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SNSマーケティング

TikTokで企業アカウントが成果を上げるためのコツ|運用事例の共通点とは?

最終更新日:2022.05.13

コンテンツの拡散力の高さ、消費へのつながりやすさなどから、ショートムービープラットフォーム「TikTok」の存在が大きくなりつつあります。TikTok上でのバズを起点に、製品やサービスの売り上げにつながった成功事例も見られるようになっています。

企業によるTikTokの活用方法は、広告出稿やインフルエンサーとのタイアップなどさまざまです。今回は、その中でも公式アカウントの運用に焦点を当て、昨今のTikTokの傾向とともに活用事例をご紹介します。

目次

    情報収集源としても活用されつつあるTikTok

    アメリカのモバイルアプリ調査会社Sensor Towerが2022年4月に発表したデータによると、TikTokは2022年第1四半期のアプリダウンロード数でトップを獲得しており、ダウンロード総数は35億件を突破しています。また、日本国内の16歳以上の月間アクティブユーザー数(MAU)も、2021年8月時点で約1,700万に増加しています(App Annie 調べ)。

    近年、TikTokはユーザー層が拡大し、幅広い世代に利用されるようになっています。それに伴い、投稿される動画のジャンルにも変化が出ており、教育系やHow To系のコンテンツ、ニュース、レシピ、フィットネス、商品購入時に参考になる情報などの需要も高まっているようです。

    画像出典:TikTok for Business「情報収集の場に進化しつつあるTikTok」

    また、2021年7月以降、投稿できる動画の長さが最大3分まで伸びており、これまでの15秒・60秒の短尺動画に加えて、長めのコンテンツも見受けられるようになっています。

    参考:Sensor Tower「Q1 2022: Store Intelligence Data Digest Report」

    企業活用のメリットの1つは拡散性の高さ

    多くの企業がTikTokを活用するようになっている背景には、幅広いユーザー層にリーチできることや、広告の受容性の高さなど、さまざまなメリットが挙げられ、その1つにコンテンツの高い拡散性があります。最近では「TikTok売れ」の言葉でも知られるように、TikTok上のバズを契機に、商品がヒットする事象も発生しています。そうした高い拡散性を実現しているのが、TikTok独自のレコメンドシステムです。

    TikTokでは、アプリを起動すると最初におすすめフィードが表示されるようになっており、多くのユーザーがおすすめされた動画を視聴して楽しんでいます。おすすめフィードに表示される動画にはさまざまな要因が関係しており、一例として以下が挙げられています。

    • いいねやシェア、フォロー、コメントの書き込みなどユーザーのインタラクション
    • キャプションやサウンド、ハッシュタグなどの動画の情報
    • デバイスとアカウントの設定(ただし、ほかの要素よりは重要度は低い)

    基本的には、おすすめされた動画にユーザーが反応するほど、レコメンドシステムが興味関心を学習し、コンテンツを提案する仕組みです。いいねやシェア、コメントの書き込みといった動画への直接的なアクションだけでなく、アカウントのフォローや「トレンド」タブで検索する行動などもレコメンドに反映されています。

    アカウントのフォロワー数や過去に投稿した動画の人気度合いは、レコメンドシステムに直接的には影響しません。そのため、ユーザーの反応が得られる動画を投稿すれば、アカウントのフォロワー数が少なくてもバズを創出できる可能性があるのです。

    参考:TikTok『TikTokが「おすすめ」に動画をレコメンドする仕組み

    TikTokをマーケティングに活用している企業アカウントの事例

    では、実際に企業はどのようにTikTokを活用しているのでしょうか。ここからは、TikTokアカウントを運用している企業の事例をご紹介します。それぞれTikTokの特徴を活かし、自社商品・サービスの認知向上やフォロワーとの関係構築、集客などにつなげています。

    ※掲載は五十音順です。
    ※フォロワー数は2022年5月時点のもの。

    川崎ブレイブサンダース

    @brave_thunders
    アカウント運用:2020年9月~
    フォロワー数:104,800人

    Bリーグ所属のプロバスケットボールクラブである川崎ブレイブサンダースは、バスケットボールの試合を見たことがない層にも興味を持ってもらうべく、選手のプレー動画を中心に毎日投稿しているほか、TikTokクリエイターとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいます。

