「ストーリーズ」は、Instagramで2016年8月にローンチされ、人気となった機能です。企業の活用事例や広告出稿も多く見られます。そうしたInstagramストーリーの成功を受け、Facebookにも2017年にストーリーズ機能が追加されました。2018年9月26日には広告提供も始まっており、今後活用する企業が多くなることが見込まれています。
今回は、Facebookストーリーズの機能や投稿の仕方、活用事例をご紹介します。
目次
Facebookストーリーズの主な特徴
Facebookストーリーズは気軽に投稿でき、24時間で投稿内容が自動的に消えていく仕組みです。まずは基本的な特徴をお伝えします。
Facebookストーリーズとは?
Facebookストーリーズは2017年にローンチされた機能です。写真や動画をつなげて配信できること、投稿してから24時間後に内容が自動で消去されること、ダイレクトメッセージで返信できることが主な特徴として挙げられます。投稿したストーリーズを誰が閲覧したのか確認でき、残しておきたい場合は保存も可能です。Instagramアカウントと連携して、InstagramストーリーズをFacebookに同時投稿することもできます。
手軽に投稿できる
Facebookストーリーズで投稿可能な動画の再生時間は長くて15秒までです。そのため、撮影や加工にあまり時間がかかりません。思いついたときに撮影し、手軽に加工して投稿することができます。
タイムラインの上部に表示できる
ストーリーズはタイムラインの上部にあるストーリーズセクションに表示されます。ニュースフィードからは独立しており、ユーザーは見たいストーリーズを自ら選択して閲覧できます。同じユーザーのストーリーズでニュースフィードが埋まることがないため、連続して投稿しても不快感を与えにくいのも特徴です。
広告を掲載できる
広告マネージャやAPIを使用し、Facebookストーリーズに広告を掲載することも可能です。通常のストーリーズと同じく、保存されなければ投稿から24時間後に内容は消去されます。ユーザーは気になった広告をシェアすることができます。
Facebookによると、ストーリーズのDAUはMessengerも含めて世界で3億人を超えており、アメリカで行われた広告の試験運用ではKFC CorporationやiHeartRadioが一定の成果を得たことが発表されています。
友達の誕生日が表示される
ストーリーズはで誕生日の友達が表示されます。Facebookには友達の誕生日をリコメンドする機能があり、友人間でよりコミュニケーションが活発になるよう設計されています。
一方で、自分の誕生日が友達のストーリーズに表示されないように設定することも可能です。誕生日のストーリーズをタップし、画面下部の設定ボタンからオン・オフを選択できます。
※誕生日の間、設定はいつでも変更可能です。
また、既に表示された自分のストーリーズを削除したい場合はプロフィールからストーリーズアーカイブを選択します。誕生日のストーリーズをタップして、さらに右上の「・・・」をタップし、「このストーリーズを削除」を選択します。
Facebookストーリーズの使い方
Facebookストーリーズは、写真や動画をその場で撮影したり、カメラロールの中から選択したりして、投稿できます。基本的な投稿方法と加工の仕方、投稿から24時間以内に削除する方法を見ていきましょう。
ストーリーズを投稿する方法
ストーリーズ機能でできることは、次の3つが挙げられます。
- その場で撮影した写真や動画を投稿
- 過去に撮影した写真や動画を投稿
- ライブ配信
順に使い方をご説明します。
その場で撮影した写真や動画を投稿
- ストーリーズセクションにある自分のアイコンの「+」が描かれた円をタップする。
- カメラの画面になったら、その場で撮影する。
- 画面右下の「次へ」をタップし、共有範囲を設定する。
- 投稿する。
過去に撮影した写真や動画を投稿
- ストーリーズセクションにある自分のアイコンの「+」が描かれた円をタップする。
- 画面右下の四角いボタンをタップする。
- カメラロールが表示されたら、投稿したい画像を選択する。
- 「次へ」をタップし、共有範囲を設定する。
- 投稿する。
公開範囲を設定する方法
ストーリーズは通常の投稿と同様に公開する範囲を設定できます。ストーリーズに写真や動画を追加したのち、「プライバシー設定」をタップし、オーディエンスを選択します。以下の4つの範囲で公開できます。
公開:Facebookの友達、フォロワー、Messengerでチャットした事のある人
友達とつながり:Facebookの友達と、Messengerの連絡先に登録されている人
友達:Facebookの友達のみ
カスタマイズ:特定の人物のみを選択
