ニュース
2021.11.25

ホテル客室の「第2のリビング化」「貸切スケールの巨大化」など『じゃらん』編集部が注目するコロナ禍で進化した旅やおでかけの楽しみ方【ニューノーマル時代のビジネス事例】

株式会社リクルートが発行する旅行情報誌『じゃらん』が、新型コロナウイルス感染症流行期(以下、コロナ禍)以降の国内旅行における旅の目的や、新しい価値基準によって進化したサービス・プランについてまとめ、発表した。

消費者にとっての旅の重要点は、プライベート空間を確保しながら安心して過ごせることで、コロナ禍以降、プライベート空間や貸し切りスポットを選ぶ傾向が強まった。それを受けて、自宅で旅気分を楽しむオンラインサービス、ホテル客室「第2のリビング」化、ホテルのエンタメ化、貸切スケールの巨大化などが見られるようになっている。

目次

コロナ禍以降の国内旅行における消費者意識と旅の目的

『じゃらんリサーチセンター』の「新型コロナウイルス感染症の旅行市場への影響」調査では、国内旅行を検討する際の重要項目として「人の多いところは避けたい」が、2020年5月の同設問の調査開始以来、常に1位となっている。2021年9月の調査では、2位が「感染症対策を十分にしているところを選びたい」。旅行や外出先でもプライベート空間を確保しながら、安心して過ごせる場所を求める傾向にあることがわかる。

また、同社がコロナ禍前後の旅先での過ごし方について「国内旅行に関する意向調査」を実施したところ、コロナ禍前(2020年1月以前)では最も人気の高かった「街歩きを楽しむ」が、コロナ禍以降(2020年2月以降)はほぼ半減する結果となり、こちらでも「人の多いところは避けたい」という消費者意識が表れている。一方で、「プライベートな空間で過ごす」がコロナ禍前の約3倍に増加。その他「ホテルや宿でのんびり過ごす」が14.6ポイント、「できるだけ貸切スポットを選ぶ」が6.7ポイント増加している。

「第9回 新型コロナウイルス感染症の旅行市場への影響」調査 リクルート『じゃらんリサーチセンター』調べ

コロナ禍において進化した「旅やおでかけの楽しみ方」プラン事例

コロナ禍における上記のような消費者意識の変化を受け、「旅やおでかけの楽しみ方」にも様々な進化が起きている。コロナ禍で生まれた新たな価値基準によって進化した事例は次の通り。

事例1:自宅で旅気分を楽しむオンラインサービス

コロナ禍において自宅で旅気分を楽しめるお取り寄せやオンライン体験などは、最も早い段階で進化したものの一つ。ご当地名物やおみやげ、ご当地体験、道の駅の食材などのオンライン販売が広がった。また、様々なスポットがオンラインで現地とつなぐオンライン体験にも取り組んだ。

<オンライン販売>

  • ご当地名物やおみやげ
  • ご当地体験
  • 道の駅の食材 など

▲伊豆修善寺駅の名物駅弁を自宅で楽しめる、武士(たけし)のおうち駅弁(静岡県)。

<オンライン体験>

  • オンラインいちご狩り:農園と中継をつなぎ、配達された採れたていちごを食べることができる
  • オンラインおみくじ・絵馬
  • オンライン動物園 など

▲福岡県の大牟田市動物園は、Zoomを用いて顧客に合ったオリジナルツアーを実施する「どうぶつえん ひとりじめ」プランを提供。

事例2:ホテル客室「第2のリビング」化

ホテルは食住を満たす旅の宿泊先としてだけでなく、プライベートな空間を確保しながら趣味などの時間を過ごす「第2のリビング」として進化を遂げたと言う。例えば“推し活”も活用例の一つで、これまでカラオケ店などで実施していた推しのお祝い行事が実施しづらくなったことと、コンサートやイベントのオンライン配信が増えたことから、音響が整い食事もおいしいホテルを、気兼ねなく趣味に没頭できる場所として利用する人が増加。また、従来のルームサービスとは異なるインルームダイニングやインルームアフタヌーンティーなども続々とプラン化され、近場で旅気分を味わいながら非日常空間でリフレッシュできると人気を博している。

<推し活応援プラン>

▲ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(愛知県)では、推しグラス作成キットや飾りつけがセットになったヲタ活応援プランを提供。

▲ホテルオリエンタルエクスプレス福岡中洲川端(福岡県)では、「推しケーキ」と「推し色ドリンク」が付く推し活応援プランを用意。

<インルームダイニング・インルームアフタヌーンティー>

▲東京ステーションホテル(東京都)では、ホテル自慢の料理を客室で味わえる、期間・室数限定の宿泊プランを展開。

▲ストリングスホテル 名古屋(愛知県)では、“雪の女王”をテーマにしたインルームアフタヌーンティーを楽しめるプランを提供。

<趣味特化型ルームの設置>

▲GOLD STAY 名古屋 栄(愛知県)は、本格的にeスポーツが楽しめる特化型ルームを設置。

事例3:ホテルのエンタメ化

コロナ禍を受け、ホテル自体が楽しめる場所になり、旅の目的地となる動きも進んでいる。今まであまり注目されていなかったホテルが持つ資産を、最大限活用した新たなアクティビティを提供している例や、地域の観光資源と掛け合わせたホテルを展開する例など、ハイブリッドなホテルの楽しみ方が誕生している。

<ホテル内アウトドア>

▲白馬東急ホテル(長野県)では、庭に設置したモバイルキャビンTENARでアウトドアを満喫できるプランを提供。

▲昼神温泉 ひるがみの森(長野県)は、満天の星空を楽しめる「車中泊」プランを開始。グランピングやテントサウナなども展開する。

<ホテル×道の駅>

▲フェアフィールド・バイ・マリオット×道の駅プロジェクト:道の駅とホテルを掛け合わせることにより、地域を巡り、発見する新しい旅に活用できる拠点に。

貸切スケールの巨大化

プライベート空間を確保するための貸切に「密を避けたい」というニーズが新たに加わり、貸切スポットの多様化とともに、貸切できる場所や空間が巨大化している。

<サウナ>

▲森のサウナ Replus(京都府)は2021年7月にオープンしたプライベートサウナ。1日1組(5名まで)のみで8時間利用可能。

<城>

▲平戸城キャッスルステイ 懐柔櫓(長崎県)は日本初の常設「城泊」施設として2021年4月に誕生。本物の城に泊まる、圧倒的な非日常感を味わえる。

<ミュージアム>

▲箱根仙石原プリンスホテル(神奈川県)は、宿泊者限定で美術館を貸切にするプランを販売。プロポーズなどサプライズ演出にも。

<ホテル>

▲THE JUNEI HOTEL 京都 御所西(京都府)では、全館貸切プランを展開。

※紹介している内容は2021年11月11日時点の情報

「第2のリビング化」「貸切スケールの巨大化」など『じゃらん』編集部が注目するコロナ禍で進化した旅やおでかけの楽しみ方

 

メルマガ
メルマガ
メルマガ
メルマガ