コンテンツマーケティングは、サイトへの流入数を増やしたり、顧客を育成したりといった効果が期待できるマーケティング手法です。
しかし、実際に取り組んでみたところ、「思いのほか効果が出なかった」「途中で辞めてしまった」という経験がある方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、コンテンツマーケティングの効果と、効果を最大化させるためのコツをご紹介します。
目次
コンテンツマーケティングの効果とは
まずは、コンテンツマーケティングを行うと期待できる効果についてご説明します。
特定のジャンルで継続的に情報発信が可能
コンテンツマーケティングでは、特定のジャンル(テーマ)について継続的に情報を発信し、ユーザーと接触することができます。そのため、ユーザーに「そのジャンルに詳しい企業」というイメージを持ってもらいやすくなります。
潜在顧客と見込み顧客に合った育成が可能
コンテンツマーケティングでは、サイトを訪れたユーザーのニーズに応えるコンテンツを用意することにより、潜在顧客を顕在顧客へ育てることができます。
また、見込み顧客に対しては、ニーズの段階に合わせて疑問や悩みを解消するようなコンテンツを提供し、関係性を築くことができます。
自社サイトへの流入数の増加
コンテンツマーケティングは基本的に、ユーザーの情報検索ニーズを捉えたアンサー度の高いコンテンツを作成するため、Googleからも評価されやすい傾向にあります。
Googleに評価されると、検索結果で上位に表示されることがあり、自然検索数の増加につながります。
また、「良いコンテンツ」と感じたユーザーによってSNSで拡散されれば、さらなる流入数の増加が期待できるでしょう。
コンテンツマーケティングの効果を最大化するには?
コンテンツマーケティングの効果を最大化するためには、どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、大きく分けて5つのポイントをご紹介します。
ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作成する
コンテンツマーケティングは、ユーザーのニーズに合ったオリジナリティの高いコンテンツの作成が必要不可欠です。自社サイトが対象としているユーザーが、どのような悩みを抱え、どんな情報を求めているのか考えて、コンテンツを用意しましょう。
また、ユーザーに必要なコンテンツを作るには、ペルソナや顧客が購買に至るまでのプロセスを描いたカスタマージャーニーも欠かせません。
一記事につき主軸テーマワードを一つ決める
一記事につき対象のテーマワードを一つ決めて、作成するようにしましょう。対象のテーマワードで実際に検索結果の上位を獲得しているサイトを参考に、ユーザーの検索意図を把握し、ユーザーのニーズに一致するコンテンツを作成しましょう。
コンテンツプロモーションを行う
コンテンツを潜在顧客に知ってもらうための手法の一つに「コンテンツプロモーション」があります。
たとえ良質なコンテンツを作成したとしても、ユーザーとの接点がなければ一人でも多くの人に読んでもらうことができません。顕在層と潜在層、それぞれに適したプロモーションを行う必要があります。
顕在層へのプロモーション
TwitterやFacebookなどのSNSのフォロワーや、メルマガ購読者に対してコンテンツを宣伝しましょう。SNSのフォロワーやメルマガ購読者は、自社(または自社サイト)にすでに興味を持っている人が多く、コンテンツを読んでもらえる可能性が高いからです。
潜在層へのプロモーション
潜在層へのプロモーションには、顕在層とインフルエンサー層による拡散が有効です。具体的には、例えば「Facebookのいいね」や「Twitterのリツイート」が挙げられます。自社をフォローしているユーザーやインフルエンサーが、コンテンツを「いいね!」または「リツイート」すると、そのユーザーやインフルエンサーのフォロワーにもコンテンツが拡散します。「いいね!」や「リツイート」で記事が回ってきてもアクセスしないユーザーはもちろんいますが、コンテンツが潜在層の目に触れる機会を増やすことが重要です。
インフルエンサー層を通したプロモーション
コンテンツプロモーションの一環として、インフルエンサー層による宣伝も効果的です。
インターネット上には、芸能人やモデルのような影響力の高いインフルエンサーが存在します。自社コンテンツのジャンルで高い影響力を持つインフルエンサーにSNSで宣伝してもらい、インフルエンサーのフォロワー(潜在層のユーザー)の目に触れる機会をつくりましょう。
継続して取り組む
コンテンツを作成してサイトに公開した後、集客数が増加するなどの効果が出るには、一定の時間を要する場合がほとんどです。作成したコンテンツがサイトの流入に貢献し始めるまでには約3カ月から半年以上かかります。施策を始めてすぐに成果が出なくても、焦らず継続することが大切です。
定期的にコンテンツを見直す
ユーザーのニーズは常に変化しているため、その変化に応じたコンテンツの提供が必要です。
一度書いて公開した記事も定期的にチェックして、「不足している情報はないか」「ユーザーのニーズと逸れていないか」などのブラッシュアップを図りましょう。
リライト(コンテンツの加筆修正)で、よりアンサー度の高いコンテンツが作成できれば、Googleによる評価の向上にもつながる可能性があります。
効果測定では何をチェックすべきか?
コンテンツマーケティングは定期的に効果測定を行い、改善することによって、さらなる効果の向上を目指すことができます。
コンテンツ作成後は効果測定と改善が必須
コンテンツマーケティングは、効果を測定して改善する「PDCAサイクル」を定期的に回すことが大切です。
効果測定を行う際は、Google Analyticsのような解析ツールを用いて、クリック数、流入数、コンバージョン数などをチェックします。
効果測定でチェックすべき指標
「コンテンツのターゲット」と「読み手に促したい行動」を軸に測定する指標を定めましょう。ここでは「KPIを測定したい項目」と「測定する数値」の例を4つご紹介します。
- 「見込み顧客との接点の数」を測定したい場合
→測定する数値:「メインワードの検索順位」「リーチ数」「View数」「CL数」「検索エンジンからの流入数」「新規訪問率」 - 「内容(コンテンツ)の満足度」を測定したい場合
→測定する数値:「直帰率」「滞在時間」「読了率」 - 「コンテンツに対する満足感」「信頼度」「ブランドウェアネス数」を測定したい場合
→測定する数値:「平均ページビュー数」「ソーシャルシグナル数」「ブランド名検索の増加・流入数」 - 「収益」を測定したい場合
→測定する数値:「コンバージョン数」
効果を最大化するには、効果測定が必須
ユーザーにとって必要な情報を過不足なく満たしたコンテンツを制作し、継続的に続けることができれば、コンテンツマーケティングの効果は日を追うごとに出始めるはずです。
ただし、コンテンツの作成と同じくらい、効果測定も大切です。効果を測定する上では具体的な数値で目標を設定することも忘れないようにしましょう。
日々の積み重ねで作成したコンテンツは、いずれ会社の資産となります。今回お伝えした知識を活用し、コンテンツマーケティングの効果最大化を目指しましょう。