため、情報の網羅性が高い=ロングコンテンツと捉え、「多数のキーワードと共起語を盛り込んで長文のコンテンツを作れば良い」と認識されていることがあります。
しかし、「コンテンツを長文にすれば検索順位が上昇する」という考え方は誤りです。コンテンツの質の高さ=文字数の多さではありません。文字数を稼ぐことよりも、「キーワードを検索するユーザーの意図に沿っているか」「必要な情報を過不足なく盛り込んでいるか」を意識して、良質なコンテンツの制作に取り組みましょう。
文章が長いことで、かえってユーザーにストレスを与える場合もあります。
コンテンツSEOに最適な文字数はない
重要なのは、「コンテンツの内容がユーザーの検索意図に沿っているか」「アンサー度の高い内容となっているか」ということです。
キーワードによって必要な情報量は異なるため、ユーザーが求めている情報が多ければ、文字数も自然と多くなります。主軸キーワードや共起語を過剰に詰め込んでも、引き伸ばしたような薄い内容(コンテンツファーム)になるため、避けましょう。
文字数が少なくても、ユーザーニーズに沿ったコンテンツなら検索順位が上昇する可能性はあります。
コンテンツを制作する際は、内容(質)とユーザーにとっての読みやすさを大切にしましょう。
コンテンツSEOで記事を作成する際のポイント
Googleから評価されるコンテンツを作るには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。キーワード選定からリライトまで、作成時のポイントをお伝えします。
主軸キーワードを選定する
コンテンツには、一記事につき一つの主軸キーワードを設定します。キーワードの選定は以下の観点で行うと良いでしょう。
- 自社サイトが自然検索で獲得できていないキーワードは何か
- 自社サイトの顧客になり得るユーザーが、興味を持ちそうなキーワードか
- コンテンツページが上位表示されやすいキーワードか
ユーザーの検索意図を調べる
アンサー度の高いコンテンツを作成するには、対象のキーワードを検索するユーザーがどのような疑問を抱いているのか、何の情報を求めているのかを把握することが大切です。
実際に主軸キーワードで検索して上位に表示されるサイトを参考にするほか、Keywordmapを使用して調べる方法もあります
「Yahoo! 知恵袋」などの質問系サイトで調べ、ユーザーの悩みを探ってみても良いでしょう。
共起語の観点から不足しているテーマがないかを考える
ユーザーの検索意図を把握できたら、いきなり原稿を執筆するのではなく、大まかな構成を組み立ててから制作部署内で認識のすり合わせを行うと、後々の修正作業が少なく済みます。
大まかな構成を考える際、不足している情報がないかどうかを知るには、共起語も役立ちます。上位サイトで頻出している共起語の中で盛り込めていないものがある場合は、その要素を含む見出し(切り口)が足りていない可能性があります。
Keywordmapでは、「SEO調査ツール」(有料版の機能です)で上位サイトに頻出している共起語や、自社記事で不足している共起語を調べることも可能です。
コンテンツ作成後は必要に応じてリライトする
コンテンツ作成後は必ず効果測定を行うようにします。Google Analyticsなどで検索順位を計測し、数カ月経っても順位が上昇しない場合はコンテンツのリライトを検討しましょう。ユーザーに必要な情報を加筆することにより、検索順位が上昇する場合があります。
コンテンツのリライトに取り組む際は、検索結果で上位に表示されている記事と自社記事とを比較し、不足している要素がないか調べます。
また、リライトにより順位が上昇した際は、「どれくらいの文字数を加筆したのか」「リライトしてからどれくらいで順位が上昇したのか」などを記録しておくと、後々役立つでしょう。
コンテンツは文字数よりも内容を意識して作りましょう
コンテンツSEOで作成する記事コンテンツは、必要に応じて文字数が少なくなったり多くなったりします。「○○○文字以上が良い」という決まりはないので、ユーザーにとって必要な情報が盛り込めるかどうかで判断するようにしましょう。
作成したコンテンツの文字数が多くなった場合は、ユーザーの読みやすさも工夫する必要があります。目次を挿入して見出しにリンクを貼ったり、ページトップへ戻るボタンを導入したりすると、情報量だけでなく読みやすさも考慮された記事に仕上がるでしょう。