公益社団法人 東京広告協会は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、日常の変化を余儀なくされた大学生について、友人関係の変化やその背景にある意識を調査。首都圏の大学生を対象とした「大学生の【交友関係に関する調査】」の結果をまとめた。
調査結果によると、大学生がSNSを友人づくりのきっかけにしつつ、友人を選定するフィルタリングツールとしても活用していることが明らかになったと言う。コロナ禍を経て大学生の友人認定のハードルは以前よりも上がっており、友人と考える基準も変化しているようだ。
目次
Instagramでまずフィルタリング
毎日利用しているSNSのTOP3は、 1位:LINE(94.8%) 2位: Instagram (86.7%) 3位:YouTube(77.0%)だ。
▲図表1「毎日利用するSNS」
ただし、大学生が初対面の人と最初に交換するSNSのTOP3は、 1位:Instagram(65.6%) 2位:LINE(30.9%) 3位:電話番号(1.9%)と、Instagramが最も多くなっている。
▲図表2「初対面の人と最初に交換するSNS」
Instagramを交換する理由については、1位が「使用頻度が高いから」(45.5%)で、ほぼ同じ割合で「相手の情報を知りたいから」(42.7%)が2位に並ぶ。また、3位は「初めから会話をしなくても良いから」(42.2%)」となっている(図表3)。LINEの前にInstagramを交換し、相手の情報を得ることによって、友人選定のフィルタリングを行っているようだ。
▲図表3「Instagramを交換する理由として共感できるもの」
友人とは、親友以上の関係性のみ
友人関係の幅の変化については、「広がった/どちらかというと広がった」が17.5%であるのに対し、「狭まった/どちらかというと狭まった」という回答が半数近く(48.8%)に及んでいる。
▲図表4「コロナ禍での大学生の友人関係の変化」
また、コロナ禍前後で、「二人で遊びに行ける人」「悩みを打ち明けられる人」を友人と認識する人の割合に大きな変化はなく、どちらも7~8割の回答者が友人であると認めていた一方で、コロナ禍前には友人として認識していたが、コロナ禍では友人として認識しなくなった関係性も存在するようだ。その上位は、「大学で授業のときのみ一緒にいる人」(コロナ前後でのスコア差 -11.9 pt)、「大学で目があったら挨拶する人」(コロナ前後でのスコア差 -10.3 pt)、「大学で同じサークルや部活に所属している人」(コロナ前後でのスコア差 -8.8 pt)となっており、コロナ禍以降の特徴として、友人に素の状態での関係性を求める傾向が現れている。
▲図表5「コロナ禍前と現在で大学生が友人と認めている人」
レポートでは、このほかのデータやトピックスも紹介しているとのこと。
【調査概要】
- 調査主体:大学生意識調査プロジェクト(FUTURE 2021)
本プロジェクトは首都圏の大学でマーケティングを学んでいる大学生によって結成され、1995年より続いている。なお、本調査の企画・実施・分析など一連の作業は、すべて大学生自らが実施。
※FUTUREは、Four Universities in Tokyo, Uni-REsearchの略 - 協賛・企画協力:公益社団法人 東京広告協会
東京広告協会は上記プロジェクトからの要請を受け、調査実施にあたっての費用協賛や企画・技術指導などを全面的に支援している。 - 調査期間:2021年8月3日~9月2日
- 調査方法:WEBアンケート法式
- 調査対象者:首都圏の大学に在籍する大学生1~4年の男女
- 調査対象大学:青山学院大学、駒澤大学、専修大学、千葉商科大学
- サンプル数:集計数 648票