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Webマーケティング

CTAとは?基礎知識と成果を上げるための改善ポイント

最終更新日:2022.01.30

サイト運営の重要な指標の一つに「コンバージョン率(以下CVR)」があります。事業の売り上げ目標を達成する上で必要不可欠な指標ですが、CVR向上のために効果的な施策の一つが「CTA」の改善です。CTAとは自社サイトを訪れたユーザーに問い合わせや会員登録などの行動を促す要素を意味します。

CTAの改善がなぜCVR向上に効果的なのでしょうか。この記事では、CTAの基礎知識を整理するとともに、重要性や改善ポイントを解説します。

目次

CTAの基礎知識

そもそもCTAとは何でしょうか。ここではCTAの基本的な役割と具体的な行動の例を解説します。

CTAとは?

CTAとは、Call To Action(コール トゥ アクション)の頭文字を取ったもので、日本語では「行動喚起」と訳します。ここでいうアクションとは問い合わせや会員登録などを指しており、例えばWebページ内のコンテンツや動画を通じて何かしらのアクションを呼びかけることを言います。実際には、ユーザーに行動を喚起させるためのテキストや画像をCTAと表記することが多く、資料請求ボタンや購入ボタンがCTAの一種となります。

通常、WebサイトのKPIにはユーザーからの問い合わせや購買、資料請求などが設定されますが、それを達成するためには、CTAボタンのクリック率(以下「CTR」)やCVRを向上させることが重要です。そのためには、CTAボタンの改善が必要であり、ユーザーの目を引くためにCTAボタンのラベリングやサイズ、色、設置位置などを工夫することで、行動を促します。

CTAが使用される具体的な行動例

CTAボタンは、Webサイトが目指すコンバージョンポイントにユーザーを誘導するために設置するのが一般的です。コンバージョンを発生させるタイミングでの利用が多く、下記のようなコンバージョンポイントで使われます。

  • 問い合わせ
  • 購入
  • 無料レポートやホワイトペーパーなどの資料請求
  • 登録(会員登録、メルマガ、定期購読の登録など)
  • セミナーの申し込み
  • SNSフォロー
  • コメント記入 など

これらのコンバージョンポイントは、Webサイトの目的によって変わるので、ユーザーに行動を起こしてもらうためにも目的に応じたCTAを作成しましょう。

CTAの一般的な設置場所

CTAボタンは、Webサイトの目的によって設置場所を変える必要があります。理由は、コンバージョンにつながりやすい適切な場所に設置するのが望ましいとされるからです。一般的に適したCTAボタンの設置場所は次の通りです。

・ファーストビュー(ランディングページ含む)

最も重要な設置位置の1つです。ユーザーはWebサイトを訪問した際、必ずファーストビューを見るので、CTAの設置を最初に考えるべき場所です。

・Webページのヘッダー・フッター

ヘッダーはファーストビューと同様にユーザーはほぼ必ず見る場所です。近年ではヘッダーをスクロールに追従させるWebサイトも多く見られ、ユーザーが必要と思ったときにCTAボタンをクリックすることが可能となっています。また、コンテンツを読み切ったあとにCTAボタンをクリックするユーザーも多いため、フッターへの設置もおすすめです。

・サイドバー

CTAの設置位置としてサイドバーも忘れてはいけない場所の一つです。サイドバーの上部に設置することでファーストビューやWebページのヘッダーと同じようにユーザーに必ず見てもらうことが可能となります。Webページのヘッダー同様にスクロールに追従させる方法も有効です。

・記事内

記事を読んで納得したり、あらためて興味を持ったユーザーは、問い合わせや購入を検討するため、そのときにCTAボタンが目に留まるとクリックしてくれる可能性が高くなります。記事の上や目次下にCTAを設置しておけば、万が一検索意図と違った記事だと思って離脱しそうであっても別ページへ回遊する可能性が生まれます。

記事の中段や下段に設置しておけば、ある程度記事内容に満足したユーザーがCTAボタンをクリックしてくれる可能性が出てきます。記事の内容と読み手の心理状況を加味して適切な設置位置を検討しましょう。

・ページ滞在時や遷移時のポップアップなど

ページに滞在して一定時間経過するとポップアップが表示され、そこにCTAが設置されているケースが見られます。ユーザーに半ば強制的にCTAを見せることができるため、CVRの向上が見込める可能性があります。

一方で、ユーザーはその時点での行動を強制的に中断させられるため、UXを損なってしまい離脱されるおそれもあります。使用する際は、ヒートマップなどを活用し、ユーザーの行動に合わせた最小限の設置に留めておくことをおすすめします。

