facebook twitter hatena pocket
週2メルマガ

最新情報がメールで届く

登録

登録
ニュース

子育て中の「困った!」に商業施設がPOPで応援。作成の背景とは

最終更新日:2022.03.03

認定NPO法人こまちぷらすは、「まち全体で赤ちゃんの誕生を祝福して子育てを応援する社会」を目指す活動「ウェルカムベビープロジェクト®」の一環として、神奈川県横浜市にある東急プラザ戸塚・株式会社大川印刷と協働で作成した「子育て中の困りごと」を紹介するPOPを東急プラザ戸塚館内に掲示。店舗従業員からの応援メッセージと共に「困りごと」の解決につながるグッズを紹介する取り組みを実施している。

ファッションや雑貨等を販売するショップの店頭にあるPOPは、メーカーが作り、掲示してもらうことが多い。しかし、このプロジェクトは、メーカーではなく外部の団体がPOPを作って提供することで社会的機運を醸成しようとする活動である。どのような経緯で施策にたどり着いたのか、プロジェクト担当者に話を伺った。

目次

    通常と一味違う店頭のPOP

    神奈川県横浜市にある東急プラザ戸塚では、以前より「子育て中の困りごと」と解決策につながるグッズを紹介するPOPを館内の店舗に掲示しており、広がりを見せている。POPで紹介されているのは、SNSや主催イベント等を通じて集められた、子育て中の人たちによる声だ。デザインと印刷を地元企業である大川印刷が担当し、子育て中の人だけでなく、様々な客層の目を引くようなデザインを考案。東急プラザ戸塚と内容に関する話し合いを重ねて完成させた。

    ▲無印 良品 東急プラザ 戸塚

    【POPの内容の例】
    「楽ちんお出かけアイテムがほしい!」
    「授乳期の服選びがたいへん!」
    「親子で使える安心アイテムがほしい!」
    「便利グッズで家事を軽減したい!」
    「産後のツライ・不調を改善したい!!」

    大川印刷の担当者は、POPデザインの意図について「子育てをしている方々一人ひとりにいろいろな背景や悩みがあります。一方で、その悩みを解決できるアイテムやシステムを持つショップも必ずあると思いますので、利用者と店舗がつながる場を提供できるよう、寄り添うようなやわらかいデザインを心がけました」と説明する。

    POPを掲示している店舗や商品は随時変更される。2022年1月末からは無印良品戸塚プラザ戸塚、チュチュアンナ東急プラザ戸塚店での商品紹介も加わり、2022年2月16日現在で7店舗にて掲示している。

    調査で得られたリアルな声を、販売と現場の意識改革につなげる

    子育て中の人々が抱えている困りごとにグッズを紹介する形で商業施設の従業員が応える今回の取り組みは、参加する一人ひとりが解決策を一緒に考え、提案につなげていく貴重な機会になっているという。そもそも、今回の取り組みはどのように生まれたのだろうか。ウェルカムベビープロジェクト事務局の大塚朋子さんに聞いた。

    『東急プラザ戸塚様との情報交換の中で、「地域に根ざした商業施設でありたいと思う一方で、子育て中の方々が実際にどのようなことを求めているのかがわからない」とご相談いただき、妊娠中や子育て中の方々と接する機会のある我々が、まず声を集めてお届けすることになったのがきっかけです。

    集まった声の活用の仕方について相談していると、東急プラザ戸塚の担当の方より、「各店舗の従業員の意識が変わる仕掛けにしたい」とお話があり、各店舗が活用できるPOPを提案しました。そのPOPに各店舗が応えるという工夫は、東急プラザ戸塚からの発案で、各店舗の従業員が子育てにまつわるリアルな声に触れるだけでなく、困りごとの解決策を考えることによって、日々の接客や店舗運営にも変化が生まれることを期待しています。』

    このプロジェクトで協働した東急プラザ戸塚の担当者も、手ごたえを感じているようだ。

    『我々は地域を一番に考える施設として「お客様へ様々な体験を通して、施設をもっと身近に、生活の一部に感じていただく」ことを目指しています。ウェルカムベビープロジェクトの理念に共感しているのはもちろん、地域にお住まいの子育て世代へのアプローチについてヒントをいただきたい気持ちから、今回の企画の実施に至りました。地元・戸塚の企業である大川印刷様と協働できたのも非常に有意義な機会となっています。また、子育てをしている従業員が解決案を書いているPOPもあり、従業員同士が気付きを得る機会にもなりました』

    今後について、ウェルカムベビープロジェクト事務局の大塚さんは「調査で得られた声をPOPにすることで、子育て中の方だけでなく、そうでない方にも様々な声を知っていただく機会になるよう期待しています」と話す。

    ウェルカムベビープロジェクトは、今後も子育てをはじめとする様々な「困った」を、個人や家庭だけの問題にするのではなく、まちの人々や団体と共有し、社会で考えるきっかけ作りに取り組んでいくという。

    工夫次第で様々な立場から社会的機運を醸成できることを教えてくれる本プロジェクト。今後の展開も期待したい。

    ウェルカムベビープロジェクト

    メルマガ登録する

    メルマガ登録
    週2メルマガ

    最新情報がメールで届く

    登録

    登録