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SNSマーケティング

Pinterestの広告機能とは?マーケティングに活用するメリット

最終更新日:2022.05.24

北米をメインに展開しているPinterestは、画像収集が可能なツールです。日本での利用者数はそれほど多くありませんが、企業からは広告に代わるマーケティングツールの一つとして注目を集めています。
そこで今回はPinterestの基本的な情報と、注目されつつあるPinterest広告についてご説明します。

目次

Pinterestの特徴

Pinterestとはどのようなツール、サービスなのでしょうか。まずはPinterestの基本的な情報を確認していきましょう。

Pinterestでできること

Pinterestは月間で2億人以上の利用者がいるサービスです。
「ピン」と呼ばれる操作でインターネット上の画像をブックマークでき、「リピン」でほかのPinterestユーザーのボードに貼られている画像をピンすることができます。

ほかのSNSとの違い

Pinterestは画像が主体であることから、Instagramと混同されがちです。しかし、PinterestはInstagramやほかのSNSとは性質が異なります。
Pinterestは画像収集が主であり、ユーザー間のコミュニケーションを活発化させるような仕組みはありません。
ソーシャルメディア管理ツールの「Hootsuite」が提供する「AdEspresso」では、以下のように記載されています。

Instagram is more about sharing, while Pinterest is more about discovering

引用:Pinterest vs. Instagram: How To Use Both To Boost Your Business AdeEpresso by Hootsuite

(訳:Instagramは情報のシェアが目的でPinterestは情報の発見が目的)

Pinterest自身も「ブックマークツール(Visual Bookmarking Tool)」であるとしています。

SNSとはひと味違う、Pinterestの魅力

Pinterestの魅力は大きく分けて2点です。
精度の高い情報が得られることと、ほかのユーザーを気にせず利用できることです。
Pinterestは自分の気に入った画像やカテゴリーを収集できるため、興味のある情報を収集しやすいという魅力があります。
また、ほかのユーザーとのコミュニケーションを想定したSNSとは違い、Pinterestは画像収集を目的としたツールです。そのため、ほかのユーザーに対する影響をあまり意識せずに利用できます。

Pinterest広告の強みとは

日本ではまだ導入されていないPinterest広告ですが、アメリカやヨーロッパではすでに活用されています。ここではPinterest広告の特徴をご紹介します。

Pinterestのプロモーション広告

Pinterest広告は大きく分けて2種類あり、媒体や課金形態が異なります。

プロモートピン

プロモートピンとは、法人向けの有料ピンのことで、ユーザーの目に留まりやすい位置に表示されます。料金は入札価格の中で2番目に高い金額に0.01ドルをプラスして支払う、セカンドプライスオークション方式です。

動画広告(Promoted Video)

ユーザーのフィード上や検索結果に表示される動画広告で、アメリカやイギリスで先行的に提供されています。モバイル端末のみ対象で、動画広告の下に関連情報や購入ページなどに誘導できるピンを最大6件まで表示可能です。インプレッション課金を適用しています。

Pinterest広告の特徴

視覚的な訴求力が高い

Pinterestは画像に特化したサービスであるため、視覚的な訴求力が高い広告媒体と言えます。
そのため、ビジュアルが重視される食品系やウエディング系などの企業が広告を出稿すると、効果的です。特にファッション系の企業は最適で、商品をコーディネートした画像をPinterestに貼ることで、商品の魅力をダイレクトに伝えられます。

自然と拡散されやすい

Pinterestでは、ほかのサイトやユーザーの画像を自分のボードにピンしていくのが主です。ほかのSNSのように異なるユーザーの投稿を引用したり、拡散したりといった感覚になりにくいため、自然と画像が拡散される可能性が高くなります。

購買意欲の高いユーザーが利用している

Pinterestを利用するユーザーは、購買意欲の高いユーザーが多い傾向にあります。
Pinterestが自社のユーザーベースで調査した結果、利用者の90%が「購入の意思決定にPinterestを利用している」と回答しています。つまり、Pinterest広告は顕在層顧客への訴求として大きな効果が見込めるということです。
また、Pinterestユーザーのうち72%が、特に商品を探していない場合でもPinterestにより購入を考えるというデータあります。したがって、顕在層だけでなく、潜在層顧客を商品の購入へと誘導することも可能です。

