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インタビュー

ついクリックしたくなる画像の特徴とは?スナップマート代表・岡洋介インタビュー

最終更新日:2023.05.09

スナップマート 代表取締役社長

岡 洋介

ソーシャルメディアやWebサイトに広告を出稿する際、画像の選定に悩んだ経験はありませんか。数多くの情報が行き交う中でユーザーの目を引くためには、コピーやデザインだけでなく、画像も重要な役割を担っています。

では、ユーザーがついクリックしたくなる画像には、どのような特徴があるのでしょうか。スマホで撮影された写真を購入できるストックフォトサービス「Snapmart(以下、スナップマート)」で代表取締役社長を務める岡洋介さんに、クリックされやすい画像の特徴について聞きました。

(取材・文:Marketing Native編集長・佐藤綾美、人物撮影:永山 昌克)

※肩書、内容などは記事公開時点のものです。

目次

カタログのようにきれいな画像はクリックされにくい

――インターネット広告やバナーなど、画像を使用する機会は数多くあります。ユーザーにクリックされやすい画像の特徴について教えてください。

構図やライティングなどがしっかりとしていて、カタログに載っているような美しい画像よりも、作りこまれていない、ユーザーにとって日常生活のワンシーンのような画像がクリックされやすいです。

スナップマートの代表になる前、私は親会社であるピクスタに勤めていました。ピクスタにいた頃から振り返ってみると、これまでよく使われていたのは、しっかりとライティングを組みスタジオで撮影したような、いわゆる「カタログ写真」でした。例えば、【A】のシャンパンのような画像です。しかし、現在は【B】のように人の手が入るなどして、生活のワンシーンを写し取ったような画像がクリックされやすくなっています。

画像のニーズは明らかに変化してきていて、近年は生活感があり、日常生活の中のワンシーンを切り取ったような写真が、インターネット広告においてクリックされやすくなっていると感じます。


▲【A】のカタログのようなきれいな画像より、生活の一コマのような【B】の画像のほうが、クリックされやすいと言う(画像はイメージ。Bの画像提供:スナップマート)。

近年は、SNSや動画共有サイトなどソーシャルメディアへの出稿が増えています。インターネット広告媒体費に占めるソーシャル広告の割合は少しずつ増えており、2020年は3割を超えているそうです(※)。SNSに出稿する場合、ユーザーがフォローしている人たちの投稿に混ざって広告が表示されます。「カタログ写真」のような写真が広告で流れてくると、ユーザーは「広告だろうな」と判断し、あまりクリックしない傾向があるというのです。

そうした変化の流れもあって、「スマホで撮影されたスナップマートの画像を使ってみて、クリック率が良くなった」という声をいただくことがよくあります。弊社の画像を試しに購入して使ってみたところ、クリック率が良かったので、定額制プランを契約した方も数多くいます。

※参考:電通報『「2020年インターネット広告媒体費」解説。4マス媒体とほぼ並んだ「2.2兆円超」の内訳は?』

クリックされやすい画像の3つの特徴

――ユーザーにとって日常生活のワンシーンのような画像がクリックされやすいとのことですが、具体例を教えてください。

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記事執筆者

佐藤綾美

株式会社CINC社員、Marketing Native 編集長。大学卒業後、出版社にて教養カルチャー誌などの雑誌編集者を経験し、2016年より株式会社CINCにジョイン。
X:@sleepy_as
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