2018.04.18

4つのSNS広告の機能を比較|特徴に応じて使い分けるには

近年、SNS利用率が高まり、多くの人が何かしらのSNSを利用しています。そのため、各SNSの広告機能を利用して、自社商品やサービスの宣伝を行う企業も少なくありません。中でもよく比較されやすいのが「Facebook」「Twitter」「Instagram」「LINE」の4つです。
SNS広告は一概に用いれば良いわけではなく、それぞれ特徴も違えば、広告の機能も異なります。最適な広告運用を行うためには、特徴や機能を比較し、自社の商品やサービスに適したSNS広告を利用する必要があります。
そこで今回は、主なSNS広告4つの特徴や機能、配信可能な商材・サービスについてご説明します。

目次

4つのSNS広告の比較

「Facebook」「Twitter」「Instagram」「LINE」の4つについて、まずは基本情報を比較します。「ターゲット設定」「目的別に分けた配信方法」「課金方法」についてそれぞれ見ていきましょう。

Facebook広告の基本情報

ターゲット設定

Facebook広告では緻密なターゲット設定が行えます。設定できる項目は「所在地」「年齢」「性別」「言語」「詳細なターゲット設定」「つながり」「カスタムオーディエンス」の7つです。
利用者の特徴や関心などの条件を設定できる「詳細なターゲット設定」、ユーザーの利用アプリ・参加イベントを参考にする「つながり」、自社とすでにつながっているユーザーから構成される「カスタムオーディエンス」は中でも特徴的です。

設定可能な広告配信の目的

Facebook広告では、11個に細分化された目的の中から適したものを選択することで、より効果的な広告配信を行えます。
11個の目的は大きく3つの購買ファネルに分かれています。「認知度を高める」「検討機会を提供する」「コンバージョンを高める」の3つです。

1.認知度を高める
  • ブランドの認知度アップ
  • リーチ
2.検討機会を提供する
  • トラフィック
  • エンゲージメント
  • アプリのインストール
  • 動画の再生数アップ
  • リード獲得
  • メッセージ
3.コンバージョンを高める
  • コンバージョン
  • カタログからの販売
  • 来店数の増加

課金方法

Facebookでの課金方法は主に「CPM」と「CPC」の2種類です。
加えて、「oCPM配信」という課金方法があり、Facebook独自のアルゴリズムでコンバージョンにつながりやすいユーザーに自動的に広告を配信できます。自動で配信されるために、予算をオーバーしたり、十分に消費できなかったりする場合があります。

Twitter広告の基本情報

ターゲット設定

Twitterで設定可能なターゲティングの項目は、大きく分けて「地域」「言語」「性別」「端末」「インタレスト」「フォロワー」「キーワード」「行動」「テイラードオーディエンス」の9つです。以下のように、プルダウンから該当の項目を選びます。

中でも「テイラードオーディエンス」は、より関連性の高いユーザーに広告配信を行うために、すでにつながりのあるユーザーや顧客などからターゲティングする方法です。

設定可能な広告配信の目的

目的に応じた広告配信が可能で、「ウェブサイトクリックキャンペーン」「フォロワーキャンペーン」「エンゲージメントキャンペーン」「アプリキャンペーン」などがあります。その中でも、ほかのSNS広告と異なるキャンペーンは以下の2つです。

1.フォロワーキャンペーン

フォロワーの増加や、長期にわたり交流可能なオーディエンスの構築を目指します。「おすすめユーザー」欄やタイムラインでのプロモーションが可能です。

2.エンゲージメントキャンペーン

リツイートやいいね、@ツイートの増加、ブランド認知の促進、話題の拡散を目指したターゲット設定が行えます。

課金方法

Twitter広告ではオークション形式が採用されており、キャンペーンごとに入札のタイミングが異なります。

キャンペーンの種類  課金されるアクション
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョンキャンペーン サイト訪問につながったクリック1件ごとに課金
フォロワーキャンペーン フォロワーを1人獲得するごとに課金
ツイートのエンゲージメントキャンペーン プロモツイートで獲得したエンゲージメント数(ユーザーの反応数)1件ごとに課金
アプリのインストール数または起動回数キャンペーン アプリのインストールや起動回数1件ごとに課金
見込み顧客キャンペーン 獲得したリード1件ごとに課金
動画の再生数キャンペーン 動画が1回(端末の画面内で3秒以上、またはフルスクリーン表示での視聴)再生されるごとに課金

