数ある広告形態の中でも、タイムライン上に配信することができ、ユーザーの目に触れやすいのがTwitter広告です。宣伝内容とターゲットの設定次第では、フォロワーの獲得やツイートの拡散といった効果を最大にすることが期待できます。
Twitter広告を利用するには、キャンペーンやターゲットといった細かな設定が必要です。
そこで今回は、Twitter広告を取り入れる際に必要な各種設定方法について、詳しく解説します。
目次
Twitter広告の設定方法1:キャンペーン
Twitter広告には、月額9900円で運用不要のオートプロモートと、通常の広告があります。
今回は自身で設定が必要なTwitter広告キャンペーンの設定方法をご紹介します。最適なキャンペーンを作成するために、配信する目的を設定しましょう。
キャンペーンの目的を設定
広告を運用する目的を決め、それにふさわしいキャンペーンを選択しましょう。
- 一覧から目的を選択し、ふさわしいキャンペーン名を付けます。
- 支払方法と日別予算、総予算を設定します。
- キャンペーンの開始日と終了日を設定します。もしくは、「今すぐ開始して、継続的に実施」を選択し、期間を設けず実施することも可能です。
キャンペーンの目的一覧は以下の通りです。
キャンペーンの目的 | 概要 |
ツイートのエンゲージメント | 自社に合ったユーザーにプロモツイートを配信し、RTやいいねなどの反応を増やす。 |
Webサイトへの誘導数またはコンバージョン | ウェブサイトカードを用いて、サイトへの訪問数やオンラインでの購入を増やす。広告をクリックしてサイトにアクセスしてもらうか、サイト内でのアクション数を最大化することを目指す。 |
アプリのインストール数・起動回数 | アプリカードを使って、モバイルユーザーにアプリのインストール・起動を促す。 |
プロモビデオ再生数 | 動画の自動再生が可能なプロモビデオを用いて、視聴を促す。 |
フォロワー | 「おすすめユーザー」欄や、ユーザーのタイムラインなどに広告を表示して、自社アカウントのプロモーションを行う。 |
ブランド認知度の向上 | ツイートをプロモーションし、可能な限り多くのユーザーに表示することにより、認知度の向上を図る。 |
Twitter広告の設定方法2:広告グループ
キャンペーンの設定ができたら、広告グループを作成し、クリエイティブやターゲットを設定していきます。
予算の設定
Twitter広告は、URLのクリックやアプリのインストールなど、ユーザーが広告に対して設定した反応を示した際に料金が発生するシステムです。
キャンペーン作成時は1日の上限予算金額(日別予算)が必須で、オプションで総予算を設定すると、キャンペーンでの利用金額が上限に達したときに配信が自動で停止します。
予算は広告グループごとにも設定することができます。ここで設定しない場合は、キャンペーンで設定した予算がそのまま使用されます。
入札方法は3タイプあり、キャンペーンの目的に応じて異なる選択肢が表示されます。
- 自動入札額:予算内で、より多く広告が表示されるように最適化される。
- 目標コスト:入札単位あたりの目標コストを設定する。
- 上限入札単価:目的とするエンゲージメント1件に支払える上限を設定できる。
クリエイティブの設定
クリエイティブでは、文章や画像などユーザーに宣伝する内容全般を決めます。リアルタイムな物事が話題になりやすいTwitterでは、クリエイティブを頻繁に更新することも大切です。
- プロモツイートに使用したいツイートと表示クリエイティブを選択します。画像のアップロードはメディアライブラリで行います。
- プロモツイートの配信先にチェックを入れます。
- 広告カテゴリー、Webサイトのドメイン名を設定します。
ターゲティングの設定
どのようなユーザーに宣伝したいかを考え、ターゲットを絞り込みましょう。
オーディエンス
テイラードオーディエンス(Web)、モバイルオーディエンスターゲティング、テイラードオーディエンス(リスト)、Flexible audience targetingから選ぶか、「似たアカウントをターゲティングしてリーチを拡げます」を選択します。
オーディエンスの特性
以下の項目について設定することができます。
- 性別で絞り込む:男女、男性、女性から選択します。
- 年齢を選択:全年齢にするか、年齢範囲を入力します。
- 場所、言語、テクノロジーを選択:ユーザーの使用言語や端末、OSバージョンなどを指定します。
- 地域:国、都道府県、地域、主要都市圏、郵便番号を指定します。
オーディエンスの機能
性別や年齢、言語、地域以外の項目について設定します。選べる項目は行動や興味関心、フォロワーが似ているアカウント、キーワード、映画やテレビなどです。
項目の分類 | 概要 |
イベント | 指定したイベントに興味を抱いているユーザーに絞り込む。 |
キーワード | 指定したキーワードでツイートしたり、検索したりしたユーザーに絞り込む。 |
フォロワーが似ているアカウント | 特定のアカウントのフォロワーと、その類似フォロワーを絞り込む。 |
興味関心 | ファッションやスポーツ、金融などのカテゴリーから絞り込む。 |
行動ターゲティング | 選択した行動パターンに基づいてユーザーを絞り込む。 |
Movies and TV shows | 指定した映画やテレビ番組についてツイートしたり、関心を示したりしているアカウントに絞り込む。 |
予約投稿ツイートの設定方法
新商品のリリースや定期的なツイートには、予約投稿を利用すると忙しいときでも広告を効率よく運用することができます。予約投稿ツイートの設定方法についてご説明します。
予約投稿ツイートとは
Twitterには自身で今すぐ配信する方法と、ツイートを予約する方法があります。予約投稿ツイートでは、予約した日時にツイートが自動配信され、1年先まで設定可能です。
プロモツイートだけでなく、オーガニックツイートにも対応しています。
予約投稿ツイートの設定方法
- 広告マネージャーで「クリエイティブ」タブをクリックします。なお、クレジットカードを登録しないと、クリエイティブタブが表示されません。
- 右上にある「新しいツイート」を選択します。
- ツイートを作成し、ツイートボタンの横にあるタブから「予約設定する」を選択します。
- 公開日時を設定したら、ツイートをクリックします。
詳細な設定でより多くのユーザーにリーチ
Twitter広告には自動で配信を最適化してくれるものもありますが、ターゲットなどを自社で詳細に設定することが可能です。
どのような目的で配信し、ターゲットの性別や年齢、地域、興味関心のあることは何かといった細かい絞り込みを行ってこそ、最適なユーザーに広告を配信できます。
広告配信を始める前に、ターゲットに関する細かな設定を決めておくと、Twitter広告もスムーズに運用できるでしょう。