マーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、国内の20〜49歳の男女5,865人を対象に、SNSにおける写真共有・拡散に関するアンケート調査を実施。その中で、直近1年以内に写真撮影またはSNS共有経験があると回答した2,370人のSNS別写真共有・拡散実態を分析した。また、アンケート調査に加え、ヴァリューズが独自保有する消費者行動ログで写真共有者の興味関心や意識に関する分析も実施。この記事では、調査レポートの一部を紹介する。
目次
SNSでの写真共有・拡散の全体像
写真が共有・拡散される被写体のTOP3は「外食時の料理」「家族・子ども」「旅先の風景」で、その他にも幅広いジャンルでシェアが行われている。また、写真共有者の半数近くが「コロナ禍で共有内容に変化があった」と回答。在宅時間の増加に伴い、家族や日常的な写真の共有が増え、外食・旅先での写真共有が減少している。
SNS媒体別に共有頻度・写真内容・写真のイメージ・共有者像・共有者の興味関心・共有者の意識を調査した内容からは、各SNSで利用方法・利用者像に顕著な違いが見られる。以下、Twitter、Facebook、Instagramに分けて特徴を紹介する。
Twitter での写真共有・拡散実態
Twitterは主に若年層・特に男性が利用。媒体利用率が1位となりながらも、写真共有率ではInstagramに次ぐ2位となっている。写真の共有頻度は最も高く、「面白い」「くだらない」などのイメージの写真が頻繁に共有されているようだ。
また、ヴァリューズ保有のログ分析によると、Twitterで写真を共有している人は、インドアな趣味を持つ人がやや多くなっている。周囲からの評価を気にせず、自身の好きな写真を着飾らずに共有する人が多いようだ。
Facebookでの写真共有・拡散実態
Facebookは各SNSの中で唯一ミドル世代の支持を獲得。写真共有率・共有頻度は最も低く、「特別な」ときに「自然な」写真を共有する傾向が見られる。
ヴァリューズ保有のログ分析によると、Facebookで写真共有している人は、旅行や食が好きで多くの写真を大切に管理し、写真共有時には自分の個性をアピールしたい気持ちがあると言う。写真を共有する機会が少ないからこそ、慎重に活用しているようだ。
Instagram(フィード投稿)での写真共有・拡散実態
Instagram(フィード投稿)を利用しているのは主に若年層で、女性比率が高い。写真共有率は1位ながらも、利用頻度は中位。やはり、「映えた」「おしゃれな」写真がシェアされる傾向にある一方で、Twitterで共有される写真のトップ2だった「くだらない」がワースト2にランクインしている。
また、ヴァリューズ保有のログ分析によると、フィード投稿で写真を共有している人は、美容に関心が高く、周囲からセンスがあると思われたい一方で、着飾らない自分の世界観を表現したい本心も併せ持っているようだ。
Instagram(ストーリーズ)での写真共有・拡散実態
Instagramストーリーズを利用しているのは主に20代だが、性年代別比率でみると共有者は20代女性に多く見られる。共有する写真の印象はフィード投稿と似た傾向だが、24時間で消えるという手軽さからか、共有頻度はやや高めだ。
ヴァリューズ保有のログ分析からは、Instagramストーリーズで写真共有している人は、フィード投稿での共有者よりも自分をさらに魅力的に見せたい意識が強く、写真のクオリティやセンスもより良くしようと奮闘する様子が伺える。
調査レポート詳細: https://manamina.valuesccg.com/articles/1640
【調査・分析概要】
全国のヴァリューズモニター(20~49歳男女)を対象として、 2021年10月22日~10月30日にアンケート調査を実施。(回答者5,865人)
回答者の中で直近1年以内に写真撮影/SNS共有経験があると答えた2,370人の媒体別写真共有・拡散実態を分析。
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計を行っている。
※Webサイトのユーザー数はPC及びスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。