Twitter広告の料金 Twitter for Business

Instagram広告の基本情報

ターゲット設定

InstagramはFacebookの傘下であるため、Facebook広告のユーザーデータ (カスタムオーディエンス、類似オーディエンス含む)を利用できます。そのため、Facebookと同等のターゲット設定が可能です。
ただし、Facebook広告アカウントとFacebookページが必要となりますので、ご注意ください。

設定可能な広告配信の目的

Instagram広告で選択できる目的は「認知度」「検討」「コンバージョン」という3つの購買ファネルに分かれ、細かくは「ブランドの認知度アップ」「リーチ」「トラフィック(ウェブサイトへのクリック数またはアプリストアへのクリック数)」「アプリのインストール」「エンゲージメント(投稿のエンゲージメントのみ)」「動画の再生数アップ」「コンバージョン(ウェブサイトでのコンバージョンまたはアプリ内コンバージョン)」があります。

設定画面で選択できる目的は、Facebook広告と同じです。

課金方法

Instagram広告では課金方法に「CPM」「CPC」「動画の再生時間」が採用されています。

LINE Ads Platformの基本情報

ターゲット設定

LINE Ads Platformでは、ネイティブ広告プラットフォームのHike Networkにも広告を配信することができます。Hike Networkには、大手ニュースメディアやアプリなど、1000以上の広告配信先があります。LINEで配信する場合とHike Networkで配信する場合では、ターゲット設定が異なります。
LINE内で広告配信を行う場合、「年齢」「性別」「地域(47都道府県別で設定可能)」「興味関心(ゲームやデジタル機器、旅行など20以上のカテゴリ)」の4項目について設定可能です。ただし、Facebook広告などと異なり、ユーザーのデータはLINEでの行動履歴をもとにした「みなし属性」と呼ばれるものです。「みなし属性」ゆえにターゲット層が広がり、本来ならばアプローチしないユーザーにリーチする可能性もあります。
Hike Networkでは、年齢や性別などのターゲティング設定はありません。広告を配信するWebサイトまたはアプリの指定を行います。

目的に応じた広告掲載のフォーマットとメニュー

LINE Ads Platformは広告の掲載フォーマットに3つのタイプがあり、それぞれで用途が異なります。また、2018年2月にはLINE Ads Platform CPFが登場しています。

1.WEB AD

外部サイトへの送客やダイレクトレスポンスを目的とする場合に利用するフォーマットです。

2.APP AD

アプリのダウンロードやダイレクトレスポンスを目的とする場合に利用するフォーマットです。

3.VIDEO AD

ブランディングの目的で利用するフォーマットで、表示はタイムラインのみです。

4.LINE Ads Platform CPF

LINEアカウントの友だち獲得を目的としたメニューです。インフィード広告のみで、ユーザーの友だち追加を促します。

課金方法

オークション形式が採用されており、入札単価ごとに課金されます。静止画を使用する場合はCPC課金、動画を使用する場合はCPM課金が採用されています。CPC自動最適化、CPA自動最適化といった機能があるため、上限CPCや目標CPAに応じて入札価格を最適化してくれます。
また、LINE Ads Platform CPFは、最低50円から配信可能で、「友だち追加」ボタンがクリックされると料金が発生します。

LINE Ads Platform 2018年4-6月期 媒体資料 株式会社LINE

Facebook広告の特徴

ほかのSNS広告と比べたFacebook広告の特徴についてご紹介します。

潜在顧客を集客できる

Facebookでは、広告に加えてFacebookページを活用することで潜在顧客の集客が可能です。
Facebook広告からFacebookページに誘導し、Facebookページにて自社商品や最新情報などユーザーにとって有益な情報を発信し続けることで、潜在顧客と関係性を築けます。
潜在顧客にニーズが顕在化した際に、自社を想起してもらえる可能性があります。

友達の友達にまで情報が届きやすい

Facebookでは、「いいね!しました」「投稿にコメントしました」といった内容が友達とつながっている人のフィードに流れます。そのため、友達の友達にまで、情報が届きやすいです。

