ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」が特設サイト「Year On TikTok 2021」を公開。日本を含む世界中における2021年のTikTokのトレンド・クリエイター・ムーブメントなどを振り返るもので、特設サイトでは話題になったコンテンツがムービーと共に紹介されている。動画投稿サイトYouTubeでのトレンドとは一味違ったTikTokならではの世界観がつかめる。
ここでは、TikTok社が発表した動画カテゴリーとトレンドの概要について取り上げる。
目次
取り上げられている動画カテゴリー
取り上げられているのは「TikTokで流行った動画」「世界中を笑顔にした動画」「TikTokで人気の楽曲」「TikTokのスタークリエイター」「TikTokの人気トレンド」「社会を動かした動画」「TikTokグルメ」「2021年、TikTokで売れたモノ」「TikTokで振り返ろう」の9カテゴリー。2021年1月から10月までのTikTok社内調査とトレンド分析を参照し、動画が選ばれている。各カテゴリーの概要は以下の通り。
TikTokで流行った動画
TikTokの動画は、文化や国境を越えて、あらゆる国のおすすめフィードに届く。2021年のおすすめフィードには、コメディー、グルメ、ファミリー動画などのカテゴリーのトレンドコンテンツが満載だった。
世界中を笑顔にした動画
今年、TikTokのグローバルコミュニティーに多くの喜び・笑いをもたらした人気のコンテンツジャンルは「動物」「スポーツ」「エンタテインメント」の3つ。 日本では、あるある動画やファミリー動画、アニマル動画など、多様なコンテンツが人々に笑顔をもたらしたとのこと。
TikTokで人気の楽曲
2021年のTikTokトレンドソングは、定評のあるアーティストから新人アーティスト、そしてTikTok上で人気のアーティストから誕生。ポップやヒップホップ、ラップに限らず、エレクトロニック音楽やダンスナンバーまで、TikTokが火付け役になった音楽が多数ある。
TikTokのスタークリエイター
「技術」「ファッション」「教育」は、今年最もブレイクしたクリエイターが台頭したコンテンツのジャンル。日本ではグルメ系クリエイターからコメディ系クリエイター、映画や本の紹介をするクリエイターなど、幅広いジャンルのクリエイターが活躍した。
TikTokの人気トレンド
今年人気を得たTikTokのクリエイティブエフェクトは、「ムービーフィルター」「グリーンスクリーン」「カスタマイズカラー」の3つ。日本では、「顔半分だけ加工」や「写り込みチャレンジ」などのエフェクトに加えて、顔出しをしないテロップ主体で発信する日常動画(Vlog)「サイレントVlog」が人気のトレンドとなった。
社会を動かした動画
TikTokでは今年1年、LGBTQ+、メンタルヘルス、人種平等などに関連する活動を支援してきた。日本でも、専門機関であるNPOにユーザーから悩みを直接相談できる「#悩み相談」など、様々な取り組みを実施した。特集ページでは、社会を動かした動画が紹介されている。
TikTokグルメ
世界中のグルメ好きが今年もTikTokで存在感を発揮した。日本では「#TikTokグルメ」を付けて投稿された動画の総再生回数が57億回(12月6日時点)を超えるなど、グルメやレシピ動画が人気を博している。世界中で人気の家庭用フェタパスタから、超特大のケバブやサーモンライス、パントリーの断捨離のコツまで、TikTokが世界に広めたレシピ・フードハックが多数掲載されている。
2021年、TikTokで売れたモノ
「#TikTokMadeMeBuyIt」は全世界で60億回以上再生されているハッシュタグ。家庭用品や美容商品、ガジェットなどのカテゴリーは、世界的にもTikTokがショッピングのトレンドや会話の火付け役になったと言う。日本でもTikTokがきっかけで、本や食品、自動車など幅広い商材が売れ、TikTokが消費の起点となり、商品・サービスが爆発的に売れたトレンド「TikTok売れ」が多くのメディアに取り上げられた。
TikTokで振り返ろう
TikTokでは、エンターテインメント、美容・ケア、ゲームなどの人気カテゴリーのトレンドに関し、ユーザーのお気に入りの楽しみ方や、初めて触れるの人の反応が世界各地で数多く投稿された。日本では、父親や母親、祖父など、家族の昔と今を比較して懐かしむ「#卒アルお父さん」が大いに盛り上がった。
各カテゴリーを代表する動画は、以下特設サイトで紹介されている。
https://www.tiktok.com/year-on-tiktok/ja-jp/powered-by-joy/