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Webマーケティング

Googleアナリティクスで取得できる地域情報の確認と活用の仕方

最終更新日:2022.05.26

Googleアナリティクスでは、アクセスしているユーザーの地域情報を知ることが可能です。自社サイトを訪れるユーザーの国や都市がわかるほか、調査したい地域に限定してデータを表示させることもできます。実店舗を抱える企業などは、サイトを訪れるユーザーの地域情報を生かしたマーケティングを行えるでしょう。
今回は、Googleアナリティクスで地域情報を取得する方法と、そのデータの正確性、活用方法について詳しくご説明します。

目次

Googleアナリティクスでユーザーのアクセスしている地域がわかる

Googleアナリティクスでは、ユーザーがどの地域からアクセスしているかがわかります。まずは確認方法を見ていきましょう。

確認の仕方

「ユーザー」→「地域」→「地域」をクリックすると、世界地図が表示されます。地図の青色が濃いほど、アクセスの多い国です。

また、ページの下部には国別のセッション数も表示されます。プライマリディメンションの部分で「国」「市町区村」「大陸」「亜大陸」にデータを切り替えられます。

都道府県別

「プライマリディメンション」の国別で「Japan」をクリックすると都道府県別のデータが表示されます。

地方別

セグメントを作成すると、設定した地方に絞って情報を見られます。ここでは、「関東」のセグメントを作成する場合を例として挙げましょう。

  1. 「ユーザー」→「ユーザーリスト」→「セグメントを追加」→「新しいセグメント」をクリックします。
  2. セグメント作成画面にて、セグメントの名前を入力します。わかりやすいよう、セグメント設定したい「地方名」を記載します。
  3. 「地域」の項目について、「地域」「正規表現に一致」をそれぞれ選択し、空欄にエリアに該当する都道府県名を入力します。
  • 地域種別の選択:プルダウンで「大陸」「亜大陸」「国」「地域」「市区町村」の中から選択。
  • 一致条件の選択:プルダウンで「正規条件に一致」を選択。
  • 都道府県の入力:該当する地域に含まれる都道府県名をローマ字で入力。県名同士を区切るには「|」を使用。

データの見方

Googleアナリティクスでは、作成したセグメントで「ユーザー数」「新規ユーザー数」「セッション数」「直帰率」「ページ/セッション」「平均セッション時間」などを確認できます。

  1. 「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」をクリックします。
  2. すでに作成済みのセグメントが表示されるので、確認したいセグメントの「適用」をクリックしましょう。
  3. 複数のセグメントが作成されている場合は、比較することもできます。

Googleアナリティクスでわかる地域情報の正確性

Googleアナリティクスでわかるユーザーの地域情報は、どれほど正確なのでしょうか。Googleアナリティクスがどのように地域情報を取得しているのかも含めてご説明します。

IPアドレスで地域情報を取得している

公式ヘルプによると、Googleアナリティクスはサイト利用者のIPアドレスをデータベースと照合し、地域情報を取得しています。

IPアドレスの正確性

Googleの公式ヘルプには以下のような記述があります。

Google アナリティクスでは、市区町村、国、大陸などの多くの地域ディメンションを利用できます。こうしたディメンションの値はヒットの IP アドレスから自動的に抽出されるため便利ではありますが、次のようなデメリットもあります。
• IP から導き出した地域情報は必ずしも正確ではない。
• 標準的な地域ディメンションの値はユーザーの言語に翻訳されるので、他の言語や他のツールを使用するユーザーとはデータの共有が難しいこともある。
• 事業活動は必ずしも国や行政区分の単位で行われるわけではない。たとえば、北米では複数の州を東部、中部、西部にグループ分けしてビジネスを展開する場合がある。ヨーロッパでは北欧、中欧、南欧などの区分が考えられる。

引用:地理データについて アナリティクスヘルプ

上記のように、IPアドレスから抽出された地域情報は、必ずしも正確でありません。
例えば都道府県別か市区町村別なのか、IPアドレスがどこまで細かく配布されているかによって地域情報の精度は変わってきます。

ちなみに、株式会社Geolocation Technologyのデータベース「SURFPOINT™」を利用した「どこどこJP 」であれば、国内のIPアドレスを市区町村まで判定可能です。

地域データ以外のデータと合わせた活用方法

ここでは、Googleアナリティクスで取得した地域データをどのように活用するのか、例を挙げながらご紹介します。

ターゲット地域からサイトへのアクセスの有無を確認できる

例えば、飲食店や小売店を経営していて実店舗を抱えている場合、Googleアナリティクスを用いて、ターゲットとしている地域のユーザーがサイトに訪問しているかどうかを確認できます。
また、ユーザーの地域情報をGoogleマップ上に表示させ、緯度・経度まで分析することで、より詳細な地域がわかります。

さらにGoogleアナリティクスでは、時間帯別にサイトへのアクセス数を分析することも可能です。そのため、自サイトのユーザーがどの時間帯に多く閲覧しているのかがわかります。
コンテンツを更新したり、ニュースを掲載したりする際に、より多くのユーザーが閲覧している時間帯を狙うのも良いでしょう。

地域別キャンペーンを行う

地域別にアクセス解析を行い、ユーザー数の多い地域に適したキャンペーンを展開し、コンバージョン率の増加につなげることもできます。

例えば、全国的に店舗を展開している場合、Googleアナリティクスの地域別データは、Webサイト上でユーザーをどこから集客できているのか把握する上で役立ちます。オーガニック流入キーワードを調べれば、該当する地域のユーザーが、どのようなテーマに興味があるのか見えてくるでしょう。ユーザーのアクセス数が多い地域に特化し、実店舗でのキャンペーンを行うことによってコンバージョン率の増加が期待できます。

アナリティクスを活用し、地域データを踏まえたマーケティングを

Googleアナリティクスでは、サイトへアクセスしているユーザーの地域情報を取得でき、セグメンテーション機能を利用して、特定の地域に絞り込んだ分析も可能です。
ユーザーが多く訪れている時間帯や、流入を獲得しているキーワードといった情報と併せて分析することにより、効果的なマーケティングを行えるでしょう。
ただし、IPアドレスを基に取得している地域情報は、必ずしも正確ではないという点にだけ注意が必要です。

記事執筆者

Marketing Native編集部

Marketing Native(マーケティングネイティブ)は株式会社CINC(シンク)が運営しているメディアです。 CMOのインタビューやニュース、Tipsなど、マーケターに役立つ情報を発信しています。
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