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新語・流行語大賞にノミネートされると検索ボリュームはどれくらい変わる?

最終更新日:2022.05.10

毎年12月に発表される、ユーキャン新語・流行語大賞。第35回を迎えた2018年の年間大賞は「そだねー」が受賞し、eBASEBALLなどで盛り上がりを見せた「eスポーツ」や、Twitterでの呼びかけをきっかけに世界的に広がった「#MeToo」などがトップ10入りしています。

新語・流行語大賞では、大賞やトップ10の前に、まずノミネートされた言葉が発表されます。2018年は30語がノミネートされましたが、本当に流行したのか、疑問の声が上がった言葉もありました。知らない言葉をつい検索した方も多いのではないでしょうか。そこで気になるのが、「新語・流行語大賞にノミネートされると、検索ボリュームはどれくらい増えるのか」という点です。

今回は、流行語大賞にノミネートされていた30語について、検索ボリュームの観点から調査を実施。ノミネートに伴う検索ボリュームの変化などを調べてみました。

目次

ノミネートされたワードと具体的な調査方法

今回の調査は、ノミネートされた30語について、サジェストキーワードも含めて検索ボリュームを出し、合計数の変動を見てみました。

ノミネート30語一覧

2018年にノミネートされた言葉は、以下の30語です。

  • あおり運転
  • 悪質タックル
  • eスポーツ
  • (大迫)半端ないって
  • おっさんずラブ
  • GAFA(ガーファ)
  • 仮想通貨/ダークウェブ
  • 金足農旋風
  • カメ止め
  • 君たちはどう生きるか
  • 筋肉は裏切らない
  • グレイヘア
  • 計画運休
  • 高プロ(高度プロフェッショナル制度)
  • ご飯論法
  • 災害級の暑さ
  • 時短ハラスメント(ジタハラ)
  • 首相案件
  • 翔タイム
  • スーパーボランティア
  • そだねー
  • ダサかっこいい/U.S.A.
  • TikTok
  • なおみ節
  • 奈良判定
  • ひょっこりはん
  • ブラックアウト
  • ボーっと生きてんじゃねえよ!
  • #MeToo
  • もぐもぐタイム

調査方法

ノミネートされた30語のサジェストキーワードを調査し、月別の検索ボリュームをキーワードプランナーで取得。例えば「そだねー」なら、「そだねー 意味」「そだねー かわいい」などの掛け合わせキーワードの検索ボリュームも含めた合計で、推移などを調査しています。

なお、調査結果が2018年11月までの検索ボリュームになっているのは、2018年12月分の検索ボリュームが反映されるのが早くて2019年1月中旬の見込みとなるためです。

全体の調査結果と詳細

30語の検索ボリューム(サジェストキーワードのボリュームも含めた合計。以下、「合計」と記載)をまとめてグラフに表すと、下記のような図になりました。「仮想通貨 ダークウェブ」と「おっさんずラブ」の検索ボリューム(合計)がかなり大きいことがうかがえます。

新語・流行語大賞ノミネート前後の差分を表にまとめると以下の通りで、ノミネート後に最も検索ボリューム(合計)の数値が増加したのは「仮想通貨 ダークウェブ」でした。ただ、伸び率(10月の検索ボリューム/11月の検索ボリューム)を見てみると、「翔タイム」が42000%と最も大きく伸びています。

「#MeToo」や「TikTok」「おっさんずラブ」など、もともとインターネット上で関心を集めていたキーワードは、検索ボリューム(合計)の増加が見られません。

では、それぞれのワードについて、検索ボリュームの推移を詳しく見ていきましょう。

年間大賞「そだねー」&トップ10

そだねー

「そだねー」は、2018年2月に開催された平昌五輪で銅メダルを獲得した、カーリング女子日本代表チームの試合中の掛け声です。北海道の方言で、「そうだね」を意味します。緊迫した試合の中で聞こえてくる、どこかのんびりとした「そだねー」が話題となり、Twitterでもトレンド入りしました。

