検索結果に連動して表示されるリスティング広告は、掲載できる文字数に制限があります。
リスティング広告の効果を最大化するには、限られた文字数の中で、より訴求力の強い広告文を作ることが大切です。
そこで今回は、リスティング広告の文字数の上限と、効果的な広告文を作成するコツをご紹介します。
目次
リスティング広告の文字数制限
まずは、Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告の2つに分けて、それぞれの文字数制限についてご説明します。
Google AdWordsの場合
Google AdWordsのテキスト広告は、「広告見出し」「表示URL」「広告文」の3つで構成されるシンプルなものです。2017年1月にフォーマットが「拡張テキスト広告」に移行したことに伴い、掲載可能な文字数や表示内容が変更されました。
広告見出し
2つの見出しで成り立っています。
広告見出し1:半角30文字(全角15文字)まで
広告見出し2:半角30文字(全角15文字)まで
それぞれ入力可能です。
表示URL
表示URLは通常、緑色で表示される部分です。広告をクリックした際に表示されるサイトのURLを示しています。
最終ページのURLと2つのパス項目で構成されており、パスはそれぞれ半角15文字まで入力可能です。ただし、パスが表示されない場合もあります。
広告文
広告文の文字数は半角80字(全角40字)まで入力可能です。
Yahoo!プロモーション広告の場合
スポンサードサーチで配信できる広告は、「広告のタイトル」「説明文」「表示URL」などで構成されており、それぞれ文字数が設定されています。
タイトル
2つのタイトルから成り立ちます。
タイトル1:30文字まで
タイトル2:30文字まで
それぞれ入力可能です。全角・半角カナは2文字、半角英数字と記号は1文字でカウントされます。
表示URL
検索結果に広告の一部として表示されます。ドメイン部分は自動で生成されますが、ディレクトリは15文字以内、2つまで記載可能です。タイトルと同様に、全角・半角カナは2文字、半角英数字と記号は1文字でカウントされます。
説明文
広告の本体となる説明文は、80文字まで入力可能です。全角・半角カナは2文字、半角英数字と記号は1文字でカウントされます。
1-1. 入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(スポンサードサーチ) Yahoo!マーケティングソリューション ヘルプ
広告表示オプションの文字数制限
リスティング広告は広告文だけでなく、広告表示オプションで電話番号や住所などの補足情報も表示することができます。広告表示オプションにも文字数制限があります。
サイトリンク表示オプション/クイックリンクオプション
設定しているリンク先以外でユーザーに訪問してほしいURLを表示できる機能のことです。Google AdWordsでは「サイトリンク表示オプション」、Yahoo!プロモーション広告では「クイックリンクオプション」と呼ばれています。
文字数制限
Google AdWords:全角6~8文字まで(最大6件表示されます)
Yahoo!プロモーション広告:25文字まで(全角・半角カナは2文字、半角英数字と記号は1文字でカウントされます)
コールアウト表示オプション/テキスト補足オプション
通常の広告文以外の補足文を表示することができる機能です。「実績多数」「高品質な記事の作成」といったサービスや商品のキャッチフレーズを記載する場合が多く、広告文では訴求しきれない内容をユーザーに伝えることができます。
Google AdWordsでは「コールアウト表示オプション」、Yahoo!プロモーション広告では「テキスト補足オプション」と呼ばれています。
文字数制限
Google AdWords:半角25文字(全角12文字)まで
Yahoo!プロモーション広告:25文字まで(全角・半角カナは2文字、半角英数字と記号は1文字でカウントされます)
構造化スニペット表示オプション
Google AdWordsでのみ使用できる広告オプションです。商品やサービスの強調したい部分を表示し、ユーザーに効果的な訴求を行えます。
文字数は半角25文字(全角12文字)以内で、「設備」や「ブランド」「コース」といった13種類のヘッダーの中から、最低3つを設定する必要があります。
効果的なリスティング広告を作るには
各広告で定められている文字数を理解した後は、実際にリスティング広告を作成してみましょう。
ここでは、効果的な広告文を作成するコツをご紹介します。
検索クエリを広告文に含める
効果的な広告文を作成するには、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのか、ニーズを調べる必要があります。検索クエリを確認し、ユーザーのニーズと広告にズレがないかを確かめましょう。
検索クエリの確かめ方
広告文を作成する際に重要な検索クエリですが、調査に有用なツールがあります。
【Search Console】
- Search Consoleにログインし、検索トラフィック→検索アナリティクス→検索クエリの順にクリックする。
- 検索クエリ一覧が表示され、「クリック数」「表示回数」「クリック率」「平均掲載順位」を確認できる。
【Keywordmap】
株式会社CINCが提供している、コンテンツマーケティング向けのプランニングツールです。
有料版で利用できる「自然検索キーワード」機能を使用すると、対象のドメインが自然検索で獲得しているキーワードと、ランディングページのURLを確認できます。
- Keywordmap にログインし、SEO調査ツール→自然検索キーワードの順にクリックする。
- 調査したいドメインを入力する。
- キーワード・検査順位・検索Vol・CPC・競合性・Visibility値・ランディングページURL・データ取得日が表示される。
- 特定のディレクトリ、URL単位で調査することも可能。
また、広告見出し(タイトル)には必ず主軸キーワードを挿入することも大切です。
競合他社とひと目で差別化できる広告文を作る
ユーザーにサービスや商品を購入してもらうには、競合他社との違いを押し出し、自社の強みを知ってもらう必要があります。
価格や実績、特典、キャンペーンなど、ユーザーが魅力を感じる内容を広告文に盛り込みましょう。
競合他社を調査する方法
自社と競合他社との違いを押し出すためには、競合他社について知る必要があります。
Keywordmapを使用すると、競合他社が出稿しているリスティング広告を確認することが可能です。
- KeywordMap にログインし、SEO調査ツール→PPC広告ワードをクリック。
- 競合他社のURLを入力。
- 調査結果が表示され、出稿しているキーワード・順位・検索Vol・CPC・競合性・想定費用・表示URL・入稿URLが表示される。リスティング広告に該当するキーワードの数や、想定広告費も把握できる。
- PPC広告ワードの広告クリエイティブをクリックすると、実際に出稿されている広告が表示される。
上記の通り、「PPC広告ワード」を利用すると、競合がリスティング広告で力を入れているキーワードや、流入を獲得しているページを把握することができます。
限られた文字数の中でもユーザーニーズに添った広告文を
リスティング広告の最終目的は、ユーザーにサービスを宣伝したり、商品を購入してもらったりすることです。そのためには、限られた文字数の中で、宣伝したいサービスや商品が何なのか、明確に伝えられる広告を作る必要があります。ユーザーの検索意図や競合他社の出稿状況を細かく分析することが、リスティング広告成功への鍵となるでしょう。