株式会社ispecは、株式会社Placyの「音楽で場所を探せる地図アプリ “Placy”」について、約2年半にわたり技術協業を続けている。今後は協業スタイルを「開発のサポート」から「技術での事業のリード」に変更し、さらなる進化を目指すと言う。マーケターにとっても注目サービスになりそうだ。
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音楽で場所を検索する地図アプリ「Placy」とは
音楽で場所を検索する地図アプリ「Placy」は、お店選びで気にしがちなレビューやランキングではなく、普段聴いている音楽の雰囲気や世界観など、自分の「感性」に合う場所を探せる新感覚の場所探し体験を提供するアプリ。
訪れた店と音楽を紐づけて記録する機能もあり、例えば店で流れていた音楽を紐づけすれば、音楽を聴いたときに訪れた店を思い出すことができる。また、店に合う音楽を紐づけて記録し、自分の好きな音楽ジャンルに合ったお気に入りのショップリストがだんだんと出来上がっていくのも楽しめる。
過去には広島県とも連携で取り組みを実施
ispecは2019年7月よりPlacyの開発に業務委託で携わっており、アプリのローンチをはじめ、さまざまな機能追加を行ってきた。中でも、2021年10月に広島県との連携が発表された「プレイ”ス”リスト」機能は、アーティストゆかりの「場所」とそれに紐づく「音楽」をインタビューで深掘りし、場所と音楽の文脈を繋ぎ合わせたユニークなメディアとなっている。今後、行政とのさらなる取り組みの拡大が期待される。
株式会社Placyが広島県と連携し、まちの魅力を音楽で伝える「プレイ”ス”リスト」を作成。
今後の展望
今年度よりispecは、「開発会社」のイメージと受託事業からの脱却を目指し、提供サービスを大幅にアップグレードした「テックリードプラン」を開始する。既存の開発プランとテックリードプランの違いは、「プロダクト開発を技術面でサポートする」のではなく、「”事業”を技術でリードする」ことを通して、開発のアウトプットではなくアウトカムに責任を持つ点だと言う。Placyとの契約も、これまでの開発パートナーとしてのサポートから、テックリードプランに切り替える。技術面のみならず、さまざまな事業課題の解決と、さらなるサービスのグロースをより強固に推進していくとのこと。