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インタビュー

インサイトフォース山口義宏が語る「モトクロスの魅力とマーケティングとの共通点」

最終更新日:2024.12.06

マーケターのオフタイム #01

インサイトフォース株式会社代表取締役

山口 義宏

仕事で圧倒的な成果を出すビジネスパーソンは、趣味にも全力投球しているもの。そこでMarketing Nativeでは「マーケターのオフタイム」と題した新連載をスタートし、ビジネスシーンでは見られないトップマーケターたちの横顔に迫ります。

第1回は、企業のブランド・マーケティング領域に特化した戦略コンサルティングファーム、インサイトフォース株式会社代表取締役の山口義宏さんにお話を伺いました。

山口さんの趣味は「モトクロス」です。モトクロスにハマったきっかけからマーケティングとの意外な共通点、さらにはマーケターとしてのモトクロス業界への提言まで、いろいろとお話をしていただきました。

(取材・文:Marketing Native編集部・岩崎 多 巻頭写真撮影:B (@brownsugar_t))

目次

がんを乗り越えて再開した趣味

――まず、山口さんとモトクロスの出会いについて教えてください。

5歳の頃、バイク好きの父親に私有地でオフロードバイクに無理やり乗せられたのがきっかけです。公道を走らないから免許もいらず、子供でも乗れるんです。

最初は気が進まず泣きわめいていたのですが、うまく乗れるようになると楽しくなり、9歳のときにモトクロスのコースに通うようになり、追ってレースにも参戦するようになりました。

本気でハマり始めたのは10~11歳のときで、たまに大人に勝てると自信が付いてきて、ますますのめり込んでいったのを覚えています。日頃の生活で小学生が大人に勝てることはあまりないですよね?なので「大人ってたいしたことないな」と妙に生意気になったきっかけでもありました。今思うとレベルの高くないローカルなサーキットなので、完全に「井の中の蛙大海を知らず」そのものですが(笑)

また、モトクロスはジャンプなど縦の動きが多く、空中を飛ぶ時間にアドレナリンが出て爽快感があったこともハマった理由のひとつです。そのまま15歳頃までモトクロスは続けたものの、徐々に思春期で週末に友達と遊ぶ時間も欲しくなり、他にハマるものも出てきてやめてしまいました。

▲モトクロスに夢中だった中学生の頃の山口さん。表彰台で飲み干したシャンパンを握りしめて記念撮影。写真:本人提供

――15歳でモトクロスからいったん離れた後、いつ再開されたのですか。

インサイトフォースを設立して3年後の35歳のときです。4歳になった息子を自転車に乗せてみたところ、初日から補助輪なしで乗れたので、息子にモトクロスをやらせてみようと思いつき、同じタイミングで自分も20年ぶりに再開しました。

自分も再び乗りだしたのは、35歳でがんが発覚して手術を経験したことが大きかったと思います。たまたま早期発見で摘出手術し、後遺症も再発もないのですが、発見が遅かったら手遅れで死んでいたかもしれません。「人間はいつ死ぬかわからない」と思い、「いつか仕事が落ち着いたら、趣味や好きなことをやりたい」と漠然と思っていましたが、「生きていて元気なうちに、今すぐやりたいことは全てやろう」と考えが切り替わりました。

結果的に、親子でモトクロスを始めることができて良かったと思います。共通の話題ができますし、レースの成績を上げる努力をするため戦友のような絆も生まれます。それに、まだ私のほうが速いので、息子から多少尊敬され、父としてのガバナンスを利かせやすくなりました(笑)

▲親子でモトクロスを楽しむ山口さん(*ヘルメットをかぶっていないのは走行中ではないため)。撮影:肘爆Photo

他のモータースポーツにはない、モトクロス特有の魅力

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・モトクロスとマーケティングに共通する思考法
・マイナースポーツとしての良し悪し
・もしモトクロス業界にマーケティングの力を活かすなら…

記事執筆者

岩崎多

いわさき・まさる
出版社2社でビジネス誌やモノ・グッズ誌の編集、週刊誌の編集記者を経験し、2019年1月CINCにジョイン。編集長として文房具ムックシリーズを立ち上げ、累計30万部以上を記録。
X:@iwasaki_mn
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