特定の人に自分のストーリーズを非表示にする方法
自分のストーリーズが特定の人に表示されないよう設定できます。
ストーリーズに写真や動画を追加したのち、プライバシー設定をタップします。「[自分のストーリーズを表示する相手」]の中から「[友達のつながり」]もしくは「[友達」]をタップして選択します。
ストーリーズを表示しない人をタップし、ストーリーズを非表示にしたい人を選択して「[完了」]をタップし、設定できます。
足跡機能
ストーリーズでは、自分の投稿を閲覧した人を確認できる機能があります。
投稿したストーリーズを開くと、画面の左下に閲覧者と表記されます。タップすると閲覧者が確認できます。
ライブ配信する場合
左上の「ライブ」ボタンをタップするとライブ動画を配信できる。
テキストやエフェクト、スタンプを追加したいとき
画像を撮影、またはライブラリーから選択した後、テキストマークをタップすると文字を書き込むことができます。また、画面左下の星のステッキマークをタップすると、集中線などのエフェクトを追加可能です。そのほか、スタンプを押したり、指で自由に描いたりできる機能もあります。
ストーリーズを削除する方法
ストーリーズは投稿してから24時間表示され、共有範囲に設定したユーザーにシェアされます。24時間以内に削除したいと思った場合は、以下の手順で削除することが可能です。
- 投稿したストーリーズを再生する。
- 再生中に画面上の「…」をタップする。
- 「動画を削除」を選択する。
- ストーリーズの削除が完了。
Facebookストーリーズに広告を掲載する方法
Instagramストーリーズと同様に、Facebookストーリーズも広告の掲載が可能です。ここでは、配信方法をお伝えします。
- 画面右上の▼ボタンをクリックし、「広告を掲載」を選択する。
- 「広告の目的」を、リーチ、トラフィック、アプリのインストール、動画の再生数アップ、コンバージョンいずれかから選択する。
- 広告アカウントを設定する。
- 「オーディエンス」で広告のターゲットを選択する。
- 「配置」で「配置を編集」を選択し、「Stories」にチェックを入れる。なお、Facebookストーリーに広告を配信するには、「Facebookフィード」にもチェックが必要。
- 「予算と掲載期間」を設定したら「次へ」をクリックする。
- 「アイデンティティ」で広告を掲載するFacebookページやInstagramアカウント(任意)を選択。
- 「形式」は「シングル画像」または「1件の動画」を選ぶ。
- 画像や動画、テキストを追加し、プレビューを確認する。
- 「実行する」をクリックすると、完了。
Facebookストーリーズの活用例
企業や団体によるFacebookストーリーズの活用事例は、Instagramストーリーズほどまだ見受けられないのが実情です(2018年10月時点)。ここでは、アメリカから2つの事例をご紹介します。
NASA
NASAが取り組んでいること、大学生向けの活動などを日々ストーリーズでアップしています。画像と動画を組み合わせているものが多く、インターン生を募集している旨やURLなどをテキストで記載し、メッセージを伝えています。
United Nations
国際連合の活動内容について、ストーリーズを利用して伝えています。例えば「世界食料デー」に関する投稿は、「DID YOU KNOW THAT…? one third of all food goes to waste(知っていましたか…?食料の3分の1が廃棄されています)」とメッセージが書かれたイラストから始まり、レストランや企業の取り組みについて写真と動画で紹介しています。ただ写真を載せるだけでなく、カラフルなテキストを用いてメッセージを記載しており、短い時間でも印象に残るような内容になっています。
Facebookストーリーズの今後の広まりに注目
Facebookストーリーズの投稿は簡単で、工夫次第で多様な表現が可能です。アメリカで積極的に活用している例では、画像や動画にテキストをうまく組み合わせ、ユーザーにメッセージを伝えています。
現段階でFacebookストーリーズの利用者はInstagramよりも少ないものの、機能追加後からDAUは伸びつつあります。今後、日本のユーザーにもFacebookストーリーズがさらに浸透していけば、Instagram同様に多くの企業が活用するようになるでしょう。ストーリーズ広告を検討している方は、Facebookも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
Facebook分析ツール6選|上手な活用で効率的な運用を実現
Facebook広告の4つのメリット|費用を抑えて効果的に広告配信ができる!
Facebook広告作成の3つのステップと効果を高めるポイント