2018.10.30

Instagramのショッピング機能とは?導入事例と効果を紹介

アメリカなどで先行して導入されていたInstagramのショッピング機能が、2018年6月5に日本でも実装されました。同年9月以降、ショッピング機能はストーリーズでも利用できるようになっています。Instagramは投稿のキャプションにリンクを設置できないことから、企業によるこれまでの活用はブランディングや広告出稿などがメインでした。しかし、ショッピング機能によってECサイトに直接つなげることができるようになり、企業による活用の幅は広がったと言えます。

この記事ではInstagramのショッピング機能の概要や事例、導入の条件と方法をご紹介します。

目次

Instagramのショッピング機能とは?


※画像素材:nisi / PIXTA

Instagramのショッピング機能は、フィードやストーリーズからECサイトへ誘導できる機能で、投稿した写真に吹き出しの形でタグを設定できます。タグ付けされた写真の左下にはショッピングバッグのアイコンが表示され、アイコンをタップすると商品のタグ(商品名と価格)が表示されます。さらにタグをタップすると、ユーザーは商品名と価格、外部ECサイトへのリンクが記載されたページへ遷移します。「ウェブサイトで見る」をタップすれば、気になった商品をECサイトでチェックできるという流れです。なお、タグの表示は、スマートフォン版のみの機能です(2018年10月時点)。

▲検索画面でショッピングバッグのアイコンが付いているものは、ショッピング機能が設定されている投稿です。

これまでも、ブランディングや宣伝などの目的で企業がInstagramを活用する例は多く見られました。しかし、投稿を見た人が商品を気に入ったとしても、投稿から直接ECサイトへ移動することはできず、購入までの流れはあまりスムーズではありませんでした。キャプションにURLを記載したとしてもリンクが機能せず、企業の多くはプロフィール欄にURLを表記していたためです。ショッピング機能を実装すると、Instagramの投稿で商品を見たユーザーがECサイトへ遷移できるようになり、購入に至るまでの流れがスムーズになります。

Instagramショッピング機能の活用事例

ショッピング機能の活用方法は、アカウントごとに違いがあります。ここでは、活用事例を3つご紹介します。

化粧品

BOTANIST(@botanist_official

BOTANISTはボタニカルライフスタイルブランドのアカウントです。商品イメージに合わせて植物などとともに写した商品画像を投稿しています。ショッピング機能実装後、CTRが向上したとのことです。

ハンドメイド

minne(@minne_official

minne(ミンネ)はハンドメイド作品の売り手と買い手をつなぐハンドメイドマーケットです。アクセサリーや雑貨、ファッションを中心にショッピング機能を活用して紹介しています。

アクセサリー工房 パパルナ(@paparuna.p

ショッピング機能は実装後、多くのハンドメイド作家に利用されており、アクセサリー工房 パパルナも活用しているアカウントの一つです。ECサイトを自社で運営していなくても、minneのページをリンク先に設定することでショッピング機能を活用しています。

Instagramショッピング機能の実装によって得られる効果

Instagramショッピングを実装すると、具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか。

日本よりも先にショッピング機能が実装されていた海外では、成功事例のデータがいくつか発表されています。例えば、女性向けランジェリーなどを販売しているNATORI(@natoricompany)は、ショッピング機能導入後にTwitterやFacebookでアナウンスしたところ、Instagramからのトラフィックが前週比で1416%増加し、Instagram経由の売上が前週比で100%増加したと言います。洗練されたデザインのモバイルアクセサリーなどを提供しているブランドNative Union(@nativeunion)も、Instagramからのトラフィックが前月比で2666%増加したとの数値が出ています。そのほか、Magnolia Boutique(@magnoliaboutiqueindianapolis)ではInstagram経由の収益が前週比で20%増加したとのことです。

※参考:Shopping on Instagram Results Are In: Brands Report +1,416% Traffic, +20% Revenue BIGCOMMERCE

また、日本の企業・株式会社マージェリックがショッピング機能実装後に10代~35歳の女性441名に行ったアンケートでは、45.8%の人が「Instagramで見つけた商品を購入した経験がある」と回答しています。さらに、その内の70.7%の人は「Instagramの投稿を見て衝動買いをしたことがある」と答えています。Instagramの投稿がユーザーの購買意欲を刺激し、販売促進につながっていることがうかがえます。

※データ出典【Instagramのショッピング機能に関する調査】 株式会社マージェリック

Instagramショッピング機能の導入方法

Instagramのショッピング機能は、アカウントがあれば誰でも使えるわけではありません。使用するためにはInstagram運営側の審査に通る必要があります。導入方法と審査についてご説明します。

審査基準

ショッピング機能を導入するにあたって必要な条件は以下のように記載されており、満たしているとアカウントの審査が行われます。

・ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品・製品を販売している
・Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである
・Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている
・Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している(あるいはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)

※出典:Instagram、フィード投稿から商品が購入できる「ショッピング機能」を日本国内で導入開始 Facebook newsroom

導入方法

  1. Facebookページにショップセクションを追加するか、ビジネスマネージャでカタログを利用し、InstagramビジネスプロフィールとFacebookカタログをリンクさせる。
  2. ショッピング機能を利用する条件を満たすと、自動的にアカウント審査が行われる(数日間かかる)。
  3. 審査に通過した後は、タグ付けを行う。フィードに投稿する場合は「製品をタグ付け」をタップし、カタログから製品を選択。ストーリーズに投稿する場合は、スタンプアイコンで製品スタンプを選択し、カタログから製品を選ぶ。

カタログにある製品のうち、承認されていないものはタグ付けができません。また、商品タグは1つの投稿につき5件まで、複数枚の画像を使用している場合は20件までという制限があります。

Instagramの投稿をコンバージョンにつなげましょう

これまでInstagramにおける情報発信は宣伝やブランディングには効果的とされていたものの、商品購入というコンバージョンにはつなげにくい面がありました。しかし、ショッピング機能の実装によって、Instagramの投稿からECサイトへのユーザーの誘導がスムーズにできるようになり、海外では収益が増加した例も出ています。今後も、ショッピング機能の利用は広まることが予想されるので、ECサイトを運営している企業は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう