Googleによると、サブドメインとは「より大きなドメインの一部であるドメインのこと」です。
例えば、自社で新たにオウンドメディアや新ブランドのホームページなどを作成するとき、すでにあるドメインの配下に置くか、まったく新しい別ドメインを作るか、サブドメインを作るといった方法が考えられます。どの方法が適しているかは新設するWebサイトのテーマなどによって異なり、選択を誤ると既存サイトの構造が不自然になったり、SEOの観点で評価が下がったりするおそれがあります。
今回は、サブドメインの正しい使い方と、混同されやすいサブディレクトリの違いについてお伝えします。
目次
サブドメインとは?
まずは、サブドメインの特徴と取得方法をご紹介します。
サブドメインの特徴
サブドメインは、独自ドメインの前に文字列を追加することで作成できます。サブドメイン名は自由に設定可能です。
<例>
・CINC Marketing Blog
https://blog.core-j.co.jp/
・CINC Tech Blog
http://tech.core-j.co.jp/
独自ドメインとサブドメインの関係は検索エンジンに認識されていますが、別サイトとして扱われています。
サブドメイン取得方法
初めに、サブドメインに対応しているレンタルサーバーを用意する必要があります。レンタルサーバーの中でも、サブドメインに対応しているサーバーと、対応していないサーバーが存在します。対応しているレンタルサーバーの中でも有名なのは「さくらインターネット 」などです。
サブドメインに対応しているレンタルサーバーを用意した後は、レンタルサーバーに独自ドメインを設定します。このとき、独自ドメインのフォルダーとしてサブドメインの設定が必要です。
サーバーによっては、サブドメイン設定後、反映されるまでに最大72時間程度かかる場合もあります。そのため、余裕を持ってサブドメインを作成するようにしましょう。
サブドメインとサブディレクトリはSEO上どう扱われるのか?
サブドメインと混同されやすいのが、サブディレクトリです。SEO上ではどのように扱われるのかについてもご説明します。
サブディレクトリとは?
サブディレクトリとは、ディレクトリの下層に作成されているディレクトリのことを指します。
独自ドメインのURLに「/」で区切ったフォルダ(文字列)を作成し、その中にコンテンツを構築することで作成可能です。
<例>
・Marketing Native本体
https://marketingnative.jp/
・Marketing Native記事一覧ページ
https://marketingnative.jp/article/
SEOとサブディレクトリ
SEOの観点からは、メインサイトの評価を受け継げるサブディレクトリのほうがサブドメインよりもメリットがあるといわれています。ただし、Googleはどちらを使っても問題ないと述べています。長期的に考えて、サブディレクトリとサブドメインのどちらが良いか特徴を分析し、メリット・デメリットを押さえた上で自社サイトの構成にとって最適なほうを選ぶことが大切です。
サブドメインの使い方
サブドメインは使ったほうが良いケースと、使わないほうが良いケースが存在します。
サブドメインを使ったほうが良いケース
メインサイトのコンテンツとテーマが異なる場合
メインサイトと大きく異なるテーマのコンテンツを作成するときは、サブドメインを使いましょう。
例えば、ECサイトを持つアパレル企業が、新たにカフェなどのサービス事業を行おうとしてコンテンツを設けるような場合、サブディレクトリではなくサブドメインを使います。
サブディレクトリでメインサイトと異なるテーマのコンテンツを作成すると、サイトに複数のテーマが混在し、検索順位も下がる可能性があります。
一つの独自ドメインで複数の独立サイトを運用したい場合
サブドメインを利用すれば、一つの独自ドメインに対して、複数の独立サイトを作成可能です。新たにいくつも独自ドメインを作るよりコストを削減でき、管理も容易になります。
メインサイトの評価を少しでも受け継ぎたい場合
新規ドメインはすぐに上位表示させるのが難しい傾向にあります。サブドメインを使うとある程度メインサイトの評価を受け継いだ状態で運用を始められます。
サブドメインを使わないほうが良いケース
作成しようとしているコンテンツのカテゴリーがメインサイトの内容に沿っている場合は、サブディレクトリを使用すると、メインサイトの評価をサブドメインよりも大きく受け継ぐことができます。また、メインサイト全体の情報量を充実させることもでき、SEO効果が見込めます。
Webサイトのテーマによってサブドメインを選択
メインサイトと同じカテゴリーのコンテンツを作成する場合は、サブディレクトリを利用したほうが、ユーザーにわかりやすく、SEOの観点からも効果が期待できます。新たに構築するWebサイトがメインサイトとカテゴリーが大きく異なる場合は、サブドメインを使いましょう。