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コンテンツマーケティング

SEOライティングで大切なポイントとは?効果的な文章の書き方

最終更新日:2022.05.17

Webサイトに記事を載せて流入数を増やしたいと考えたとき、SEOを考慮したライティング技術が必要です。SEOライティングは、検索エンジンとユーザーの両者を意識して書くことが理想とされています。そのため、ライティングスキルとSEOの知識が必要です。自社サイトで記事を用意するにあたって、どのようなポイントに気をつければ良いのか、具体的に知りたい方も多いでしょう。

今回はSEOを考慮した記事の構成の仕方や、文章の書き方などについて紹介いたします。

目次

SEOを考慮したライティングが重要な理由と押さえておきたいポイント

検索エンジンの評価が高いコンテンツを作成すると、検索結果が上位になる可能性があります。SEOを考慮したライティングが重要視される理由についてご紹介します。

アンサー度の高い良質な記事は検索結果で上位に表示されやすい

SEOとライティングには深い関係性があります。アンサー度が高く良質なコンテンツほど検索エンジンから評価され、検索結果で上位に表示されやすくなります。そのため、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツが作れるかどうかが重要です。検索結果で上位に表示されれば、サイトの流入数増加にもつながります。

検索エンジンと読者の両方を意識した文章にする

SEOライティングで大切なことは、検索エンジンとユーザーの両方を意識した文章を作成することです。Googleは、ユーザーにとって有益となるサイトを検索結果の上位に表示したいと考えています。しかし、ユーザーにとって有益なサイトであるかどうかを判断するコンテンツの「質」の部分について、検索エンジンのロボットは完全に理解しているわけではありません。よって、SEOの観点で必要なポイントを押さえながら、ユーザーの検索意図を意識したライティングを行うことが大切です。

ページ上の単語(キーワード)は、現在も Google やユーザーがあなたのページを理解するうえで依然として重要です。Google のシステムは改善されましたが、まだあなたの思いを読み取ることまではできません。そのため、自分のサイトはどんなサイトなのか、何を見てほしいのかを明確にする必要があります。あなたのサイト、商品、サービスの特徴を訪問者にしっかりと伝えましょう。

※出典:ウェブマスター向け公式ブログ

検索エンジンを意識した文章とは

  • ユーザーの検索意図を汲み取った内容である
  • タイトルやタグなどに主軸キーワードが盛り込まれている

検索エンジンを意識した場合、検索意図に沿っているだけでなく、タイトルやhタグなどの重要箇所に主軸としているキーワードを盛り込んでいるかどうかも大切です。検索エンジンはタイトルやhタグに記載されているキーワードから、どんなテーマについて書かれている記事なのかを読み取ります。

読者を意識した文章とは

  • ユーザーの検索意図を汲み取った内容である
  • ユーザーにとってわかりやすい文章である

読者を意識した場合、検索意図を汲み取った内容であるのはもちろん、わかりやすい文章が求められます。わかりやすい文章とは、誤字脱字がなく、日本語として的確な文章のことを指します。SEOの観点でキーワードは適宜盛り込む必要がありますが、過剰になってしまうと、かえってユーザーにはわかりにくい記事となります。文章の内容とは関係のないSEO対策用語を盛り込む、キーワードスタッフィングなどが悪い例として挙げられます。

記事を構成する要素で注意するポイント

記事を構成する要素の中にはSEOの観点から気をつけておきたいポイントがいくつかあります。キーワードの位置や、見出しタグの使い方など、一般的に知られている手法をお伝えします。

ページのテーマ

一つのページにつき、テーマも簡潔に一つに絞りましょう。一つのページで複数のテーマを設定すると、内容が薄まり、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツではなくなります。すると、検索エンジンのからも評価されにくいため、対象のキーワードを一つ決め、そのキーワードを検索するユーザーの意図に沿った記事を作成しましょう。

