玩具やビデオゲーム、映像・音楽ソフトなどエンターテインメント商材の流通および企画販売事業を展開する株式会社ハピネットは、自社の流通データをもとに過去データと比較して分析した2021年の玩具・カプセルトイの販売動向に関するレポートを発表。コンビニエンスストアでの玩具関連商材の売り上げや、カプセルトイの売り上げが伸長していることがわかった。
目次
コンビニエンスストアでの玩具関連商材の売り上げは4年推移で約1.9倍に増加
▲コンビニエンスストア売上推移
2018年3月期から2021年3月期までの4年間の推移を見ると、コンビニエンスストアでの玩具関連商材の売り上げは約1.9倍となっている。コンビニエンスストアがエンターテインメント商材を購入する場としても認知されつつあると推察されている。
また、2022年3月期は、上半期だけで2018年3月期および2019年3月期以上の売り上げとなっている。前年から継続人気の「一番くじ」の他、今年25周年を迎えた「ポケモンカード」や、「デュエルマスターズ」などのカードゲームが好調で、今後も売り上げの拡大が期待されているとのこと。
カプセルトイの売り上げが前年同期比約1.6倍に増加
▲カプセルトイ売上推移
2021年4月から9月のカプセルトイの売上高は、前年同期比較で58.4%増の81億円となった。コロナ下で商業施設の休業や営業時間の短縮などの影響を受けた前年同期から大きく回復している。カプセルトイは近年大人の需要も高まっており、12月5日からアニメ第2期が始まった『鬼滅の刃』の他、12月24日に映画公開を控える『呪術廻戦』などの人気IP(Intellectual Property)の商品については引き続き好調に推移すると見込まれる。
また、ハピネット運営のカプセルトイショップ「ガシャココ」も順調に出店を伸ばしており、現在全国32店舗まで拡大している。
▲カプセルトイ専門店「ガシャココ」店舗イメージ
カプセルトイの大人需要について
ハピネットが2021年4月に実施したインターネットアンケート調査では、20代から60代の2人に1人が、大人になってから玩具やゲームを自分用に購入したことがあり、そのうち6割を超える人が自分のためにカプセルトイを購入した経験があると回答。カプセルトイの大人需要の高さが明らかになっている。
「ミニチュアや子供も好きなキャラクターなら大人買いをする。ほぼ揃えてしまう」「欲しい商品が出るまでカプセルトイを回してしまう」など、大人ならではの意見も見受けられたと言う。
▲大人になってから購入したことがあるアイテム
【販売動向調査概要】
- 調査期間:2021年4月~2021年9月および比較対象として過去4年同期
- 調査方法:ハピネット社販売データを基に作成
【アンケート調査概要】
- アンケート実施日:2021年4月19日~27日
- 対象者 :20歳~60歳の男女500名 ※性年代均等割付
- 居住地:全国
- 調査方法:インターネット調査