検索ボリューム(合計)が最も大きいのは、大会のあった2018年2月です。ノミネート前の検索ボリューム(合計)は6,220であるのに対し、ノミネート後の2018年11月には16,820まで増えています。

eスポーツ

エレクトロニック・スポーツの略である「eスポーツ」は、対戦ゲームをスポーツの一種とする名称です。2018年8月18日から9月1日に開催されたアジア競技大会で日本人の優勝選手が出たことや、IOC(国際オリンピック委員会)会長が競技としての採用について言及したことで注目を集めました。

アジア競技大会eスポーツで日本初となる金メダル獲得が話題を呼び、2018年9月に検索ボリューム(合計)はピークを迎えています。流行語大賞ノミネート後の増加はありません。

(大迫)半端ないって

FIFAワールドカップロシア大会で、2018年6月19日に行われた日本対コロンビアの試合で大迫勇也選手が見事な決勝ゴールを決めた際に話題となった言葉です。元々は、2009年に全国高校サッカー選手権準々決勝で鹿児島城西高校と対戦した滝川第二高校の主将が、大迫選手について話したコメントから派生しています。
※「半端ないって」で調査。

大迫選手がコロンビア戦で華麗なゴールを決めた2018年6月に検索ボリューム(合計)は767,590と最も高くなっています。流行語大賞ノミネート後の検索ボリューム増加は見られません。

おっさんずラブ

「おっさんずラブ」は、テレビ朝日系で2018年4月21日から6月2日まで放送されていたドラマのタイトルです。主人公のおっさんを巡る、おっさん同士の恋愛模様が話題となり、「#おっさんずラブ」はTwitterトレンドの世界1位にもなりました。

ドラマ放送以前からも、ある程度の検索ボリューム(合計)があった「おっさんずラブ」ですが、ドラマ放送中の2018年5月に急激に数字を伸ばし、放送終了後に下降しています。その後も一定の検索ボリューム(合計)は維持しているものの、新語・流行語大賞ノミネートに伴う変化は受けなかったようです。

ご飯論法

国会審議での加藤勝信厚生労働大臣による論点をすり替えた答弁から生まれた新語です。2018年5月に法政大学の上西充子教授が論点ずらしについて記事を執筆したところ、ブロガー・漫画評論家の紙屋高雪さんが「ご飯論法」という言葉とともにリツイートし、広まりました。

元のツイートのリツイート数は特筆するほど多くありません。5月に増加した後、次第に下がっていた検索ボリューム(合計)が、新語・流行語大賞ノミネートの影響を受けて急増していることがグラフからわかります。

災害級の暑さ

2018年7月23日に埼玉県熊谷市で41.1℃という観測史上最高気温が記録され、緊急会見で気象庁が日本の記録的な暑さについて、「1つの災害と認識」と述べたことに由来する言葉です。

ずっと0だった検索ボリューム(合計)の数値が、ノミネート後に一気に伸びている特徴的なワードです。気象庁の会見以降、メディアで「災害級」「災害」という言葉は取り上げられていたようですが、「災害級の暑さ」という言葉であらためて認知されたのは、新語・流行語大賞ノミネートの影響でしょう。

スーパーボランティア

全国各地でボランティア活動を行う尾畠春夫さんを評した言葉です。2018年8月、山口県で2歳の男の子が行方不明になり、県警が100人規模で捜索しても見つけられなかったのを、尾畠さんが捜索から30分程で発見したことが話題となりました。

検索ボリューム(合計)は、小畠さんがニュースで取り上げられた8月に急増。新語・流行語大賞ノミネート後も10,410から13,610とわずかに増加しています。

奈良判定

2016年に岩手県で開催された国体で、日本ボクシング連盟の山根明前会長が圧力をかけ、ルール外の判定で審判が奈良県の選手を優遇していた疑惑が持ち上がったことから生まれた言葉です。2018年7月27日に日本ボクシング連盟の関係者ら333人が提出した告発状をきっかけに、助成金の不正流用や権力の一極集中といった問題と併せて明らかになりました。

告発状が提出された7月から検索ボリューム(合計)が増加し、8月にピークを迎えています。その後、5,580まで減っていた検索ボリューム(合計)は、ノミネート後に12,410まで増えています。

ボーっと生きてんじゃねえよ!