    川崎ブレイブサンダースは2020年10月にBリーグとしては初めてTikTokとパートナーシップを締結したクラブでもあります。さらに、2021年11月にTikTokとクリエイティブパートナーシップを締結してからは、ホームゲームでTikTokを活用したクイズを出題する「ひらめきTikTok」を実施したり、ホームベンチに「TikTokシート」を用意したりするなど、オフラインとの融合施策も展開しているのが特徴です。

    ▲TikTokを活用し、クイズを出題する「ひらめきTikTok」(画像出典:TikTok「TikTok、川崎ブレイブサンダースとクリエイティブパートナーシップ締結!発展的なパートナーシップとして、より充実したコンテンツ配信や試合会場での様々な企画を開催予定」

    ▲TikTokシート(写真提供:川崎ブレイブサンダース)

    継続的な運用の成果もあって、アカウント開設から約1年半でBリーグ所属クラブとしては初のフォロワー数10万人を達成しており、従来アプローチが難しかった10代の集客にもつなげるなど、成果を上げています。

    ▲時にはユーモアを交えながら選手のプレー動画を投稿。投稿された動画の数は730本に上る(2022年5月10日時点)。
    https://www.tiktok.com/@brave_thunders/video/7094196673030704386

    コピック

    @copic_official
    アカウント運用:2019年8月~
    フォロワー数:122,100人

    コピックは2022年で発売35周年を迎えるアルコールマーカーのブランドです。2019年8月よりTikTokアカウントを運用しています。

    コピックは1色でも濃淡がつけられたり、混色ができたり、グラデーションを作れたりとさまざまな塗り方ができ、使いこなすには少しコツが必要とされます。そのため、TikTokの投稿は、塗り方を紹介する動画が中心です。ユーザーが製品をより楽しく使えるようにするためのヒントを届けることを目的に、動画のコメント欄で受けた質問や悩みに回答するような投稿を心掛けています。

    同社ではもともとYouTubeでも塗り方を解説する動画を配信していましたが、TikTokではより端的に、時にインパクトのある形で知っていると便利なコツを紹介しています。また、YouTubeでは画質や明るさなど動画の全体的なクオリティも意識していたのに対し、TikTokは投稿してみないと何が受け入れられるかわからないことから、「質より量」と考え、仕上がりについてあまり悩みすぎずに投稿しています。

    ▲再生回数が多い動画の1つ、「うっかりミスカバー術」。誤って色がはみ出てしまったときのカバー術を解説している。同じような経験があるユーザーなどから多くのコメントが寄せられた。このほか、全358色と色数が豊富なため、塗り見本とともに色味を紹介する動画も投稿している。
    https://www.tiktok.com/@copic_official/video/6991809657421450497

    コピックがTikTokアカウントの運用により得た効果は主に2つあります。1つは、投稿した動画に「どこで買えますか?」「知れてよかった!」などのポジティブなコメントをもらう機会が多く、ユーザーが製品に魅力を感じてくれているとわかることです。もう1つは「動画のコメント欄を通じてユーザー同士の交流の場が構築されていること」で、ユーザーの質問コメントに対して、コピックを使い慣れている別のユーザーが代わりに答えてくれることもあります。

    サブウェイ

    @subwayjapan
    アカウント運用:2020年6月~
    フォロワー数:40,900人

    サンドイッチをオーダーメイドできるサブウェイは、若年層への訴求とコミュニケーション強化のためTikTokで動画配信をスタートし、本格運用開始から1年でフォロワー1万人を達成しています。

    サブウェイでは、サンドイッチのパンや野菜、トッピング、ドレッシングを好きにアレンジすることができます。そのため、社員や店舗スタッフがおすすめのカスタマイズを紹介する動画が特に人気です。

    また、ユーザーのコメントには積極的に返信を行っており、エンゲージメントの向上にも注力しています。「~~が苦手な人向けのカスタマイズを知りたい」など、ユーザーからのコメントに答える形でおすすめのサンドイッチやカスタマイズを紹介することもあります。アカウントの親しみやすさから、ユーザーからは「サブウェイを身近に感じるようになった」という声や、動画のナレーションをしている「中の人」に言及するコメントなども発生しており、TikTokを通じて良好な関係性を構築している好事例と言えます。

