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「ピッコマ」「LINEマンガ」「めちゃコミック」など、電子コミック配信サービスの視聴状況をニールセンが発表

最終更新日:2022.04.29

ニールセン デジタル株式会社は、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、電子コミック配信サービスを対象にした「コミック」ジャンルの視聴状況を発表。配信サービスごとに平均利用時間や回数が異なること、特に多く利用されている年代などが明らかになった。

※画像はイメージ。

目次

最も視聴者数が多かったのは「ピッコマ」

2022年2月のMonthly Totalレポートによると、「コミック」ジャンルにおいて、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで、視聴者数(2歳以上)が821万人と最も多かったのは「ピッコマ(Piccoma.com)」だ。続いて多かったのが、「LINEマンガ(LINE Manga)」で553万人。一方、月間平均利用回数では「めちゃコミック(Mecha.cc)」が月平均83回と最も多くなっている(図表1)。

次に、「コミック」ジャンルにおける視聴者数上位5サービスを合計したターゲットGRP(TARP)※を年代別に見ると、35~49歳で最も高く2,038%となっている。次いで高いのが18~34歳の1,498%だ(図表2)。

※GRP:Gross Rating Point(延べ視聴率)、TARP:Target Audience Rating Point(個人を対象にした述べ視聴率)

TARPが最も高かった35~49歳の利用状況をサービス別に見ると、平均利用回数では「めちゃコミック」が月平均119回と最も頻繁に利用され、「ピッコマ」が月平均83回と続いている。一方、1カ月間の平均利用時間では、「ピッコマ」が265分(約4時間30分)と最も長く、次いで「LINEマンガ」が1カ月あたり233分(約4時間)となっている(図表3)。

上記結果を受けて、ニールセンは電子コミックサービスの提供事業社に向けて次のようなメッセージを送っている。

『電子コミックサービスの提供事業社は、ターゲットの視聴者に常に「読みたい」と思ってもらえるようにコンテンツを充実させ、また継続して自社のサービスを使ってもらえるようにサービスの利便性の向上に注力しているだろう。いずれの目的においても、自社のサービスをどの年代が多く利用し、またどのようにサービスを使っているのかを正確に把握することが重要だ。

今回のデジタルコンテンツ視聴率Monthly Totalレポートが示しているように、同じ年代の視聴者でも、コミックサービスによって利用回数や利用時間などの利用状況が異なる。このようなサービスの利用のされ方の違いは、コンテンツの種類や更新頻度などがサービスによって異なっていることが影響していると推測できる。そのため、各サービスの提供社は、ターゲット視聴者の使い方の特徴を競合と比較しながら把握し、サービスを改善していくことで利用者のロイヤルティー向上につなげることができるだろう』

ニールセン デジタル株式会社

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