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全ユーザーで使えるようになったリンクスタンプのクリック率が下がっている…!?効果的に活用するためのアドバイス【大槻祐依のInstagram注目トピック第4回】

最終更新日:2021.12.13

Instagramで画期的な仕様変更が行われました。自社サイトや商品ページなど好きなURLへ遷移させられるリンクスタンプをユーザーなら誰もがストーリーズで使えるようになったのです。10月28日の発表後、早速試してみた方も多いのではないでしょうか。

ところが、以前からストーリーズにリンクを設定できていたアカウントでは、リンクスタンプになってからクリック率に減少傾向が見られるそうです。一体なぜでしょうか。Instagramの注目トピックをわかりやすく解説する株式会社FinT代表取締役 大槻祐依さんの連載第4回は、リンクスタンプをテーマに、仕様変更後の現状や効果的に活用する方法などをお話しいただきました。

(構成:Marketing Native編集長・佐藤綾美)

目次

    全ユーザーが使えるようになったリンクスタンプ

    Instagramでは、これまでフォロワーが1万人以上いるアカウントか、認証バッジの付いたアカウントでしかストーリーズにリンクを追加できませんでした。そのため「フォロワー数1万人以上を目標にしたい」とクライアント企業から相談される機会も多く、本質的ではないものの、フォロワー数の増加を目標とすることもありました。また、追加したリンクはスワイプアップによって表示される仕組みからリンクスタンプに変更となっています。

    フォロワー数1万人の壁を超えるのは、簡単なことではありません。それだけに、今回のリンクスタンプに関するニュースは、多くの方の注目を集めたでしょう。Instagramが今回のような変更をなぜ行ったのか、私は次のように考えています。

    全ユーザーが利用できるようになった理由

    リンクスタンプを利用できるようになったのは、ユーザーの要望に応えたという点に加えて、フォロワー数1万人という線引きがInstagram上であまり意味を持たなくなってきているからだと思います。近年のInstagramはエンゲージメントの高いアカウントを重視するようになっており、ユーザーのコメントや「いいね!」、保存などのシグナルをためることが重要です。つまり、Instagramがフォロワー数を重視していないことを内外に示したものではないかと推測しています。

    リンクスタンプに変更になった背景

    Instagramストーリーズは、今年の2月に縦スワイプ操作の開発が明らかになっており、今回のリンクスタンプへの変更は移行のための準備の一つではないかと考えています。縦スワイプになると、次のストーリーズに移動するにはスワイプアップを行うので、操作が紛らわしくなるのを避けるためです。

    リンクスタンプへ移行後、リンクのクリック率は減少傾向

    リンクスタンプに変更になってから、弊社が運営するSucle(シュクレ)のアカウントでは、スワイプアップの頃と比較してクリック率が約1%から0.5%と半分ほどに減少しています。クライアント企業や10万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーにもヒアリングしてみましたが、同様にクリック率は減少傾向にあるようです。

    おそらくスワイプアップに慣れているユーザーは、リンクスタンプをタップしてURLを表示し、リンク先に遷移する動作がまだなじんでいないのでしょう。リンクスタンプをストーリーズに載せてみたものの、なかなかクリックされず、悩んでいる方も多いと思います。

    ちなみに、Instagram広告でのリンク表示はスワイプアップのままです(2021年11月末時点)。スワイプアップのほうがコンバージョン率が良いため、Instagramがまだそのままにしているのかもしれません。

    リンクスタンプをタップする動作にユーザーが慣れるには、おそらく2~3カ月ほどかかると推測しています。実装から約1カ月が経過した今(2021年11月末時点)も、クリック率は下がったままです。ユーザーが慣れるまではしばらく辛抱が必要ですが、例えばリンクスタンプが立体的になるなど、押しやすい形状になれば、変化があるかもしれません。現状のリンクスタンプはただのスタンプで、少しわかりづらいと思います。

    リンクスタンプを効果的に活用するコツ

    では、リンクスタンプを効果的に活用し、少しでもクリック率を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。弊社では次のような工夫を行っています。