形式と配信先を選択できる

Facebookでは広告の形式と配信先を選択でき、その掛け合わせのバリエーションは4つのSNS広告の中でも豊富です。
形式は「カルーセル」「シングル画像」「1件の動画」「スライドショー」「キャンバス」の5つから選べます。
配信先は「モバイルニュースフィード」や「Facebookインストリーム動画」「インスタント記事」「Messengerホーム」などから選択可能です。

Twitter広告の特徴

Twitter広告では、特定のアカウントのフォロワーをターゲット設定できるので、競合他社をフォローしているユーザーにも広告配信が可能です。
また、ほかのSNSとは違う要素が重視されます。特徴について見ていきましょう。

言葉のインパクトが重要視される

画像が重視されやすいほかのSNS広告に比べ、Twitterでは言葉のインパクトが重要となります。タイムライン上で画像を非表示にする機能があるため、広告で画像を設定していても、見えていないユーザーが存在するからです。
加えて、ハッシュタグも活用することで、アプローチしたいユーザーの目に広告が触れやすくなるでしょう。

ブランディングを行える

Twitter広告では、ツイートに含まれるキーワードによるブランディングが行えます。
ブランド名や趣味に関するニッチなキーワードを設定することで、潜在顧客にリーチできるでしょう。
例えば、登山用品に関連した広告を配信するなら、あらゆる山の名前をキーワード設定するという戦略も可能です。「〇〇山に登りたい」とツイートしているユーザーに対して、いち早くアプローチできます。

Instagram広告の特徴

Instagram広告は、ターゲット設定などFacebook広告に似た部分があります。では、どのような点においてFacebook広告とは異なるのでしょうか。

若年層に特化した広告配信ができる

全世界でInstagramを利用する月間アクティブユーザー数は8億人 を超えているとされ、特に若年層が多く、25歳未満のユーザーの平均利用時間は1日あたり32分以上 となっています(2017円9月時点)。 そのため、若年層をターゲットとしているブランドの広告が多い傾向にあり、「ファッション」「グルメ」「旅行」ジャンルに適しています。

ユーザーの感情に訴求しやすい

Instagramはユーザーの「感情」や「情緒」に訴えかけるメディアです。「インスタ映え」する写真など、ユーザーの感情に響く写真を用いたほうが、広告の訴求力が上がるでしょう。

Instagram Storiesに出稿できる

「Instagram Stories」機能では、ストーリーとストーリーの間に動画広告を表示することができます。自然に組み込まれるため、広告と認識されにくく、ユーザーのストレスにもなりにくいという特徴があります。

LINE Ads Platformの特徴

LINE Ads Platformは、ターゲット設定に用いるデータが「みなし属性」で、Hike Networkにも広告配信先を持つなど、4つのSNS広告の中でも異彩を放っています。

ほかのSNSに比べてユーザー数が多い

4つのSNSの中でも国内ユーザー数が多く、2017年末のデータでは5100万人です。10代から60代まで幅広い年齢層が利用しているため、ほかのSNSを利用していないユーザーにもアプローチできる可能性があります。
また、LINE自体が通常のコミュニケーションツールの一つとなっているため、広告がユーザーの目に触れる機会も多い傾向にあります。

2017年12月期通期決算説明会 LINE株式会社

LINE Ads Platformの媒体特性について LINE Ads Platform公式ブログ

LINE独自のターゲット設定ができる

LINE Ads Platform では、LINE内のスタンプ購入履歴や公式アカウントの登録履歴などをもとにターゲティングできます。精度の高いターゲティングとは言えないかもしれませんが、幅広くほかのSNS広告にはない視点からターゲット設定が可能です。

リターゲティング機能

LINE Ads Platform広告では、期間を設けたリターゲティング設定が可能です。セグメントタグを設置したサイトに訪問履歴のあるユーザーに対し、広告を配信できます。また、特定ページに訪問したユーザーの除外(逆リターゲティング)も可能です。

SNS広告は機能と特徴を理解したうえで使い分けましょう

4つのSNS広告にはそれぞれの機能や特徴があります。ターゲット設定や課金方法も違えば、利用しているユーザー層も異なります。
より効果的な広告運用を行うためには4つのSNS広告の機能や特徴を理解し、自社の商材やサービスに適しているものを判断する必要があります。自社にとって最適なSNS広告を選び、効果的な運用を目指しましょう。

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