2018年4月からレギュラー放送が始まったNHKの教養バラエティ「チコちゃんに叱られる!」で使われているひと言です。5歳児という設定のキャラクター「チコちゃん」が投げかける素朴な疑問に対し、答えられないでいると「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られてしまいます。

「ボーっと生きてんじゃねえよ!」は、サジェストキーワードも含めて検索ボリュームがありませんでした。

ノミネート20語

大賞やトップ10に輝かなかったものの、ノミネートされた20語についても見ていきましょう。

あおり運転

運転中にほかの運転者を妨害したり、パッシングなどであおったりして交通の危険を生じさせることです。2017年6月に東名高速道路で起きた、あおり運転による夫婦2名の死亡事故を契機に、2018年1月以降に取り締まりが強化されるようになりました。

1年を通じてあおり運転に関する事件がメディアで取り上げられたこともあり、検索ボリューム(合計)が常に一定量あるキーワードです。10月にかけて減少していた検索ボリューム(合計)は、11月に再び増加しています。

悪質タックル

2018年5月6日に行われた日本大学と関西学院大学によるアメリカンフットボールの定期戦で、日本大学の選手が悪質なタックルにより関西学院大学の選手にけがを負わせた問題から生まれた言葉です。

「悪質タックル」が話題になった5月は、検索ボリューム(合計)が172,780まで跳ね上がっていますが、その後は減少し、新語・流行語大賞ノミネート後に少し増加しています。

GAFA(ガーファ)

世界的に個人データを収集し、分析・活用している「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の4社を指す言葉です。2018年7月に出版された『the four GAFA四騎士が創り変えた世界』(著:スコット・ギャロウェイ、翻訳:渡会圭子)が話題を呼びました。

「GAFA」も、新語・流行語大賞のノミネートを受けて、検索されるようになったと思われるキーワードです。『the four GAFA四騎士が創り変えた世界』の刊行後に徐々に増えてはいますが、10月から11月で急増しているのがグラフからわかります。

仮想通貨 / ダークウェブ

2018年1月26日に仮想通貨交換業者のコインチェックが外部より不正アクセスを受け、約580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出したことが大きな話題となりました。「NEM」の流出先が、匿名性の高いインターネット空間であるダークウェブでした。
※「仮想通貨」と「ダークウェブ」それぞれのサジェストキーワードも含めて算出

「仮想通貨」単ワードの検索ボリュームが平均550,000と大きく、「仮想通貨 ダークウェブ」の検索ボリュームは平均110です。新語・流行語大賞のノミネート前後にも検索ボリューム(合計)は898,240から1,072,320とやや増加しています。

金足農旋風

2018年8月に行われた第100回全国高等学校野球選手権記念大会(甲子園)で準優勝した、金足農業高校の快進撃を象徴する言葉です。秋田県勢としては1915年以来の決勝進出でした。

「金足農旋風」も、新語・流行語大賞のノミネートを受けて、検索ボリューム(合計)が大幅に増加したキーワードの一つです。サジェストキーワードは「金足農旋風とは」「金足農旋風 意味」「金足農旋風の記憶」でした。

カメ止め

2017年11月に先行上映された後、2018年6月より日本国内で公開された映画『カメラを止めるな!』の略称です。映画を見た人の口コミをきっかけにSNS上で話題となり、上演館数が2館から340館に拡大。興行収入30億円以上のロングヒットを記録しました。

公開直後の6月と7月は検索ボリューム(合計)が0だったのが、8月に急増しています。「カメ止め」単ワードでも、平均検索ボリュームが4,400あります。12月のブルーレイ・DVD発売などの話題もあり、新語・流行語大賞のみの影響とは言えないかもしれませんが、未だ話題となっているキーワードです。

君たちはどう生きるか

1937年に出版された吉野源三郎の小説を原作とした漫画『君たちはどう生きるか』(漫画:羽賀翔一)が2017年8月に発売されました。2018年1月に累計発行部数100万部を超えたことが発表され、ベストセラーとなりました。

もともと「君たちはどう生きるか」というキーワードの平均検索ボリュームが74,000と大きく、累計部数100万部を突破した1月に、サジェストキーワードも含めて検索ボリュームが増加しています。新語・流行語大賞ノミネート後も、36,210から72,050と増加が見られます。