    ストーリーズの内容にマッチしたリンクを載せる

    リンクスタンプには、ストーリーズの内容と関係ないURLではなく、適切なURLを設定しましょう。例えば、商品の紹介をしているのに、リンクスタンプの遷移先がサイトのトップページになっていると、ユーザーのエンゲージメントは次第に下がり、リンクスタンプがタップされにくくなるおそれがあります。ユーザーは「タップしても見たい商品のページに飛ばなかった」という体験から、再度似たようなストーリーズが上がっていてもタップしなくなってしまうのです。

    基本ではありますが、ストーリーズはユーザーの求めている情報を投稿することが大切で、リンクスタンプもその手段の一つです。企業側の押し付けにならないよう、意識して投稿しましょう。

    タップしやすい位置にリンクスタンプを貼る

    リンクスタンプの設置場所は、ユーザーにとってわかりやすく、タップしやすい中央がベストです。右や左に寄せるのは、できるだけ避けています。現状のストーリーズは横スワイプで、画面の左をタップすると前のストーリーズに戻り、右をタップすると次に移動してしまうためです。

    ▲リンクスタンプを載せる位置の例。

    タップ位置をわかりやすくする

    リンクスタンプはそのままではあまり目立ちません。そのため、弊社では「ここをタップしてね」などのテキストを上から載せ、タップを促すように工夫しています。スタンプテキストを編集し、「ここをタップ」「リンクはこちら」などと設定しても良いでしょう。矢印や気付き線などのGIFスタンプを付けて、視線をタップ箇所に誘導するのもおすすめです。こうした工夫により、弊社では0.05%ほどクリック率が改善しました。

    ▲「スタンプテキスト」の欄でテキストを編集できます。

    ▲クライアントのSNS型投資アプリ「ferci(フェルシー)」の例。左はリンクスタンプを貼っただけで、右はリンクスタンプの上にテキストを載せています。クリック率が160%改善しました。画像出典:@ferci_goodlife

    ちなみに、リンクスタンプの色は白地に黒や水色、グレー地に白があります。まだ仮説検証できていませんが、色によるクリック率の違いはほとんどなさそうです。

    全ての投稿にリンクスタンプを貼れば良いわけではない

    最後に注意点を一つ。リンクスタンプを活用してお知らせしたい情報がある場合を除き、全てのストーリーズにリンクスタンプを貼るようなことは避けたほうが良いと思います。企業からの押し付けになっていると、ユーザーのエンゲージメントは次第に下がり、Instagramのアルゴリズムの影響を受ける可能性があるためです。

    ストーリーズは「ユーザーの求めている情報を投稿すること」を基本に、商品タグを付けたり、リンクスタンプを貼ってみたりと挑戦してみてください。

    今はまだリンクスタンプと商品タグを同一のストーリーズに載せることはできませんが、ゆくゆくは可能になる日が来るかもしれません。そうすれば、これまで以上にストーリーズに情報量を持たせることができるようになり、活用の幅も広がるのではないかと期待しています。

    【Profile】
    大槻 祐依(おおつき・ゆい)
    株式会社FinT代表取締役。
    1995年生まれ。早稲田大学在学中の2017年3月にFinTを学生起業。「世界をまるごとハッピーに」というビジョンのもと、Sucle(シュクレ)という若年層女性向けSNSメディア(総合70万フォロワー)やSNSマーケティング事業を展開。主要事業であるInstagram運用代行にて、大手企業を中心に累計100以上のアカウントを企画、撮影から投稿までサポートしている。日経ビジネスやマネー現代、DIAMOND SIGNAL(ダイヤモンド・シグナル)などの媒体に、SNSマーケティングの最新傾向やSNSのユーザーインサイトに関する記事を多数寄稿している。
    株式会社FinT:https://fint.co.jp/

    佐藤綾美

    記事執筆者

    佐藤綾美

    株式会社CINC社員、Marketing Native 編集長。大学卒業後、出版社にて教養カルチャー誌などの雑誌編集者を経験し、2016年より株式会社CINCにジョイン。
    Twitter:@sleepy_as
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