そして、Pinterestユーザーは情報に敏感な女性が多いという特徴もあります。
アメリカのSproutSocialが行った調査によると、アメリカのPinterestユーザーのうち17%が男性で、45%が女性という結果が出ています。

上記のように、Pinterestは比較的女性のユーザーが多く、購入やリファラル流入につながる傾向が高い特徴があります。そのため、特にファッション系のECサイトやレシピ系のメディアでの活用が多く見られます。

出典:Here’s how people shop on Pinterest Pinterest for Business
出典:Social Media Demographics to Inform a Better Segmentation Strategy SproutSocial

Pinterestを活用する日本企業

プロモートピンの日本での導入はまだですが、日本企業も続々とPinterestを活用しています。

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNはスタートトゥデイのファッションコーディネートサービス「WEAR」と連携して、Pinterestを活用しています。
WEARアプリで「いいね!」をするとPinterestのボードに画像がピンされる仕組みを導入しました。

楽天

楽天は自社の通販サイト上に「Pin It」ボタンを設置しています。
Pit Itボタンを押すと楽天市場、楽天トラベル、楽天レシピの画像をPinterestのボードにピンできます。

cookpad

cookpadはPinterestに完成品と食材を掲載しています。
実際の詳しいレシピはcookpadのページに掲載し、Pinterestからサイトへ誘導する仕組みをつくっています。

画像出典:cookpad

ROOMIE

ROOMIE(ルーミー)は暮らしの情報メディアです。
自社サイトに掲載しているコンテンツをPinterestにも投稿しており、企業ページは17万人以上のフォロワーを獲得しています。

画像出典:ROOMIE

Pinterest広告を効果的に用いるコツとは

Pinterest広告は少し工夫をすると、さらに訴求効果を高めることができます。広告を出稿する際のコツをご紹介します。

ほかのSNSと連携する

PinterestはTwitterやFacebookなどほかのSNSに比べて、ユーザー数がまだ少ないです。
各SNSの世界のアクティブユーザー数を比較すると、以下のようになります。

SNS 月間アクティブユーザー数
Twitter 3億2800万人 
Facebook 20億人
Pinterest 2億人

ほかのSNSに比べて、Pinterestのユーザー数がまだ少ないのは一目瞭然です。そのため、ユーザー数が少ない点をカバーするには、ほかのSNSとの連携が必要となってきます。

アナリティクスを利用する

Pinterestはアクセスデータやクリックイベントの計測などができるPinterestアナリティクスを提供しています。Pinterestアナリティクスは、法人登録すれば誰でも利用可能です。データに基づいたPDCA を回し、効果的なマーケティングを行いましょう。

リッチピンの活用

リッチピンは通常のピンよりも詳しい情報を掲載できるもので、プロダクトピン、レシピピン、リーディングピン、アプリピンの4種類があります。
掲載する広告に応じて使い分けると良いでしょう。

リッチピンの種類 概要
プロダクトピン リアルタイムで商品の価格や在庫情報、購入先情報などを掲載するピンです。
レシピピン レシピに関する情報を掲載するピンです。
料理の材料、調理時間、分量など、料理を作る際に必要な情報が掲載されています。
リーディングピン 記事やブログの見出しや説明文、著者名を表示するピンです。ユーザーが簡単に記事を保存できるようになります。
アプリピン アプリの情報を表示するピンです。ピン上にインストールボタンがあり、Pinterestからそのままアプリをダウンロードできます。iosアプリのみ利用可能です。

Pinterestの今後の動向に注目

Pinterest広告は、まだ日本では導入できません。しかし、国内企業にもPinterestが注目され始めていることと、アメリカやイギリスで広告が効果を上げていることから、日本での実装もそう遠くはないでしょう。Pinterestの今後の動向をチェックし、出遅れないようにアンテナを張っていきましょう。

記事執筆者

Marketing Native編集部

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