スマートフォン向けの写真共有ソーシャルアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を運営する米Snap Inc.は、企業の新たな広告配信の方法として「マルチフォーマット配信」をリリースした。
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「マルチフォーマット配信」とは
「マルチフォーマット配信」は、Snapが提供する全ての動画フォーマットを1つの広告セットとして購入できるサービス。「マルチフォーマット配信」には、Snap Ads、Story Ads、Collection Ads、Commercialsなど、Snapの動画広告フォーマットがすべて含まれ、2022年第2四半期にはSnapのカメラ機能(拡張現実)も提供される予定。
「マルチフォーマット配信」によって、従来の単一フォーマットごとの広告配信プランでは難しかった高度な最適化が実現されることになる。まず、Snapのオークションダイナミクスを使うことで、マーケティング担当者は、希望価格や目的に応じて、適切な動画広告フォーマットの組み合わせを選べるようになった。また、広告配信状況・広告フォーマット・目標・ターゲットオーディエンス・入札額を総合して、広告配信の最適な組み合わせの決定もできるようになっている。
「マルチフォーマット配信」に含まれるSnap Adsは、これまでも、没入感のある魅力的なコンテンツを通じて生活者との直接的なつながりを求める企業に活用されてきた。また、Snapは大規模なAR広告の先駆者でもある。これらのフォーマットを組み合わせた「マルチフォーマット配信」の展開は、企業や広告主のメディアバイイングの考え方を根本から変えるものになる可能性がある。
▲マルチフォーマット配信 プラットフォーム画像イメージ。キャンペーンを新たに作ったら目的から設定する
▲「New Ad #2」というセットの中で、複数の広告フォーマットを自在に設定できる