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LINE公式アカウントの「ステップ配信」機能、リターゲティングなどメールマーケティングに近い運用が可能に

最終更新日:2022.02.24

企業や店舗がLINE上にアカウントを作り、「友だち」となっているユーザーに対してメッセージを配信できる法人向けアカウントサービス「LINE公式アカウント」。LINE公式アカウントの「ステップ配信」において、新たに「オーディエンス」を開始条件および条件分岐に設定可能となり、メールマーケティングとできることの重なりが大きくなっている。メールマーケティングとはどのように使い分けるべきか、担当者に聞いた。

目次

「友だち」の特性ごとに最適なコミュニケーションを実現

LINE公式アカウントには、企業・店舗からのメッセージ配信の効果を高め、ユーザーがより最適な情報を受け取れるようにすることを目的とした機能「ステップ配信」がある。「ステップ配信」は、あらかじめ設定した条件にもとづいてLINE公式アカウントからメッセージを自動配信できる機能で、その条件として新たに「オーディエンス」が追加されている。

これまでは、「友だち」追加を開始条件として「友だち」になってからの経過日数や「友だち」追加を行った経路別に、事前に設定したメッセージを自動配信でき、性別・年代・地域・OSなどのみなし属性(※1)を指定したメッセージ配信の条件分岐設定も可能だった。

新たに開始条件および条件分岐として設定可能になった「オーディエンス」の条件は以下の通り。

  • ユーザーIDアップロード(※2)
  • クリックリターゲティング
  • インプレッションリターゲティング
  • チャットタグオーディエンス
  • 追加経路オーディエンス
  • ウェブトラフィックオーディエンス

上記の条件が設定可能になることで、過去配信したメッセージの開封・クリック状況や、自社Webサイトへの「友だち」の訪問傾向に応じて、「友だち」ごとに異なるメッセージを自動で配信できるようになっている。

オーディエンスを条件に設定してステップ配信を活用する事例としては、以下のようなものがある。

  • X月X日に配信したメッセージを開封したユーザーを対象に、開封から○日後に自社のお得なセール情報のメッセージを送り、より購入確度が高いユーザーに対して自社ECサイトでの購入を促す(インプレッションリターゲティング)。
  • 通販サイトにて、商品をかごに入れたが未購入の「友だち」に、リマインドメッセージを送信して購入を促す。また、条件分岐設定で購入した「友だち」にはアンケートを自動配信する(ウェブトラフィックオーディエンス)。
  • X月X日に配信したメッセージをクリックした「友だち」の中から、企業や店舗のメインターゲット層にのみ、別の配信時間帯で類似商品を追加訴求してサイト送客を強化する(クリックリターゲティング)。

上記の内容から、「メールマーケティングとLINE公式アカウントで、できることがより近くなった」という印象を持った方も多いだろう。メールマーケティングとのすみ分けについて、LINE株式会社 広告・法人事業本部 アカウント事業企画室の中村宗樹さんに話を伺った。

『今回のアップデートにより、これまでのステップ配信からさらに柔軟な自動配信が可能になり、LINE公式アカウントでのマーケティング活動を自動化できる幅が広がりました。これまでのメールマーケティングの活動をLINE公式アカウントに移管する企業様も増えており、今回のアップデートでさらに便利に使っていただけると考えています。

また、LINE公式アカウントとメールマーケティングを併用することで、企業は幅広い年齢層のユーザー(友だち)にアプローチすることが可能です 。当社で行ったインターネットリサーチの結果から、LINE公式アカウントとメルマガは、お知らせを受け取ったあとに購入まで経験したことのある率がほかの主要SNSと比べて相対的に高いという集計結果も出ています。LINE公式アカウントとメールマーケティングどちらかではなく、併用いただくことによって、マーケティング活動でより成果の向上が見込まれます』

条件に「オーディエンス」を設定できるようになったことで、さらに可能性が広がったLINE公式アカウント。自動配信ができて企業側の負荷も少なくなる本機能をうまく活用すれば、顧客により効果的なタイミングでアプローチできるだろう。

※1 「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したもの(分類の元となる情報に電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容等の機微情報は含まれない)。なお、属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個人の識別は行っていない。また、特定の個人を識別可能な情報の第三者(広告主等)の提供は実施していない。
※2 企業や店舗がLINEログインなどでユーザーからの許諾を得て取得したプロバイダ毎に暗号化された個別識別子(LINEのユーザーIDとは異なる)。

LINE公式アカウントの「ステップ配信」機能において、新たに「オーディエンス」を開始条件・条件分岐として設定可能に

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