    ▲「中の人」に関するコメントに動画で返答することもある。
    https://www.tiktok.com/@subwayjapan/video/7094573101567986945

    スターツ出版文庫

    @stabunko
    アカウント運用:2020年12月~
    フォロワー数:22,300人

    スターツ出版文庫は2015年12月に創刊されたライト文芸レーベルです。TikTokアカウントを開設したのは、2020年6月に、一読者によるTikTokへの投稿が拡散されたことで既刊小説が爆発的に売れ始めたのがきっかけです。また、2020年12月には別の小説もTikTokクリエイターの投稿により売り上げが前月の6倍になりました。もともとレーベルのターゲットが中学生から大学生くらいまでとTikTokユーザーと親和性が高かったこともあり、公式アカウントの開設がスターツ出版文庫というレーベル全体の人気の底上げにつながりました。

    ▲一読者による投稿(https://vt.tiktok.com/ZSJae4Nos/)でヒットした『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛著)。同小説は2016年に発売された作品で、拡散される前は販売部数2万部程度だったのが、拡散から1年で19.1万部を突破し、2021年7月時点でシリーズ累計40万部を達成している。上記画像はスターツ出版文庫のアカウントの動画より。
    https://www.tiktok.com/@stabunko/video/6907925481123794178

    スターツ出版文庫ではTikTokを仲の良い人同士が会話や情報交換を行う広場のように捉えており、投稿する際は企業側の気持ちを押し付けるのではなく、自然と興味がわくような情報提供を心掛けています。またアカウントの運用は、もともとTikTokユーザーだった若手社員に任せ、楽曲の選定やクリエイティブなど、ユーザーと近い感覚で投稿することを大切にしています。

    商品ヒットのきっかけは思わぬバズですが、読者に寄り添う投稿を意識したアカウント運用により、コメント欄には「読みたいです!」「号泣しました」などの書き込みが多く、読者との良い関係性が継続的に構築されていることがうかがえます。レーベル全体の売り上げも2021年上期で前年比の約2倍と右上がりになっており、成果につながっている好事例です。

    事例に学ぶ、企業のTikTokアカウント運用のポイント

    ご紹介した企業アカウントの事例からわかる、運用のポイントは次の通りです。

    • 動画のテーマや投稿スタイルの統一
    • ユーザーの興味を引く情報の提供
    • コメント欄の積極的な活用

    動画のテーマや投稿スタイルの統一

    アカウントで投稿する動画のテーマはもちろん、コンテンツのフォーマットも統一しているところが見られました。例えばサブウェイのアカウントでは、ユーザーからの質問コメントに答える形でコンテンツをシリーズ化しており、サムネイルなどもコメントを表示してわかりやすくしています。

    ユーザーの興味を引く情報の提供

    スターツ出版文庫に代表されるように、今回取り上げたアカウントはいずれも、ターゲットとするユーザーが自然と興味を持ってくれそうな情報を提供していると感じられました。TikTokユーザーの多くが動画に面白さや発見を求めていること、近年は情報収集源としてTikTokを活用する人が増えていることを考慮すると、宣伝色の強い投稿はやはりユーザーに好まれにくいと言えるのではないでしょうか。

    コメント欄の積極的な活用

    コメント欄を積極的に活用し、ユーザーとコミュニケーションを図っているアカウントも多く見られました。「このアカウントはコメントに返信してくれる」「コメントの質問に答えてくれる」というイメージが構築されれば、ユーザーも積極的にコメントしてくれるようになり、動画のエンゲージメント向上やユーザーとの関係値構築につながるでしょう。

    活用次第で売り上げの増加にもつながるTikTok

    TikTokはプラットフォーム内のトレンドの移り変わりが早く、はじめのうちはどのような動画がヒットするのか、投稿してみないとわからない状態が続くこともあるかもしれません。しかし継続的に取り組み、改善を図れば、活用次第で製品やサービスの売上増加にもつなげることができます。本記事が企業アカウントの運用を担当している方、今後アカウントの開設を検討している方の参考になれば幸いです。

    Marketing Native編集部

    記事執筆者

    Marketing Native編集部

    Marketing Native(マーケティングネイティブ)は株式会社CINC(シンク)が運営しているメディアです。 CMOのインタビューやニュース、Tipsなど、マーケターに役立つ情報を発信しています。
    Twitter:@market_native
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