ニュースレターと呼ばれるコンテンツ配信モデルがアメリカを中心に注目を集めています。新型コロナウイルス感染症により大きな打撃を受けた海外のメディア業界やジャーナリストからは、ニュースレターが新たなゲームチェンジャーになり得るのではと期待する声も見られます。
メールでコンテンツを届けるニュースレターは、従来のメールマガジンと何が異なるのでしょうか。 この記事では、ニュースレターの特徴や海外の動向、その魅力について解説します。
目次
注目されつつあるニュースレターとは?
メールを活用したマーケティング手法は以前からある中で、ニュースレターが近年注目を集めているのはなぜなのでしょうか。ここではニュースレターの特徴やタイプを解説します。
そもそもニュースレターとは?
ニュースレターとは、ビジネスパーソンなど特定の購読者に向けた、メール配信コンテンツのことです。英語の「newsletter」には、「(特別購読者向けの)時事通信」、「(会社などの)社報、回報」といった意味があるほか、コリンズ英語辞典を見ると以下のようにも記載されています。
a written report and analysis of the news, often providing forecasts, typically directed at a special audience, as business people, and sent to subscribers
メールで配信するコンテンツには、メールマガジン(メルマガ)もあります。両者は「メールで定期的に配信されるコンテンツ」という点で共通していますが、明確な違いはまだ定義されていません。
ニュースレターのコンテンツは読み物として完結しているものが多く、読者が「お金を払ってでも読みたい」と思えるほど興味深い内容、ニュースを解説する識者や著名人ならではのユニークな視点・洞察など、高い品質が求められるのが特徴です。この点が、商品やサービスの販促、リード獲得などを目的に用いられるメールマガジンとの違いと言えるでしょう。
出典:weblio英和辞典・和英辞典「newsletter」
出典:Collins English Dictionary
ニュースレターのタイプ
ニュースレターは、配信するプラットフォームや企業によってさまざまなタイプがあります。無料で読めるもの、サブスクリプションで有料購読するものに分けられるほか、メールで配信されているコンテンツと同じ内容をWebサイト上で全文読めるもの、登録すれば続きやバックナンバーを読めるものもあります。また、内容には以下のようなタイプが見られます。
- 1つのテーマを取り上げて記事のようにまとめたり、ターゲットとする読者が興味を持ちそうなニュースやホットなトピックを、筆者独自の視点で深掘りしたりするタイプ
- 読者が興味を持ちそうなニュースやトピックのリンクをまとめ、コメントまたは解説を加えて配信するタイプ
- 開催されているイベントに合わせた内容を期間限定で配信するタイプ
など
また、配信頻度も毎日、平日のみ、週1〜2回配信などとニュースレターによって異なります。
ニュースレターにまつわる海外の動き
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