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ローソンストア100が商品開発でYouTubeチャンネルと初のコラボ。その舞台裏とは?

最終更新日:2022.03.16

株式会社ローソンストア100が運営する「ローソンストア100」が、人気YouTubeチャンネル「落合陽平の10万ボルトTV」(以降「10万ボルトTV」)とコラボレーションし、メインパーソナリティーの落合陽平さんらと共に、オリジナルパンの開発に挑戦。3月18日に完成したオリジナルパンの披露を控えている。どのような経緯で企画に至ったのか、ローソンストア100の担当者が工夫したポイントとともにご紹介する。

目次

「落合陽平の10万ボルトTV」とのコラボレーションの舞台裏

「10万ボルトTV」は「おじさんによる、おじさんの為のエンターテイメントプログラム」を謳い、お酒に合うおつまみを作る企画などが人気のYouTubeチャンネル。登録者数74万人を超えるエンターテインメントチャンネル「ゾゾゾ」の派生チャンネルで、メインパーソナリティーである会社員の落合陽平さんが、お酒を片手に自己流のおつまみを開発し、おいしそうに楽しむ姿に、ローソンストア100商品本部・パンの開発担当の安在裕樹さんが心を惹かれ、ラブコールを送ったのが今回のコラボレーションのきっかけだ。

落合陽平の10万ボルトTV

安在さんから落合さんへの依頼は次のようなものだった。

「いつも身近な食材を使用して、斬新なちょい足しアレンジメニューを作成されている落合さん。食に対して様々なアイデアを持っていると思うので、その自由な発想でこの世に存在しないおいしいパンを考案してほしい。そして個人的なお願いとして、お酒が好きな自分のために、お酒に合うパンも考えて欲しいです」

ローソンストア100からの要望に対し、落合さんは「10万ボルトTV」のディレクターやスタッフを招集。総力戦での商品開発が決定した。2021年11月に開発が始まり、4種類のパン、14種類の具材、24種類のトッピング食材・ソースなどの中から、斬新かつおいしい組み合わせが探られた。商品開発の様子は「10万ボルトTV」にて紹介されている。

完成したパンの情報は、2022年3月18日にローソンストア100のホームページに掲載されるほか、同日18時から「10万ボルトTV」でも詳細が配信される予定だ。

企業がインフルエンサーとコラボレーション商品を開発する事例は近年増えつつあるが、ローソンストア100での取り組みは初めてのこと。しかも、商品開発の過程を動画で公開している。YouTubeチャンネルとコラボレーションするにあたって工夫した点について、ローソンストア100商品本部・パンの開発担当の安在さんに聞いた。

「YouTube独特の個性と面白さを商品にも表現したかったので、落合さんに常識に捉われない発想で商品を開発してもらえるよう、あえて条件を伝えず、先入観なく自由気ままに作っていただくようにしました。そのため、商品開発の現場では、色々な種類のパンや具材、ソースなどを用意し、想像を膨らませやすい環境をつくりました。そして、可能な限り、開発意思に沿った商品を実現できるよう製造側との調整を実施しました」

さらに、安在さんは今後への期待も語った。

『商品の「生い立ち」を伝えることにより、多くの視聴者の方が「食べてみたい」という気持ちで店舗に向かい、わくわくしながら食べてくださるはず――そうした流れを生み出せることに、食とエンターテインメントの融合という新たな可能性を感じています』

YouTuberが独自ブランドを立ち上げることも一般的になった今、企業とYouTubeチャンネルとのコラボレーションには、商品紹介だけではない大きな可能性が広がっている。ローソンストア100と「10万ボルトTV」のコラボレーションによる新商品開発は、そうした新しい可能性のうちの一つだろう。今回の企画がどのような反響を呼ぶか、マーケターにとっても参考になるはずだ。

株式会社ローソンストア100

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