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マーケティング

ビッグデータを用いたマーケティングのコツと運用時の注意点

最終更新日:2022.05.26

昨今では、ビッグデータをマーケティングに応用している企業が多く見られますが、マーケティングに生かすには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
今回は、ビッグデータを利用したマーケティングを行う際のポイントなどをご紹介します。

目次

ビッグデータを用いたマーケティングの有用性

マーケティングにビッグデータを用いることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

マーケティングの効率化が図れる

ビッグデータを活用すると、マーケティングをより効率的に行えるようになります。
まず、顧客に関する多様かつ大容量のデータが手に入るため、市場の動向を調査したり、顧客のニーズを把握したりするのにかかる時間を削減できます。データ解析にかかっている時間を短縮できれば、事業計画などの意思決定もより迅速に行えるでしょう。
複数のチャネルでマーケティングを行っている場合でも、ビッグデータを活用して効果測定と分析を行えば、不要な宣伝費を削るなどして予算配分の最適化が図れます。

個人を対象にしたマーケティングを行える

ビッグデータを活用すると、顧客の属性だけでなく、行動・購入履歴などの情報も得ることができます。そのため、これまで以上に詳細な顧客像を把握できるようになり、個人をターゲットとしたマーケティングが可能です。

事業に関する課題がわかる

膨大なデータの分析結果から、企業が抱える現状の課題を見つけ、事業成長や利益率の向上に向けた改善策を打ち出すことができます。

分析によって顧客の行動などを予測できる

顧客の行動履歴や購入パターンなどを分析することによって、傾向を導き出すことができます。顧客の行動・購入傾向を把握できれば、それに対応した施策を立案することも可能です。

ビッグデータマーケティングを行う際の注意点

ビッグデータは、適切に活用することで大きなメリットが得られます。ただし、膨大なデータを扱っていることを念頭に置き、注意点も把握しておきましょう。

ビッグデータの活用を目的にしない

ビッグデータを活用する際は、必ず目的を設定します。何のために活用するのかを明確にし、ビッグデータ自体は目的のための手段に過ぎないことを理解しておきましょう。
ビッグデータを活用することそのものが、目的とならないように注意が必要です。

収集したデータを整理する

蓄積されたデータが散在している場合は、管理する人と場所を一元化しましょう。
膨大なデータを適切に整理することによって、データ同士の関連性など、有益な発見につながる可能性があります。
また、顧客の個人情報を扱う場合は、取り扱いに関するルールを設けることも大切です。

分析可能な人材を確保する

ビッグデータを活用してマーケティングを行う上では、データを分析し、課題や解決策を見つけ出す担当者の存在が欠かせません。データ分析を行う人材の採用と育成には、時間とコストが必要とされます。
分析可能な人材を確保するのが難しい場合は、ツールを導入し、誰でもデータ分析を行えるようにするのも一つの手です。例えば顧客情報であれば、顧客管理システム(CRM)の利用が考えられます。

データ漏洩への対策を講じる

ビッグデータマーケティングにおいても、サイバー攻撃などによる情報漏洩・データ紛失の可能性はあります。データ量が膨大になるほど、情報漏洩・紛失時の損失は大きくなります。
普段から適切なセキュリティ対策を行い、企業一丸となって対策を講じましょう。

ビッグデータマーケティングを成功に導くためのポイント

ビッグデータを活用し、マーケティングを行う上では、取り扱うデータの種類などが成功への鍵となります。ポイントを見ていきましょう。

フォーカスすべきデータの種類

多種多様なデータの中から、マーケティングにおいて特に焦点を当てたいものとしては、「顧客データ」「業務データ」「財務データ」の3つが挙げられます。

「顧客データ」は顧客の行動や取引に関するデータで、マーケティングにおいては最もよく用いられます。店舗やWebサイト、ソーシャルメディアなどから収集されます。
マーケティング施策に伴う業務の質を評価するためには、業務に関するデータも必要です。
そして、施策が成功しているか否かの判断は、売上や収益といった財務データから客観的に行います。

ビッグデータマーケティングを成功させる鍵

ビッグデータマーケティングでは、詳細な分析を心がけましょう。分析に分析を重ねることで、より具体的な戦略を立てられるようになります。

また、ビッグデータマーケティングはデータとノウハウが蓄積されることによって、次第に収益面での効果が現れます。即座に施策が結果へと結びつかなくても、継続的なデータの収集と分析を行い、改善していくことが求められます。

データというと、具体的な数値を用いた定量分析が主体となりがちです。しかし、アンケート調査やインタビューなどを基にした定性分析も、「顧客がなぜその行動に至ったのか」を知る上で有用です。定量分析とともに併せて行うと良いでしょう。

ビッグデータをマーケティングに活用してみましょう

ビッグデータを適切に活用できれば、自社製品やサービスをどのように改善すべきか、顧客にアプローチするにはどんな手法が的確かといったことがわかります。
膨大かつ多様なデータを扱っていると、各事象が独立しているものと考えてしまいがちですが、それぞれの関連性も疑いながら、広い視野で分析を行うと良いでしょう。
そして、ビッグデータを扱う際は、セキュリティ対策も忘れずに行うことが大切です。

記事執筆者

Marketing Native編集部

Marketing Native(マーケティングネイティブ)は株式会社CINC(シンク)が運営しているメディアです。 CMOのインタビューやニュース、Tipsなど、マーケターに役立つ情報を発信しています。
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