筋肉は裏切らない

2018年8月27日~30日にNHKで放送され、無言で5分間筋トレを行うというストイックな内容が話題を集めた番組「みんなで筋肉体操」。同番組に出演した、近畿大学生物理工学部の谷本道哉准教授による決め台詞の一つが「筋肉は裏切らない」です。

番組放送の段階でもある程度検索されていますが、新語・流行語大賞ノミネートを受けて改めて検索した人が多いようです。「筋肉は裏切らない 元ネタ」(検索ボリューム:3,600)が11月に検索されるようになっています。

グレイヘア

グレイヘアは、白髪を染めず、活かすヘアスタイルのことを指します。2016年9月に出版された『パリマダム グレイヘア スタイル』(出版:主婦の友社)をはじめ、2018年4月の『グレイヘアという選択』(出版:主婦の友社)、2018年10月に発売された『グレイヘアの美しい人』(出版:主婦の友社)、雑誌の特集などでブームになった言葉です。

以前より検索されていた言葉ではありますが、「グレイヘア」が新語・流行語大賞のノミネート語として発表されたとき、知らなかった人が多かったのでしょう。「グレイヘアとは」「グレイヘア 意味」といったサジェストキーワードの検索ボリュームが、10月から11月で急増しています。

計画運休

2018年9月30日夜から翌10月1日未明にかけて大型の台風24号が通過した関東地方では、JR東日本が首都圏の在来線をすべて運休にする「計画運休」を実施しました。JR西日本などではこれまでにも行われてきたものの、JR東日本が首都圏在来線全線で計画運休を行ったのは初めてで、大きな話題となりました。

計画運休実施のタイミングでは話題になったキーワードですが、新語・流行語大賞ノミネートによって検索ボリュームが増えることはなかったようです。

高プロ(高度プロフェッショナル制度)

高度な専門知識を有し、一定水準以上の年収を得ている労働者について、労働時間規制の対象から除外する仕組みです。時間外や休日、深夜労働に対する割増賃金の支払いを受けない一方、自由な労働時間で働くことができます。2018年4月6日に提出された働き方改革関連法案に盛り込まれました。
※「高プロ」で調査し、サジェストキーワードのうち「高プロラクチン血症」に関するキーワードは除外

新語・流行語大賞ノミネート前後で3,680から7,840とやや増加しています。働き方改革関連法案に盛り込まれた後、5月~6月と話題になったことがうかがえるキーワードです。

時短ハラスメント(ジタハラ)

長時間労働改善のための具体的な施策を講じずに、現場の従業員や部下に労働時間の削減を要求し、成果目標についても変更を行わないような管理職の行為を指す言葉です。
※「時短ハラスメント」で調査

「時短ハラスメント」という言葉がいつ誕生したかは明確ではなく、2017年11月 の時点で株式会社高橋書店によるアンケート調査の結果が発表されています。検索ボリューム(合計)が11月に50,910と急増していることから、新語・流行語大賞ノミネート後に多くの人が検索したことがわかります。

首相案件

2018年4月10日、朝日新聞が加計(かけ)学園問題について一面で『面会記録に「首相案件」』と報じたことをきっかけに話題となった言葉です。しかし、政治や行政では「首相肝いりで進めている」といった意味で昔からよく使われている言葉のため、偏向報道とする指摘も出ました。

もともと行政や政治の世界で使われていた言葉でしたが、4月の報道があるまで検索ボリューム(合計)は0です。新語・流行語大賞ノミネート後は、3,790まで増加しています。

翔タイム

メジャーリーグに移籍した大谷翔平選手の華々しい活躍について、アメリカのメディアが「SHOWTIME(翔タイム)」と報じたことがきっかけで使われるようになった言葉です。

「翔タイム」も新語・流行語大賞ノミネートの影響を受けたと言えるキーワードです。10月まで検索ボリューム0だったサジェストキーワードの「翔タイムとは」が、11月に2,900まで増加しています。