マーケティングにおけるCTAの重要性

CTAが重要とされる理由は、CTAを少し改善するだけでCVRが変化する可能性があるからです。特にCTAボタンのラベリングや色、設置場所をWebサイトの目的に合わせて最適化することで、ユーザーが次のアクションに迷うことなく進めるようになり、素早くCVRの改善につなげることも可能になります。CVRを改善するためにWebサイトをリニューアルするケースもあると思いますが、その前にCTAの改善を検討したほうが良いかもしれません。

効果的なCTAの改善ポイント

CTAをどのように改善すればCVRの向上につなげられるのでしょうか。ここではCTAの改善ポイントをご紹介します。

訴求軸

ユーザーにクリックしてもらいやすく、かつ行動を起こしたいと思われるように喚起することが大切です。そのためには、コンバージョンへの導線設計がポイントになるので、CTAボタンをどのような配色やラベリングにすべきかも導線設計の段階で決定することが望ましいといえます。例えば、Webサイト上での高額商品の購入は即決が難しいのが一般的なので、購入の意思決定を行ってもらうためにも、資料請求やお試しセットの申し込みなど段階を分けてCTAを最適化することが重要です。

マイクロコピー

マイクロコピーとは、CTAボタンの上・下・内や周辺、問い合わせフォームなどに用いられる文章のことを指します。CTAボタンのラベリング同様にCVRに大きな影響を及ぼす要素となっているので、A/Bテストをしつつ改善しましょう。

CTAボタンの配色

一般的には緑色やオレンジ色が適しているとされますが、自社サイト全体の色味と調整することも大切です。ただ、自社サイトにない色をCTAボタンにすることで目立った印象を与え、CTRの改善につながることもあります。どの配色のCTAボタンが良いかはA/Bテストを行うことで判明します。

CTAボタンの設置場所

CTAごとの目的に応じて、配置場所を最適化することや、ユーザーの納得するタイミングでの設置が重要です。例えば、資料請求が目的の場合、記事コンテンツの中段や最下部に設置するのが一般的です。理由は、記事内容に納得しつつ、さらに詳しい情報を手に入れたいユーザーが資料請求することが多いと考えられるためです。その際、余白を多めに設けてCTAボタンを目立たせることもポイントになります。

CTAの改善効果をさらに高める考え方

前段でCTAの基本的な改善ポイントを紹介しました。ここではそのポイントを受けて、さらに改善効果を高めるための考え方をお伝えします。

ユーザーが次のアクションを想像しやすいラベリングにする

CTAボタンを押下することで何が得られるのか、ラベリングが明確になっていることがユーザーを後押しするポイントになります。ただ、CTAボタンのラベリングを読まないユーザーもいるため、パッと見てわかりやすいCTAボタンにすることが大切です。

選択肢を減らす

ユーザーは選択肢が増えると、選択せずに離脱する傾向があるとされます。無駄にCTAボタンを増やさずに、コンテンツの流れや、読んでいるユーザーの気持ちを考えて適切な場所に設置しましょう。

CTAボタンを統一する

Webデザインではパーツごとに統一感をもたらすことで、ユーザーにそのパーツが何を意味しているのか認知してもらいやすくなります。そのため、CTAボタンのサイズや色をWebサイト内で統一することで、ユーザーを迷わせず、CTAボタンの存在を意識させることも可能です。CVRの向上につながるのでWebサイトの立ち上げやリニューアル時には、CTAボタンの統一感も意識して制作しましょう。

テストを繰り返し、効果検証を行う

CTAボタンの最適化は、CVRの向上に大きな影響をもたらします。そのため、配置や色、ボタンのサイズやテキストなど、一度作って終わりではなく、テストし続けることが求められます。Webサイトのデザインにもトレンドがあるので、効果検証しつつPDCAを回していくことが重要です。

CTAの最適化でコンバージョン率を高めましょう

CTAの基礎知識と成果を上げるための改善ポイントを説明してきました。CTAとは、行動喚起と訳されるようにユーザーに次なるアクションを迷うことなく促すための要素です。CTAボタンのラベリングやサイズ、色に多少の変化を加えただけでもユーザーのリアクションに変化が起きやすくなります。ユーザーをコンバージョンまでスムーズにつなげるためにも、継続的にPDCAを行い、最適なCTAを目指しましょう。

なお、以下の記事ではコンバージョン率の改善方法について紹介しています。CTAを改善してもコンバージョンが増えない方、CTA改善の必勝方法が知りたい方は参考にしてみてください。

関連記事:WACUL垣内勇威が語る、コンバージョン率改善の勝ちパターン

記事執筆者

Marketing Native編集部

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