タイトル

タイトルをつける際は、記事の主題としているキーワードを前方に置くことがポイントです。タイトルの文字数は、検索結果に全文表示される25~32文字を推奨します。また、ユーザーの興味を引くために誇張表現と思われるようなタイトルをつけるのは逆効果です。記事の内容と一致し、簡潔に表したタイトルを考えましょう。

リード文

リード文とは本文の内容を簡潔にまとめた文章のことで、hn見出しのすぐ下に配置するのが一般的です。ユーザーが本文を読むか否かを判断する部分でもあります。リード文を執筆する際は、主軸としているキーワードを含みつつ、180字程度で必要な情報を盛り込むようにしましょう。検索エンジンはファーストビューに含まれる内容を重視しているとされるためです。また、ユーザーにとっては自分が求めている情報が載っている記事かどうかを判断する重要な部分となるため、その先の本文を読みたくなるような文章が求められます。


上記は当サイトのファーストビューです。赤い枠で囲った部分がリード文となります。

見出し

見出しタグを使用するとページ内で階層構造を持たせることができ、ユーザーも検索エンジンもコンテンツの内容を理解しやすくなるというメリットがあります。近年の検索エンジンはコンテンツの質を重視するといわれていますが、見出しタグなどのサイトの基盤も重要です。「コンテンツの質」と「正しいサイトの基盤」ができると、SEO効果が期待できます。

hタグ

hタグとは、各ページの見出しとなるタグを指し、主軸としているキーワードや共起語を入れると良いとされています。h1~h6まであり、h1が大見出し、h2が中見出しとなっています。ページ内で段落区切りを使う場合にhタグを使用して見出し設定を行います。タイトルも含めて同じ見出しがあると混乱を招くため、重複しないように気をつけましょう。h1→h2に進むにつれて、内容が深掘りされていくのが一般的です。

文章の構成を考える際のコツ

文章を書く際に、全体の構成として起承転結を意識する方が多いのではないでしょうか。SEOライティングでは、ユーザーの閲覧方法を考慮して、結論を先に書く場合があります。

起承転結の概念を捨てる

文章を構成する際は、結論ファーストを意識して書くようにしましょう。Webの記事では、情報がわからない時点でユーザーがほかのサイトを求めて離脱してしまう可能性があるためです。新聞などの紙媒体のメディアには全体を見渡せる一覧性があります。そのため、ページ全体を見せてユーザーに読み進め方をゆだねることが可能です。一方Webメディアでは、基本的に縦スクロールで閲覧されることがほとんどです。縦スクロールの読み方であるということを認識し、作成者側がユーザーの読み進め方を設計しておく必要があります。

文章構成の例

今回は文章構成の主な例を二つご紹介します。

三段論法

大前提と小前提から結論を導き出す「論理的推理論」の一つです。論理的な思考を示すライティング方法として最適な文章構成です。

  1. 大前提
    AならばBであるといった、普遍的で多くの人に知られていることを述べる。
    【例】検索エンジンは検索されるためにある。
  2. 小前提
    CはAに当てはまる、といったそれぞれの具体的な定義を述べる。
    【例】Googleは検索エンジンである。
  3. 結論
    CはBとなるといった結論を述べる。
    【例】ゆえにGoogleは検索されるためにある。

パラグラフ・ライティング

各パラグラフ(段落)を、トピックセンテンス(その段落で言いたいこと)とサブセンテンス(言いたいことを補足・説明する文)のみで展開していく文章構成の方法です。検索エンジンに対して文章構造を適切に伝えやすい文章の書き方でもあります。記述する際のルールは以下の通りです。

  1. 一つのパラグラフにトピックは一つだけにすること。
  2. 結論ファーストで文章を構成する。
  3. トピックセンテンスを各パラグラフの冒頭に書く。基本は一文で述べる。

