2018.05.23

インスタグラム広告の効果とは?特徴を生かしたテクニックと成功事例

ビジネスアカウントを持っていれば、誰でも広告を出稿できるインスタグラム広告。まだ出稿していないものの、どのような効果があるのか関心を抱いている方も多いのではないでしょうか。
若い世代を中心に利用者が急増しているインスタグラム()は「画像や動画の投稿が中心」「文章は短いものが多い」といった特徴があり、ビジネス分野においても多大な影響力を持っています。
そこでこの記事では、インスタグラム広告の特徴をはじめ、特徴を生かしたテクニックや成果を上げた企業の事例についてご紹介します。

目次

インスタグラム広告の特徴

インスタグラム広告はほかのSNS広告と比べてどのような違いがあるのでしょうか。課金方法と併せてご説明します。

基本構造がFacebook広告と似ている

インスタグラムはFacebook傘下の企業であるため、広告の基本的な仕組みはFacebookと 類似しています。

課金方法を選択できる

インスタグラム広告で選択できる課金方法は、主に「CPM」「CPC」「動画の再生時間」の3種類です。
「CPM」は広告が1000回表示される度、「CPC」はクリックされた回数ごとに料金が発生します。「動画の再生時間」は動画が10秒以上再生されると課金されます。

詳細なターゲット設定ができる

インスタグラム広告では、Facebook広告と同様のターゲット設定とFacebookのユーザーデータ(カスタムオーディエンスと類似オーディエンス)を利用できます。
「所在地」「年齢」「性別」「言語」「詳細なターゲット設定」「つながり」「カスタムオーディエンス 」の7項目について、ターゲットに関する設定が可能です。

フィード上に表示される順番はアルゴリズムによって決められている

インスタグラム広告は、ユーザーごとに独自のアルゴリズムで投稿順を最適化し、フィード上の表示順序を変えています。

The order of photos and videos in your feed will be based on the likelihood you’ll be interested in the content, your relationship with the person posting and the timeliness of the post. As we begin, we’re focusing on optimizing the order — all the posts will still be there, just in a different order.

引用:See the Moments You Care About First Instagram

ユーザーが興味を持つ可能性や投稿者との関係性、投稿されたタイミングなどによってフィードに表示される順番が決定し、評価が高いほど上方に投稿が表示されます。

ただし、Facebookと異なり、「友達のいいね」や「友達のコメント」はフィード上に表示されません。

インスタグラムストーリーズに出稿できる

インスタグラム広告は、タイムラインに加えて、ユーザーが投稿したストーリーとストーリーの間に動画広告を表示できます。ストーリーとは、日々の出来事や特別な出来事を写真や動画として、フィードとは別の枠に残せる機能です。
ストーリーズ広告はユーザーに広告と認識されにくく、自然なリーチを実現できる点が魅力です。
また、ユーザーはスワイプすることによって広告をスキップできます。そのため、ユーザーにストレスを与えにくい点も、ストーリーズ広告の大きな特徴でしょう。

4種類の広告を配信できる

写真広告 動画広告 カルーセル広告 ストーリーズ広告
フォーマット 正方形 or 長方形 正方形 or 長方形 正方形 長方形
アスペクト比 1:1
(最大画像比は1.91:1)
4:5
(最大動画比は1.91:1)
1:1 16:9~4:5や9:16
最小横幅 500ピクセル 600ピクセル 500ピクセル
(画像・動画ともに)
500ピクセル
(画像・動画ともに)
推奨解像度 1200×628ピクセル 上限なし 1080×1080ピクセル 記載なし
推奨キャプション 125文字以内
(最大2200字)
125文字以内
(最大2200字)
125文字以内
(最大2200字)
ファイルタイプ 「.jpg」または「.png」
(30MB以内)
「.mp4」or「.mov」or「.gif」
(4GB以内)
画像の場合:「.jpg」or「.png」
(30MB以内)
動画の場合:「.mp4」or「.mov」or「.gif」
(4GB以内)

写真広告

画像は広告作成時に選択したフォーマットによって「正方形」あるいは「長方形」で表示されます。

WebサイトやアプリをインストールするURLへの誘導が可能です。
インスタグラムの性質上、画像は正方形のほうが画面占有率が高く、見栄えも良くなるため、正方形のフォーマットが推奨されています。

動画広告

最大60秒の動画を投稿できます。画像は広告作成時に選択したフォーマットによって「正方形」あるいは「長方形」で表示されます。
こちらもWebサイトやアプリをインストールするURLへの誘導が可能です。

動画 Instagramフィード Facebook business

カルーセル広告

左にスワイプすることで、スライドショーのように画像を見られる広告です。1つの広告に対して10件までの画像とリンクを設定可能です。ただし、コメントは1枚目のみ記載することができます。
ほかの広告と異なり、カルーセル広告の場合は画像が正方形(アスペクト比1:1)のものを用意する必要があります。

ストーリーズ広告

Facebookの広告マネージャから作成可能で、インスタグラムストーリーの合間に表示できる広告です。
画像はユーザーがスワイプするまで1枚あたり5秒程度、動画は最大15秒まで広告として表示できます。

若年層に特化したターゲティングができる

リサーチ会社のニールセンが2017年に行った調査によると、日本においてインスタグラムユーザーの41%は20代以下の若年層が占めているという結果になりました。
こうした傾向から、インスタグラム広告は若年層をターゲットとしたブランドの出稿が多い傾向にあります。
例えばリーバイスや花王などは、若年層をターゲットにインスタグラム広告を配信し、若い世代の取り込みに成功しています。
また、いわゆる「インスタ映え」する写真や動画のほうが訴求力も高く、若年層にも受け入れられやすいでしょう。