ダサかっこいい / U.S.A

2018年6月6日、歌手のDA PUMPがおよそ3年半ぶりのニューシングル「U.S.A.」を発売。そのダンスや歌詞の「ダサかっこよさ」が話題となり、流行しました。
※「U.S.A」はアメリカに関するサジェストキーワードが多いため、今回は「ダサかっこいい」を調査

CDの発売とともに、検索ボリューム(合計)が一気に増加しています。6月以降、「ダサかっこいい 曲」「ダサかっこいい ダンス」などの掛け合わせキーワードでも検索されるようになっています。

TikTok

TikTok(ティックトック)は2017年夏にリリースされた15秒の動画を共有できるアプリで、投稿の敷居の低さや拡散力の高さから、若い世代を中心に流行しました。

「TikTok」の検索ボリューム(合計)の推移は、新語・流行語大賞の影響があまり見受けられません。2018年に入って、盛り上がりを見せたことがグラフからうかがえます。

なおみ節

プロテニスプレイヤーである大坂なおみ選手の、インタビューなどでの印象的な話しぶりが「なおみ節」として注目を集めました。

9月の全米オープン優勝を受けてか、検索ボリューム(合計)は一時的に増加していますが、数値はそこまで大きくありません。新語・流行語大賞ノミネート後は、検索ボリューム(合計)が3,600まで伸びています。

ひょっこりはん

ひょっこりはんは、2017年の大晦日に放送された日本テレビ系の番組「ぐるナイ おもしろ荘」をきっかけにブレイクしたお笑い芸人です。音楽に合わせ「はい、ひょっこりはん」との掛け声とともにあらゆる場所から顔を出すネタが、SNSなどで流行し、話題を呼びました。

年明けから徐々にブレークした「ひょっこりはん」は、新語・流行語大賞ノミネート後も検索ボリュームが増加しておらず、すでに認知度が高いからか影響はあまり受けていないようです。6月は、ひょっこりはんが使用しているBGMについて著作権問題が騒がれた時期です。

ブラックアウト

2018年9月6日未明に北海道で発生した大規模な地震で、震源地に近い北海道電力苫東厚真火力発電所が被災。その影響を受けたほかの発電所も発電設備保護のために順次停止したことにより、北海道全域で停電(ブラックアウト)が発生しました。

9月の増加後、10月に一度減少した検索ボリューム(合計)は、新語・流行語大賞ノミネート後の11月に再び130,990まで伸びています。

#MeToo

2017年10月5日にアメリカのニューヨーク・タイムズ紙が報道したハリウッド映画の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏のセクハラ疑惑に端を発した、世界的なムーブメントです。SNS上で多くの女性が「#MeToo」のハッシュタグとともにセクハラや性的暴行に対して反対の声を上げました。

「#MeToo」は新語・流行語大賞ノミネートによる影響があまり見られず、検索ボリューム(合計)は増減を繰り返しています。

もぐもぐタイム

2018年2月に開催された平昌五輪でカーリング女子日本代表チームが休憩時間におやつを食べる様子が「もぐもぐタイム」として話題になりました。

「そだねー」に比べると最高検索ボリューム(合計)は少なく、133,020です。平昌五輪終了後は減少していた検索ボリューム(合計)は、11月に14,970まで増加しています。

 

ちなみに、検索ボリューム(合計)の平均ボリューム順に用語を並べ替えると、以下の通りです。「仮想通貨 ダークウェブ」が最も大きく、「おっさんずラブ」「TikTok」と続きます。もともと検索ボリュームが大きいとはいえ、ノミネートされた30語のうち、インターネット上で2018年に最も関心を集めていたのは「仮想通貨 ダークウェブ」のようです。

認知度が低いワードは検索ボリュームが増えるチャンス

今回調査した30語のうち、22語はノミネート後に検索ボリュームの増加が見られました。用語によっては背景にほかの要因があるかもしれませんが、一部の人の間でよく知られていた言葉が、新語・流行語大賞にノミネートされることによって大きな注目を集め、検索ボリュームが増加するケースがあります。2019年の新語・流行語大賞のノミネートワードが発表された際は、検索ボリュームの増加を見越してマーケティング戦略を打ち出してみても良いかもしれません。

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