文章を書くときのポイント

文章を書くにあたっても、押さえておいたほうが良いポイントが5つあります。共起語や専門用語を意識した、SEOに効果的なライティングスキルを身に付けましょう。

文章の構成を簡潔にする

文章はできるだけ簡潔に書きましょう。読みやすい文章は、一文80文字程度が目安です。ただし、短い文章ばかりが並ぶと稚拙な印象を与えかねません。その場合は文章をつなげて80文字程度になるようにしますが、冗長な表現にならないように注意が必要です。

内容に応じて箇条書きを用いるもの良いでしょう。何が書いてあるのかわかりやすくなるほか、重要項目を目立たせることができます。

そのほかにも注意すべきなのは、文末表現です。例えば、「~ます。~ます。」というような同じ文末表現の連続使用は、文章の抑揚を損ないます。また、「~と思います。」「~だそうです。」などの推量表現の使用は「根拠の薄い記事」という印象をユーザーに与えかねないので、避けたほうが良いでしょう。

共起語を意識する

上位表示を狙っているキーワードの共起語を確認して、執筆に取り組みましょう。共起語は無理に記事内に出現させようとするのではなく、確認する程度で構いません。濃い内容の記事を書けば、自然と共起語が含まれて、ユーザーにとって充実した情報になるはずです。ただし、専門用語ばかりになるとユーザーにやさしくない文章になるので、かみ砕いた説明を織り交ぜながら作成しましょう。

指示代名詞の多用は避ける

Googleは機械的に文章を読み取るため、「これ」や「それ」「あれ」と書かれていても、何を指しているのかが判断できません。具体的な名詞を用いず、「これ・それ・あれ」や「ここ・そこ・あそこ」を使用することによりSEO効果が薄まるおそれがあります。また、「これ」「それ」「あれ」が多い文章はユーザーにとってもわかりづらい文章になりやすいです。「可能な限り名詞に置き換えたり、指示代名詞を使わないようにしたりして、検索エンジンも理解できる文章を作りましょう。

【例】
× 平成28年に830万人の外国人観光客が浅草を訪れました。ここ彼らから人気の観光地といえます。
○ 平成28年に830万人の外国人観光客が浅草を訪れました。浅草外国人観光客から人気の観光地といえます。

誤字脱字に注意する

誤字脱字を残したままの原稿をアップしてしまうと、サイトに対する信頼性が下がるおそれがあります。人の名前や、商品名といった固有名詞の誤りは音読や校正機能では気が付きにくいため、検索エンジンを利用して調べましょう。

また、執筆直後のチェックは、先入観によって、誤字脱字に気が付かない場合があります。推敲する際は、なるべく時間をおいて確認するようにしましょう。そのため、違和感がないかどうか声に出して読んでみたり、ほかの人に読んでもらったりして、自分が見逃している誤字脱字に気付いてもらいましょう。ほかにも、Wordの構成機能を活用する方法があります。「Wordで校閲」~「スペルチェックと文章構成」を選択すると、自動で誤字脱字が検出されます。

盗用をしない

コンテンツを作成するにあたって、他サイトの文章をそのまま写したり、一部言い回しや表現を変えて投稿したりすることは盗用にあたります。検索エンジンは、同じような内容のページが複数存在する場合、最も必要性が高いと判断したページのみを検索結果に表示します。そのため、コピーコンテンツを作っても検索上位には表示されず、場合によっては著作権侵害で訴えられることもあります。コピーコンテンツを発見するツールも存在します。独自性のある文章を目指しましょう。

SEOの観点だけでなく、読者も意識した文章を

SEOライティングでは、単なる文章の作成ではなく、SEOの観点と読者にとっての読みやすさを意識した文章を執筆するスキルが必要です。対象のキーワードについて読者が知りたい情報を簡潔な文章にまとめて、質の高い情報を提供しましょう。

また、今回ご紹介した「三段論法」や「パラグラフ・ライティング」といった文章構成は、一つの例です。執筆にあたっては、SEOライティングに関する本なども参考にすることをおすすめします。執筆経験を積みながら、自分に合ったライティング方法を見つけていきましょう。

記事執筆者

Marketing Native編集部

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