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花王×コーセー、サステナビリティ領域での協働第一弾が開始。今後の展望は?

最終更新日:2022.02.24

花王株式会社と株式会社コーセーが、持続可能な社会の実現を目指し、昨年(2021年)10月に化粧品事業のサステナビリティ領域において包括的に協働していくことを発表してから4カ月。その第一弾として、花王が推進する「化粧品プラスチックボトルの水平リサイクル」と、コーセーが協力してきた「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」における協働を開始することとなった。

花王・コーセー両社に、あらためて協働の背景と、今後の展望を聞いた。

目次

    両社の社長の意気投合から始まったプロジェクト

    競合として切磋琢磨しあう花王とコーセーが、環境のために手を組んだ。その背景には何があったのだろうか。

    株式会社コーセーの経営企画部 グループマネージャー 田中健一さんはこう語る。

    『当社では、以前より環境・社会課題の解決に向け、様々な活動に取り組んできました。1991年に企業メッセージ「美しい知恵 人へ、地球へ。」を掲げ、「人へ」と「地球へ」という2つの側面からサステナビリティ活動を推進しています。そのような中で、サステナビリティ活動には個々の企業だけでは限界があるテーマも多く、企業同士が協働で取り組みを進められれば、よりスピーディに実行し、かつ業界全体への波及効果も期待できると考えていました。縁あって、花王とコーセーの両社長が会談した際に、お互いにリスペクトしていたことと、双方それぞれにない強みを持っていたことなどから意気投合するに至り、協働への第一歩を踏み出しました』

    花王の企業PR戦略部 待本雅哉さんも、これまでの両社の歩みを振り返りながら、社会変革への意志を見せた。

    『「水平リサイクル」は花王が、「絵具への化粧品再生利用の取り組み」はコーセーが、それぞれ先行して活動を進めている取り組みで、両社でこれまで蓄積してきた知見があります。その知見を共有しながら2社で進めることによって、取り組み規模の拡大が加速でき、社会的影響力の拡大が目指せると考え、まず上記2つの取り組みから協働を開始することにしました』

    両社が推進してきたサステナビリティ―への取り組みに協力

    現在、両社によるプロジェクトチームで、サステナビリティ領域における協働事業の検討・実行を進めているという。両社の取り組み第一弾の詳細をご紹介しよう。

    化粧品プラスチックボトルの水平リサイクル

    花王は“ボトルからボトルへ”の水平リサイクルの実証実験として、2022年2月から7月末までの期間、「TWANY」を取り扱う関東エリアのイオン直営店舗、および同イオンモール内に展開する「カラースタジオ」において、使用済み化粧品プラスチックボトルを回収する。「TWANY」のボトル容器には、2021年6月よりケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材(※1)が採用されており、回収した化粧品ボトルを用いて、日本環境設計の保有するケミカルリサイクル(※2)技術により、新たなボトルを生み出していく。

    一方、これまでも環境に配慮した包装容器の開発に向けて取り組みを進めてきたコーセーも、花王が進めている「化粧品プラスチックボトルの水平リサイクル」に協力して取り組むことになった。今後は花王のリサイクルスキームを、コーセーの主力スキンケアブランドで展開していく予定だと言う。

    ※1:この素材は、化粧品プラスチックボトルから再生されたものではない。
    ※2:使用済みの資源を化学分解によってPET樹脂の原料に変換し、再利用すること。リサイクル対象物の異物や汚れの除去といった点において優れている。

    絵具などへの化粧品再生利用の取り組み

    コーセーは、モーンガータの展開する、使われなくなった化粧品から絵具などの色材を製造・販売する事業に賛同し、コーセー研究所における品質追求・品質管理の過程で最終的に商品とならない化粧品を提供してきた。さらに、役割を終えた化粧品を再生利用し、新たな付加価値を持たせるアップサイクルを推進させるべく、コーセー直営店の「Maison KOSÉ銀座」 でモーンガータの製品を活用したイベントなども開催している。

    今回の協働開始で、今春より、研究所における品質追求・品質管理の過程で最終的に商品にならなかった化粧品を、花王もモーンガータに提供することになっている。

    地球のための取り組みはブランド力の向上にもつながる

    最後に、花王、コーセー両社に、今後の展望について伺った。

    『今回のコーセーとの協働は、花王グループが2019年4月に策定したESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」の重点取り組みテーマのひとつである「ごみゼロ」を推進するものです。本件に限らず、今後も花王は経営にESGの視点を導入し、事業の発展と消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供を目指します。そして、豊かな共生世界の実現に向けて取り組みます』(花王 企業PR戦略部 待本雅哉さん)

    「企業として、より進んだ環境関連技術に協力して取り組むことはもちろん、各々のブランドを通じてそれらを世の中に発信し、消費者が活動に参加してくれることによって、企業価値(コーポレートブランド)はもちろん、プロダクトブランド力の向上にもつながると考えています」(コーセー 経営企画部 グループマネージャー 田中健一さん)

    サステナビリティを目指す国内化粧品大手の協働は、これから社会に大きなインパクトを残していくだろう。SDGsはマーケターにとっても避けては通れないテーマとなっている。

    花王株式会社 株式会社コーセー

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