Marketing Native Fes 2024 Autumnは10月9日、たくさんのマーケターの方々にご来場いただき、盛会のうちに終了いたしました。あらためて、当日の様子を写真で紹介します。
(文:Marketing Native編集部、撮影:永山 昌克)
目次
特別セッション1「味の素×クラシコム 顧客に愛される新たな価値のつくり方」
冒頭の特別セッション1の登壇者は3人。
左から
岡本 達也さん(味の素株式会社 執行役常務 食品事業本部副事業本部長兼マーケティングデザインセンター長)
青木 耕平さん(株式会社クラシコム 代表取締役社長)
モデレーター
菅原 健一さん(株式会社Moonshot 代表取締役社長)
商品開発に関する協働プロジェクト「暮らしの素プロジェクト」が始動した味の素社とクラシコム。なぜ歴史ある有名企業の味の素社が、「北欧、暮らしの道具店」というECサイトを運営するクラシコムに声を掛けたのか。この取り組み前に、味の素社にはどんな危機感や課題があったのかなどが岡本さんと青木さんから語られました。
企業講演「マーケティングにおけるクリエイティブとは何か?-市場を奪い合うのではなく、市場を創造するために」
スポンサー様の企業講演では、最初にThe Breakthrough Company GO 代表取締役 CEOの三浦崇宏さんにご登壇いただきました。
講演のテーマでもある「マーケティングにおけるクリエイティブとは何か?」。三浦さんは、クリエイティブとはデザインや動画制作のような個別具体の技術とは異なり、人間の感情に働きかけて問題を解決する力であると説明。論理よりも感情に働きかけるクリエイティブの力を複数の企業事例を基に解説いただきました。
休憩・交流
懇親会も含めて6時間超のイベントだったため、講演の合間には休憩時間が何回か設定されていました。参加者の皆さん同士で名刺交換などをしながら交流を深める光景が見られ、休憩時間を活用している様子でした。
企業講演「EXとCXの向上で生まれる顧客の成功体験が、ブランドの価値に。マーケティングの武器となる2種類のコミュニティ」
休憩時間の後、スポンサー様の企業講演でコミューン株式会社 執行役員CMO Commune日本事業責任者の杉山信弘さんにご登壇いただきました。
EX(従業員体験)とCX(顧客体験)の向上で生まれる顧客の成功体験がブランドの価値になり、それが事業成長につながるという杉山さん。EXとCXそれぞれの向上に関するコミュニティ施策が有名企業の事例とともに解説され、参加者がうなずきながらメモを取る姿が見られました。
特別セッション2「選ばれ続けるブランドへ 丸亀製麵の顧客体験価値向上の核心」
続いて行われた特別セッション2は、株式会社トリドールホールディングス 執行役員 CMOで株式会社丸亀製麺 取締役 マーケティング本部長の南雲克明さんがご登壇。モデレーターをパーソルテンプスタッフ株式会社 執行役員CMOの友澤大輔さんに務めていただきました。2人ともMarketing Nativeのインタビュー記事にご出演いただいたことがあります。
左から
南雲克明さん(株式会社トリドールホールディングス 執行役員 CMO、株式会社丸亀製麺 取締役 マーケティング本部長)
モデレーター
友澤大輔さん(パーソルテンプスタッフ株式会社
執行役員CMO)
南雲さんにとっての「マーケティングとは何か」という話から、「マーケターに必要なスキル」「そのブランドでしか体験できない顧客体験価値をつくるために大切なこと」、さらには「顧客体験価値の向上に全社一丸となって取り組む上で重要なこと」など深掘ったところまで質問が及び、丸亀製麵の好調な事業成長を支える根幹の考え方が明かされました。
企業講演「アプリでかなえるファンコミュニケーション〜共感・愛着でつながるピエトロ、GOOD NEWSの事例〜」
続いて、再びスポンサー様の企業講演へ。ノーコードでアプリができるようなプラットフォームづくりで知られる株式会社ヤプリ 執行役員のCCO金子洋平さんにご登壇いただきました。
