観光レジャー文化施設向けのバーティカルSaaS「ウラカタシリーズ」を提供するアソビュー株式会社は、共同エフテック株式会社と共同で、2022年2月1日よりレジャー施設の年間パスポート発行業務効率化機能を実装した。また、近鉄レジャーサービス株式会社が運営する志摩スペイン村に同機能を導入開始したこともあわせて発表されている。
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年間パスポートの受付時間を最大9割程度削減できる見込み
新しく実装されたのは、年間パスポートについて、施設公式Webサイトのチケット販売ページ上から登録者情報の入力と決済を済ませ、顔写真を事前に撮影し、現地でカード発行するのみで購入できる機能。これにより、年間パスポートの受付時間が最大9割程度削減できる見込みだと言う。
従来、レジャー施設の年間パスポートの申請や受付は、紙の申込書に記入された利用者情報を施設側がデータ入力し、カード等で発行する流れで受け付けしていた。そのため、年間パスポートの発行は、利用者と施設の双方にとって、多くの手間や待ち時間を要していたと言う。
▲年間パスポート発行業務の機能活用時のフロー比較
「志摩スペイン村」の機能活用背景
「志摩スペイン村」はテーマパーク、ホテル、温泉が揃う複合リゾート施設。営業企画部係長 岡 和寿氏によると、志摩スペイン村では年間で数千枚の年間パスポートを発行しており、これまでは現地での販売・発行しか行っておらず、受付オペレーションに1人あたり10分前後の時間が必要だったと言う。今回の機能の導入により、スマートフォン等からいつでも事前に購入できるようになったため、現地での受付・発行時間が大幅に短縮される見込み。さらに、年間パスポートの利用データの活用による、来場客のニーズの把握や利便性の向上も期待していると言う。