スマートフォン向けの写真共有ソーシャルアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を運営する米Snapは、新レンズ機能「カタログ型ショッピングレンズ」を発表した。同機能により、拡張現実(AR)を駆使した新たなショッピング体験を展開する。
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新たな機能「カタログ型ショッピングレンズ」とは?
Snapchatでは、時計・靴・洋服などの商品がAR技術を介してユーザーの顔や体にフィットする仕様になっている。この機能が人気を得ており、Snapchatユーザーのうち93%がARを使ったショッピングに関心を持っている状態だと言う(Snap社調べ)。
今回新たに導入されたユーザーインターフェースでは、カタログ型ショッピングレンズ上で、商品の説明が記載された商品情報カードが表示される。商品の情報がレンズ画面上に表示されることにより、Snapでの商品購入が簡単になった。また、カタログ型ショッピングレンズは、Webブラウザ上でARコンテンツを作れるLens Web Builderを介し、カタログ機能を備えたショッピングレンズを作成することも可能だ。さらに、Supplemental Feedsの利用により、3DモデルやテクスチャなどのARアセットを既存の製品カタログに追加することもできる。
マーケティングへの活用方法
カタログ型ショッピングレンズの利用により、Snapchat上で商品の反響を把握し、エンゲージメントデータを得ることができる。具体的には、滞在時間やクリック数、シェア数などの数値で、企業はターゲット戦略のアイデア出しや商品開発の初期決定にこれらのデータを活用することが可能だ。
Snap社 最高事業責任者であるジェレミ・ゴーマン氏のコメントには「レンズと製品カタログの各商品をリンクさせることで、Z世代やミレニアル世代の反応をリアルタイムで分析し、消費行動を研究開発することができる」とある。