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インターネット広告

記事広告を出稿するメリットとは?定義や種類を解説

最終更新日:2022.05.17

記事広告はWebメディアでよく販売される広告形態の一つです。メディア側が記事を制作し、媒体に合わせた形で広告主がPRしたい内容を取り上げます。数あるインターネット広告の中でも、記事広告を出稿するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

この記事では、記事広告の定義とメリット・デメリットをお伝えします。

※記事に一部誤りがあったため、訂正いたしました(2018年11月)。

目次

記事広告の特徴と種類

インターネット広告にはディスプレイ広告や検索連動型広告(リスティング広告)など、さまざまな種類があります。記事広告は別名タイアップ広告と呼ばれるものです。

記事広告の特徴

記事広告はタイアップ広告とも言い、媒体社の記事の体裁に合わせて制作される、編集記事のような広告のことです。媒体社が制作するため第三者目線の内容となり、掲載媒体の特徴や雰囲気を活かしたコンテンツに仕上がります。媒体社のイメージに同化させる分、広告と気づかれにくい場合もあり、広告であることがわかるような表記を入れたり、広告主を明示したりといった工夫も求められます。

ネイティブ広告と記事広告

ネイティブ広告とは、ユーザーにとって違和感のない形式で提供される広告のことを指します。SNSなどのフィード上に表示されるインフィード広告や、「recommended by~」と付記される枠内で掲載されるレコメンドウィジェットが掲載場所として挙げられます。

ネイティブ広告について、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)とアメリカの広告業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)は、それぞれ以下のように定義しています。

デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと⼀体化しており、ユーザーの情報利⽤体験を妨げない広告を指す。

※出典:ネイティブ広告の定義と用語解説 JIAAネイティブアド研究会

ページの内容やデザイン、プラットフォームの動作と合致することでユーザーがサイトの一部として違和感がないと感じる広告

※出典:IAB ネイティブアド・プレイブック IAB

ネイティブ広告は、表示形式だけでなく、リンク先の内容もユーザーにとって違和感のないものであることが重要と言われています。インフィード広告やレコメンドウィジェットといった掲載場所に対し、広告のリンク先として用意されるのが、記事広告やスポンサードコンテンツ(コンテンツは媒体社の編集部が制作し、広告主がスポンサードする広告)です。

記事広告の種類

記事広告には多様な種類があり、広告主がPRしたい商品やサービスに合う見せ方、目標としているコンバージョンを達成する上で最適なスタイルを選ぶことが大切です。代表的な例としては、商品やサービスを記者(執筆者)の目線で紹介するレビュー記事のようなスタイル、企業のトップや現場の担当者などにインタビューを行い、商品やサービス、企業そのものについて語ってもらうスタイルなどが挙げられます。また、著名人にインタビューする形で商品やサービスなどについて語ってもらい、魅力を伝える形式もあります。

記事広告を出稿するメリットとデメリット

記事広告を出稿すると、ほかの広告と違ってどのようなメリットがあるのでしょうか。デメリットと合わせて把握しておくことが大切です。

メリット

客観的な視点で深い情報を提供できる

記事広告は、第三者目線で商品やサービスを取り上げるのが基本です。近年のユーザーは商品やサービスの購入を検討する際、実際に利用した人の評価などを参考にし、主観的な意見よりも第三者目線の情報を好む傾向にあります。そのため、主観的に制作された広告に比べ、媒体社による客観的な視点で編集・制作された記事広告のほうが信頼を得られる可能性があります。また、記事の形式をとることにより、画像メインの広告などよりも深い情報を提供でき、ユーザーにも読み物として読んでもらえます。

媒体社のブランドを利用できる

PV数の多いメディアや運営期間の長いメディアは、媒体社自体のブランドイメージが築かれており、記事内容についても読者から一定の信頼を得ています。そのため、記事広告を出稿する際も媒体社のブランド力を借りることができ、自社で宣伝するよりも訴求力を高められる可能性があります。

広告運用費を抑えられる

記事広告の出稿料金は、1記事あたりの制作費用で設定されているケースが一般的です。ディスプレイ広告や検索連動型広告など、ほかのインターネット広告では広告を出稿し続けるのに費用を払う必要があります。しかし、記事広告の場合は、定められた制作費を支払えば、その後の運用費用はかからずに媒体社のWebサイトに記事が掲載されます。ただし、媒体社によっては記事の掲載期間やアーカイブ期間が設定されている場合もあり、必ずしも永続的に掲載されているとは限りません。

自然検索による流入を得られる場合もある

SEOを意識して制作された記事広告の場合、特定のキーワードで検索上位に表示されれば、オーガニック検索からの流入も見込めるでしょう。ニーズが顕在化していない潜在層の顧客に接触できる可能性があります。

デメリット

一度の掲載にかかる費用が高い傾向にある

記事広告は継続的な費用がかからないメリットがある半面、一度の掲載にかかる制作費用が高い傾向にあります。Marketing Nativeが他社メディアを比較したところ、記事広告の相場は70~100万円程度です。媒体社が提示している想定PV数や掲載期間を踏まえ、ほかのインターネット広告を継続的に出稿した場合と比較検討すると良いでしょう。

広告を掲載するまでに一定の期間を要する

記事広告はメディア側が執筆・編集を請け負うため、広告主が依頼してから記事がサイト上で公開されるまで一定の期間を必要とします。依頼後に記事内容に関する打ち合わせがあり、インタビューや撮影などを経て、記事が完成するまで1カ月程度かかるでしょう。メディアが用意している媒体資料には申込期限が記載されていることがあるため、余裕を持って依頼することが大切です。

記事広告の効果を測定するための指標

インターネット広告の効果測定は、クリック率やコンバージョン率に焦点を当てる傾向にあります。記事広告において媒体社から提供されるレポートは、PV数やUU数、記事内に記載したURLのクリック数などが共有されますが、ほかにも把握したほうが良いのが、ビュースルーコンバージョンです。

ビュースルーコンバージョンとは、記事広告を閲覧したユーザーが一度離脱し、後日異なる形でサイトにアクセスしてコンバージョンに至ることを指します。商品やサービスの認知を目的とした潜在層向けの記事内容の場合、記事広告そのものからクリックコンバージョンに至るケースは少ないのが一般的です。そのため、ビュースルーコンバージョンを測定することが、記事広告を出稿した効果を知る上で重要となります。

また、SEOを意識した記事の場合は、掲載後すぐに効果が出ず、3カ月~6カ月後に検索順位で上位を獲得し、流入数が増加することがあります。掲載後1カ月のみならず、継続的にセッション数やページビュー数を確認すると良いでしょう。

第三者の視点で訴求できる記事広告

記事広告を出稿すると、媒体社の目線を通じて自社の商品やサービスの魅力を客観的に伝えることができます。読み物として提供するため、通常の広告には抵抗感のあるユーザーも閲覧してくれる可能性があります。また、ブランド力のある媒体社に出稿し、訴求力を高めることも可能です。ほかのインターネット広告に比べ、一度にかかる掲載費用が高いというデメリットはありますが、一つの手段として検討してみてはいかがでしょうか。

記事執筆者

Marketing Native編集部

Marketing Native(マーケティングネイティブ)は株式会社CINC(シンク)が運営しているメディアです。 CMOのインタビューやニュース、Tipsなど、マーケターに役立つ情報を発信しています。
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