ヤプリは国内850以上のアプリを預かっているとのこと。その上で、「顧客と企業」の関係性から顧客の「共感・愛着」を生み出し、アプリでファンベース経営を体現できているとして、レストランの経営やドレッシング、ソースなどの製造販売で知られるピエトロなどの成功事例が取り上げられました。
企業講演「独自データソリューションとLTV予測機能による広告運用について」
続いてもスポンサー様の企業講演です。Macbee Planetグループ 株式会社Macbee X 代表取締役の藤原賢太さんにご登壇いただきました。
広告の成果が伸び悩んでいる企業の担当者を対象に、データは豊富にあるものの今ひとつ統合が図られていなかったり、マーケティングに活かせていなかったり、シームレスに連携できていなかったりする悩みをただインテグレーションするだけでなく、どのような広告運用をすべきかまで一気通貫で提案、実行できる独自システムの解説が行われました。
ワークショップ「数値から解き明かす消費者の真の姿 データに潜むインサイトとは?」
ワークショップも行われました。登壇者は株式会社グロースX 執行役員 マーケティング責任者 兼 コンテンツ責任者の松本健太郎さん。松本さんは何度かMarketing Nativeにご出演いただいていますので、ご存じの読者もいらっしゃると思います。残念ながらこの日は松本様の事情で大阪からZoomでのオンライン登壇となりました。
マーケティングに関わる多くの人が気になる「インサイト」。インサイトとは何か。どうすればインサイトを発見できるのかなどを、コンビニスイーツのアンケート調査を基に松本さんが解説しました。手元に配られた調査データを見ながら一緒に考えることで、参加者の方々もインサイトの発見の仕方を学べたのではないかと思います。
企業講演「スピーディな生活者リサーチでマーケティングPDCAを改善する方法」
続いてはスポンサー様の企業講演。株式会社ジャストシステム ソリューションストラテジー事業部 企画営業グループ セクションリーダーの嶋田憲人さんにご登壇いただきました。
生活者の消費行動や情報接触経路などが高度に複雑化して変化を続けている今、ビジネスを成功させるためにはスピーディな生活者理解が欠かせません。一方で、これまで生活者理解の主要な手段であったマーケティングリサーチが、現代の生活者の変化スピードに対応できなくなりつつあります。そこでインサイト発掘が手軽にできるジャストシステムのマーケティングリサーチサービスが紹介されました。
特別セッション3「スキマバイトの市場を創出!『タイミー』の急成長を支えたマーケティングとブランディング」
最後の特別セッション3は、注目のタイミー。登壇者は株式会社タイミー執行役員 CMOの中川祥一さんと同じく株式会社タイミーBX部長の木村真依さん。モデレーターは株式会社グロースX 取締役 COO山口義宏さんに務めていただきました。
左から
中川祥一さん(株式会社タイミー 執行役員 CMO)
木村真依さん(株式会社タイミー BX部長)
モデレーター
山口義宏さん(株式会社グロースX 取締役 COO)
タイミーの認知やブランド連想を取るために、マーケティングでは主にテレビCMやデジタル広告を実施したとのこと。では、「スキマバイト」という新カテゴリを取るために、どんなマーケティングを行ったのか。タイミーの成功へ向けてマーケティングとブランディングで連携したポイントは何か、などが語られました。話題の企業のキーパーソン2人の登場とあって、最後の時間帯にもかかわらず、参加者の皆さんの関心もひと際高いようでした。
懇親会
特別セッションと企業講演の終了後は懇親会が行われました。乾杯のご発声はタイミーの中川さん。懇親会では、参加者の方々が名刺交換しながら挨拶を交わす姿が見られ、盛会のうちに無事終了しました。
終日司会を務めていただいたフリーアナウンサーの五戸美樹さんもお疲れさまでした。
皆さま、次回は春にお会いしましょう!