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徒歩でも自転車でもマイルが貯まる!ANA Pocketで本格始動する「ANA経済圏」のすごい中身

最終更新日:2021.12.22

徒歩や自転車、電車、自動車など日常の移動でマイルが貯まる新アプリサービス「ANA Pocket(エイエヌエーポケット)」が提供開始となりました。これまで無価値だった移動が価値を生むサービスは他社でも始まり、2022年に最も成長しそうなビジネスのひとつとして期待されています。

「ANA Pocket」はANAグループが掲げるビジネス構想のサービスのひとつに位置付けられています。その構想とは「マイルで生活できる世界」と謳う「ANA経済圏」の確立です。ANA経済圏とは何か。我々にどんなメリットがあるのか。ANAグループの顧客マーケーテイングを担うANA Xマーケティング戦略部リーダーの金子和靖さんに話を聞きました。

(取材・文:ライター・百瀬 康司)

目次

    航空や旅行以外の日常領域にマイル獲得の場を拡大

    ANAグループが、街中やデジタル市場で「マイルで生活できる世界」を創り上げることを発表したのは2021年3月。早ければ2022年度に提供を開始する「ANAスーパーアプリ」を起点に、航空や旅行以外の日常生活の各種シーンにマイル獲得の場を広げ、「マイルで生活できる世界」を表す「ANA経済圏」の確立を目指す計画です。

    「これまでもマイル獲得のフィールドを広げる取り組みは行ってきました。今回スローガンを掲げて大々的に宣言したのは、新型コロナウイルスの影響による航空需要の激減を受け、マイルを貯めることに対する価値の低下を招くのではないかと危機感を抱いたことが大きな理由のひとつです。航空や旅行以外の生活分野へマイル獲得のフィールドを積極的に広げていく必要性を感じ、ANA経済圏の確立に向けて本格的に始動することになりました」(金子さん、以下同)

    画像はイメージ

    金子さんが在籍するANA Xは、ANAマイレージクラブの企画運営などANAグループの顧客マーケティングを担う会社です。2021年4月、事業再編により「マイルで生活できる世界」を実現するプラットフォーム事業会社へ進化しました。同社が目指すANA経済圏の確立にはどんな狙いがあるのでしょうか。

    「航空会社の場合、お客様との接点は飛行機での移動や旅行といった“非日常”の領域に限られます。非日常での接点しかないと、お客様が普段どのような生活を送り、どんな趣味嗜好をお持ちなのかなどは見えてきません。そこでマイルを媒介にお客様の“日常”の領域についても接点を築くことを考えました。普段のニーズを知ったうえでマイルを通じてもっと価値の高いサービスを提供し、顧客ロイヤルティを高めることを目的としています」

    徒歩などでの移動でもマイルが貯まる「ANA Pocket」

    ANA経済圏として構想されているのは下記の図のように、「航空」「旅行」をはじめ、「ホテル・旅館」「レンタカー」「鉄道・バス」「生活インフラ」「ローン」「外食」「日用品」「健康・美容」「教育・研修」「起業・転職」など生活分野全般にわたります。

    「ANA HOLDINGS NEWS」より引用。

    「デジタル面についても、航空券や旅行に限らず、不動産、金融、保険など幅広い商材を取り扱うデジタル市場を形成し、スマホ上のANAスーパーアプリで利用できる決済機能を進化させます。マイルを『貯める・使う』の対象商品やサービスをお客様それぞれの生活シーンで飛躍的に拡大させ、利便性をさらに高めていくことを考えています」

    ※ANA Akindo(あきんど)は地域創生ビジネスを展開する事業会社。「地域でともに暮らすANAグループコンシェルジュ」を国内33支店・約120名配置し、コンシェルジュはそれぞれANAグループのさまざまなアセットを活用したトータルソリューションを提案し、地域の課題解決をサポートする。

    「マイルで生活できる世界」を具現化した第一弾として、2021年7月に「ANAでんき」がスタートしました。契約者は月々の電気代の支払いでマイルを貯めることができます。加えて、ANAカード会員には月額固定マイルとして毎月300マイル、ANAマイレージクラブ会員には月額固定マイルとして毎月200マイルが進呈されます。

    「マイルで生活できる世界」の第二弾が、2021年12月20日にスタートし話題を呼んでいる「ANA Pocket」です。日常生活の移動でもマイルが貯まるという新たな価値提供を実現していて、iOS版がApp Storeに公開されました。

    具体的には、航空のほか、徒歩・電車・自転車・自動車の移動に対して、移動⼿段や距離に応じてポイントが貯まり、貯めたポイントをデジタルギフト券や、航空・旅行割引に利用できるANA SKY コイン、ANAのマイルに交換できます。ゲームのように楽しめる「移動チャレンジ」や、ポイント交換時の「ガチャ」など、利⽤者の嗜好やライフスタイルに合わせて、さまざまな利用目的を想定した仕掛けも用意されています。

    ANA Pocket(画像提供:ANA X株式会社)

    ANA経済圏ならではの強みをどう打ち出すか

    「マイルで生活できる世界」で目指すANA経済圏の姿を見て、楽天ポイントで知られる楽天経済圏を思い浮かべた人もいるのではないでしょうか。

    「楽天さんは、楽天市場などをポイント獲得の主戦場として楽天経済圏を構築されていると思います。一方、ANA経済圏は、航空や旅行の移動に加えて、『ANA Pocket』による日常の移動でもマイル獲得となることが大きな特徴であり、楽天さんはじめ他の経済圏にはない強みです。ANA経済圏が本格展開するのはこれからですが、日常生活面のサービスを拡充していくことで、ポジティブポイントとする移動の武器が活きてくるでしょう」

    「ANA Pocket」と同様のサービスを展開する「Miles」も、徒歩やランニング、自転車など日常生活の移動でマイルが貯まり、さまざまな特典と交換できる仕組みになっています。「ANA Pocket」は「Miles」の競合として認知されており、両社のサービスの充実は利用者にとってメリットが大きくなりそうです。

    「重要なのは、お客様にマイルを活用して生活をより豊かに充実させていただくことです。そのためには“もっとマイルを貯めたい”と価値を見いだしていただくことが大切であり、我々はお客様の期待に応えられるようサービスの拡大を急いでいます」

    「マイルで生活できる世界」の起点となるANAスーパーアプリは、早ければ2022年度の提供開始を予定しています。その際、マイルの獲得可能なシーンがどこまで広がっているのかが気になるところです。

    「今後、マイルを結びつけた日常領域のサービスを順次拡充していきます。一方で『ANA Pocket』のような移動を促進する我々らしいサービスも同時に展開していきます。詳細はまだ発表できませんが、それによってお客様との関係性をさらに密なものにすること、ANAマイルが生活の中でなくてはならない存在になることを目指します」

    マイルのあり方を激変させるかもしれないANAグループの「マイルで生活できる世界」。ANA経済圏の進化に期待です。

    百瀬康司

    記事執筆者

    百瀬康司

    ももせ・こうじ
    フリーランスライター。主にマネー、ビジネスの企画全般を取材。雑誌、Web、夕刊紙、書籍などで執筆を行う。2021年、ライター歴25年目となるアラフィフ。
    執筆記事一覧

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