Twitterをビジネスで活用していると、「フォロワーが増えない」「リツイート数が伸びない」などの悩みに直面することがあります。フォロワー数が多いほどTwitterでの宣伝効果は高く、リツイートしてもらえる可能性も上がるためです。フォロワー数が伸び悩んでいる場合などには、Twitter広告の出稿が検討されます。
今回は、Twitterをビジネスで活用する上で知っておきたいことや、Twitter広告の事例などをご紹介します。
目次
Twitterをビジネスで活用するには
Twitterはリアルタイムに情報を発信することができます。また、ユーザーのリツイート(RT)や「いいね」により情報が拡散していくのも特徴です。
Twitterを利用したマーケティング
Twitterはマーケティングにも有用で、企業が運用しているアカウントも多く見られます。商品やサービスを宣伝したり、フォロワーとコミュニケーションをとったりと用途はさまざまです。Twitterを上手に運用することによって、Webサイトの訪問者数やブランドのファンを増やすこともできます。
獲得しているフォロワー数が多いほどツイートしたときの宣伝効果は高くなり、話題性のあるツイートを発信できれば多くの人に拡散していきます。
Twitterが2016年に行った調査によると、ユーザーの約94%が「フォローしている中小企業から商品・サービスを購入する予定がある」と答えており、Twitterをきっかけに商品やサービスの購入に至っている人も約69%います。
すでに知名度の高い商品やサービスであれば、フォロワーを獲得するのにもあまり苦労はしないでしょう。しかしそうでない場合は、まず認知度を高め、フォロワー数を増やしていく必要があります。
Twitterユーザー調査2016:フォロワーによるメリット Twitter
Twitter広告の種類は主に3つ
商品・サービスの認知度がまだ低く、フォロワー数を早急に増やす必要があるときは、Twitter広告を利用するのも一つの手です。
Twitter上で広告は「プロモーション」と表記され、通常のユーザーと区別されます。広告の種類は主に3つあり、それぞれ果たす役割が異なるので、Twitter広告導入の目的に沿って選択しましょう。
種類 | 概要 |
プロモツイート | ツイートの宣伝が目的で、フォロワーによるリツイートやいいねなどの反応を見ることが可能です。自社サイトへの流入も期待できます。 |
プロモアカウント | アカウント自体の宣伝が目的で、設定したターゲットのおすすめユーザー枠に表示することができます。 |
プロモトレンド | 「おすすめトレンド」の上部に、ハッシュタグと文章とともに表示することができます。 |
Twitter広告の主なメリット
Twitter広告を導入するメリットとして、(1)ブランドの認知度向上につながることと、(2)二次拡散で広告費用を抑えられることが挙げられます。
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- ブランドの認知度向上につながる
Twitter広告では可能な限り多くのユーザーにツイートを表示し、認知度の向上を図ることができます。そのため、広告を利用しない運用よりも早期にフォロワー数を増やすことが可能です。 - 二次拡散で広告費用を抑えられる
ツイートは、ユーザーがリツイートすることによる二次拡散が期待できます。プロモツイート(広告)の場合もユーザーがリツイートすれば拡散していきます。
Twitter広告の料金は、リツイートやフォロワーの獲得など、あらかじめ設定したアクションをユーザーが起こした際に発生します。しかし、二次拡散以降に行われるリツイートやフォローなどは課金対象ではないため、広告が拡散するほど費用対効果が高くなります。 - 少額でも運用できる
Twitter広告は、少額な予算でも効率的に運用することができます。
例えば、自社サイトへの誘導1回や、フォロワー1件獲得ごとに、数十円~100円程度の予算で運用することが可能です。仮にサイトへ月1000件誘導することを目標とした場合、アクションの単価が「50円」であれば、50円×1000件で月間費用は5万円となります。 - 緻密なターゲティングを行える
Twitter広告では、広告が表示されるユーザーについて、性別や地域、興味のあるカテゴリーなどを指定してターゲティングすることができます。
また、「特定ユーザーのフォロワー」という方法でターゲットを絞り込むことも可能です。対象となるユーザーを絞ることによって、より効果的に広告を配信できます。
- ブランドの認知度向上につながる
Twitter広告を開始する|アカウント設定
Twitter広告を始めるには、アカウントが必要です。ここでは、アカウントを設定する際の手順についてご説明します。
アカウントの設定
Twitter広告を運用するにあたっては、ユーザーアカウントと広告用のアカウントを分けたほうが良いでしょう。
アカウントの作成は、公式サイトから無料で行えます。名前、電話番号またはメールアドレスなどの基本情報を入力し、登録します。
アカウントが作成できたらログインし、Twitter広告の専用ページへ移動します。まずは国とタイムゾーンの設定を行いますが、この設定は後から変更できないため、注意しましょう。
国とタイムゾーンの設定が終わると、下記の画面が表示され、広告キャンペーンの作成に移れるようになります。
消費税の請求について
法人・個人事業主、自営業者は「ビジネス」を選択し、会社名と住所を入力します。ビジネス以外の目的で個人が利用する場合は「個人」を選択し、氏名と住所を入力しましょう。さらにクレジットカードの、カード番号、クレジットカード名義などを手順に沿って入力し、規約に同意して「確認に進む」をクリックします。
なお、広告用アカウントはアクセス権を追加することによって、複数人での運用が可能です。
事例から見るTwitter広告の活用方法
Twitter広告で成功するためには、目的を明確化することと、広告の特性を理解して効果的に運用することが大切です。ここではTwitterで紹介されている活用事例を参考に、いくつか例をご紹介します。
コンテンツ化によりを新規応募者70%獲得した例
激レアバイトbyタウンワークは、Twitter広告の活用により、通常の求人よりも効果的に新規ユーザーにリーチした事例です。
「有名タレントとCMで共演できるバイト」や、「ファッションショーのリハーサルでランウェイを歩くバイト」など、ユニークなアルバイトを募集し、Twitterを含む多様なメディアで情報を発信。Twitter広告ではウェブサイトカードを活用して応募の誘導などを試みました。
アルバイトの内容そのものがユニークだったことと、タレントによるツイートなどの影響もあり、応募者のうち新規が約70%を占めるという結果を得ました。
※2018年6月現在は別のアカウント(@townworknet)で情報を発信しています。
タウンワークがCPAを抑えつつ新規応募率を増加させた方法 Twitter活用事例
動画広告の活用で認知度を向上させ、ユーザーの商品購入へとつなげた例
Adidas Españaはサッカースパイクのモデルリニューアル時に、Twitter広告を最大限活用し、宣伝を行いました。彼らが最初に行ったのは印象的な動画の配信で、ユーザーにインパクトを与え、認知度を向上させることに成功しています。また、ターゲットのセグメントを行いつつ、スポーツ関連のコンテンツや動画を続けて配信し、最終的にはビデオウェブサイトカードを利用して、ユーザーをアディダスのサイトへ誘導しています。
アディダス、サッカースパイク「PREDATOR(プレデター)」モデルのリニューアルに際し、Twitterインストリーム動画広告を採用 Twitter活用事例
ビジネスで活用する際は目的を明確化しましょう
Twitter広告を利用すると、ユーザーによる情報拡散で自社の認知度向上を図ることができます。適したターゲティングを行えば、自社アカウントに興味のあるユーザーを獲得し、見込み顧客につなげることも期待できるでしょう。
導入する際は、自社がターゲットと設定している層とTwitterのユーザー層がマッチしているかどうかも重要です。そして、フォロワーを獲得したいのか、ブランドの認知度を向上させたいのか、Webサイトへの誘導を図りたいのか、目標を明確にして、広告キャンペーンを選択しましょう。