出典:Instagramアプリの利用者数は前年から43%増加し1700万人を突破~ニールセン SNSの最新利用状況を発表~ ニールセン デジタル株式会社

インスタグラム広告の特徴を生かしたテクニック

インスタグラムの特徴を最大限に生かしながら広告を運用するには、どのように配信すれば良いのでしょうか。ここでは3つのポイントをお伝えします。

インスタ映えを意識する

インスタグラムユーザー(特に若年層)は、いわゆる「インスタ映え」するおしゃれな写真や動画に興味があり、ビジュアルを重視する傾向があります。ブランドのロゴや象徴的な要素、ブランドカラー、代表的な商品などを投稿内に明確に盛り込み、説明文は短いものを意識しましょう。
特にファッション系、スイーツ系、インテリア系の投稿は、インスタ映えする画像や動画を用意しやすく、インスタグラム広告との相性が良いです。

ユーザーの感情に訴求する

インスタグラム広告に比べて、リスティング広告やFacebook広告などは商品・サービスの機能やメリットを強調した広告が多い傾向にあります。
しかし、インスタグラム広告ではユーザーの感情に訴えかけることが重要です。
インスタグラムは、写真や動画で伝えたい内容を表現し、感情に訴えかけるメディアであると、公式サイトにも記載されています。

Instagramには、毎日世界中から8,000万枚以上の写真が投稿されています。言葉に頼ることなく感情やストーリーを伝えることができる写真や動画には、文化や国境の壁を越えて感動を伝える力がありますが、特にアジア太平洋地域においては、アイデンティティの表現手段として写真が用いられる傾向が強いようです。

(中略)

そのような場ですから、Instagramで成功を収めている企業やブランドは、精選された素晴らしい作品が並ぶフィード上で場違いにならないように、見た人の心を動かす写真でストーリーを伝える工夫をしています。

引用:Instagram広告がビジネスにもたらす新たな可能性 Facebook business

また、画像や動画で商品・サービスの利用シーンをユーザーに想像させる「ストーリー性」も重要なポイントの一つで、エモーショナルな内容のほうが流入を得やすい傾向にあります。

広告と誘導先の世界観を一致させる

良いインスタグラム広告を作成したとしても、広告の画像や動画と誘導しているWebサイトの世界観が一致していないと、ユーザーは誘導先で離脱してしまう可能性があります。
「おしゃれ」を売りにするのであれば、誘導先のWebサイトも広告と同等あるいはそれ以上におしゃれな印象のものにすることが大切です。

インスタグラム広告の成功事例

インスタグラム広告を活用する企業は、どのように運用しているのでしょうか。インスタグラム広告の成功事例を2つご紹介します。

【Dairy Queen】思わず手を止めて見たくなる動画で2000万人にリーチ

世界的なフランチャイズチェーン店のDairy Queenは、デザートメニューを購入するお客さまの増加を狙い、インスタグラム広告を活用しました。
広告を配信した結果、2000万人にリーチし、名物アイス「Blizzard®」に関する「Upside Down or Free」プロモーションの認知度向上や、購買意図の向上といった効果が得られたと言います。
Dairy Queenが成功したポイントは、プロモーションの「Upside Down or Free(逆さで出なかったら無料)」を表現し、クリエイティブ重視の広告を配信した点です。プロモーションのイメージを表現するため、アイスのフレーバーに合わせたコーディネート、かつ上下逆さまの部屋を用意し、撮影したのです。いずれも「Blizzardを持った人が部屋に逆さに立っている」という構図を持つ写真や動画は、多くの注目を集め、プロモーションの認知度向上などに貢献しました。

Dairy Queen Instagram Business

【Tommy Hilfiger】Rafael Nadal演じる動画広告でターゲットの44%にリーチ

アメリカのファッションブランドTommy Hilfigerは、新作の高機能スーツ「テーラードライン」の発売に向けて、スペインのプロテニス選手が演じる動画広告を配信し、ファンの注目を集めました。
ターゲットは「身近な男性のためにTommy Hilfigerの製品購入を検討している女性」でした。インスタグラム広告を配信したところ、動画再生数は以前行ったキャンペーンの3倍に増加し、リーチしたターゲット層の割合は44%を占めたと言います。また、宣伝した製品ラインの売上は28%増加しました。
性別や年齢、趣味・関心(ファッション、スポーツ、Rafael Nadalなどに興味がある層)といったターゲット設定を行い、最適なターゲット層に広告をリーチさせたことが、動画の再生数増加などの効果に結び付いた要因です。
また、ビジュアルが重要視されるインスタグラム広告では、プロテニス選手のような有名人の起用も効果的と考えられています。

TOMMY HILFIGER Instagram Business

インスタグラムならではの特徴を意識した広告作りを

Facebookに似た機能を持ちながら、インスタグラムストーリーズに広告を出稿できる、若年層ユーザーが多いなどの特徴があるインスタグラム広告。ユーザーはストーリー性を重視し、エモーショナルな内容を好む傾向にあり、「インスタ映え」する画像や動画の作成を意識することが大切です。
インスタグラム広告を導入した企業の中には、若年層を中心にターゲットにリーチし、高い広告効果を得ている企業もあります。インスタグラム広告ならではの特徴を生かし、最適な広告配信を目指しましょう。

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